2016年11月22日更新

ヨークシャー・テリアに散歩は必要ないの?散歩についてのまとめ

チワワについで小柄な犬種であるヨークシャー・テリアは、室内を走り回るだけで運動量としては十分なので、無理に散歩をさせる必要はないと書かれているものをみかけます。本当にヨークシャー・テリアには散歩は必要ないのでしょうか?今回はそんなヨークシャー・テリアの散歩について調べてみました。

ヨークシャー・テリアに散歩は必要?

ヨークシャー・テリアは上品で澄ました印象の見た目とは裏腹に元気で活発な犬が多く、室内にいてもいつも何かを探して冒険のために動き回っている犬が多いようです。体が小さく骨格も華奢なヨークシャー・テリアの場合は、室内で動き回っていれば運動量的には十分なようです。

では散歩には運動以外には意味はないのでしょうか?人にとって散歩をすることは運動量を確保して健康維持するためだけでなく、周りの風景に季節を感じたり、鳥のさえずりや川の流れの音などに癒され、日ごろのストレスを発散する目的もありますね。ヨークシャー・テリアにとっても散歩は運動量を確保する以外にも意味があることのようです。

ヨークシャー・テリアにとっての散歩の意味

ヨークシャー・テリアにとって散歩をすることには次のような意味があるといわれています。

他の犬や家族以外の人への警戒心を抑制する

ヨークシャー・テリアは小柄で可愛らしい見た目をしていますが、れっきとしたテリア系の犬種です。そのため警戒心が強く吠え癖が付きやすいという特徴があります。住宅が密集していることが多い日本の住環境で飼っていくためには、吠え癖はできる限り付けないようにしたいところですね。

ヨークシャー・テリアの吠え癖を抑制するためには、早い時期からさまざまな体験を積んでいくことが重要だといわれています。散歩で家の外を歩くと自然とさまざまな体験をすることになりますね。例えば目の前をバイクが通り過ぎたり、救急車が突然後ろから追い抜いて行ったりなど、犬にとっては音も動きも家の中とは比べ物にならない刺激的なものばかりでしょう。

また散歩の途中では家族以外の人に「可愛いわね。」と撫でられたり、他の犬が挨拶に来ることもあるでしょう。そのようなさまざまな体験を飼い主と一緒に1つ1つ冷静に対応できるようにしていくことで、過度に警戒心を持つことを抑制して吠え癖をつきにくくすることができるといわれています。

このように人や他の犬との間の関わりや、家の外の音や動きに対応する方法を学ぶことを犬の社会化といいます。警戒心の強いヨークシャー・テリアの場合は、できるだけ早い時期から社会化をおこなうとよいといわれています。ワクチンの接種が終わる4ヶ月辺りから積極的に散歩へ連れて行ってあげるとよいですね。

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ストレスの発散

好奇心旺盛で室内でもいつも冒険しているようなヨークシャー・テリアにとって、あまり変化のない室内だけの生活を続けていると、知らず知らずにストレスを溜めてしまうようなところがあるようです。

また飼い主が大好きでとても甘えん坊なヨークシャー・テリアにとって、飼い主を独占できる散歩の時間は楽しくてうれしい時間でもあります。室内でイタズラがひどくなったなと感じた時はもしかしたら飼い主との時間不足や、マンネリな室内での生活にストレスを感じているのかもしれません。

定期的に散歩に連れて行ってストレスを発散させてあげると、室内でのイタズラをせずに穏やかに過ごせるようになるようです。

日光浴

犬も人間と同様に太陽の紫外線を浴びることで、体内でビタミンDを生成します。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けることで知られています。骨折や関節の病気に注意が必要なヨークシャー・テリアにはカルシュウムは是非ともとっておきたい栄養素の1つですね。

また日光浴をすると体内でセロトニンというホルモンが分泌されます。セロトニンはアドレナリンやドーパミンなどのホルモンの過剰分必を抑え、脳内のホルモンバランスを整える役割を果たすといわれています。やや興奮しやすい傾向があるヨークシャー・テリアの場合は、落ち着きをつけるためにも日光浴は効果的なことのようです。

天候や気候のよい時期に日光を浴びながらゆっくりと散歩をするのは、精神的にも肉体的にもヨークシャー・テリアには必要なことのようです。

ヨークシャー・テリアに必要な散歩の目安は?

ヨークシャー・テリアは膝蓋骨脱臼などの関節の病気に注意が必要な犬種なので、運動のし過ぎもよくないようです。ヨークシャー・テリアに適した散歩の頻度は1日朝夕の2回で、1回の時間はおおよそ5分~10分程度が適当だといわれています。

1日2回、1回5分~10分の散歩が適当だというのはあくまでも目安です。ヨークシャー・テリアは体格に個体差が大きく体力もそれぞれの犬によって異なりますので、中には30分以上平気で歩く犬もいれば、5分歩かせるのも大変な犬もいるでしょう。

運動量だけを考えれば室内で遊ばせるだけでも十分にとることができるヨークシャー・テリアの場合は、それぞれの体力にあわせて無理のない範囲での散歩が1番よいようです。

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季節にあわせて散歩時間を調整

犬の散歩について調べていると散歩の時間については2つの意見があるようです。犬の生活リズムを作るために散歩の時間は決めておく必要があるという意見と、時間を決めてしまうとその時間に連れて行ってもらえなかった時にストレスを感じるようになってしまうので時間を決めない方がよいというものです。

どちらの意見も一理あり正しいと思うのですが、ヨークシャー・テリアのような小型犬の場合はどちらかというと時間を決めてしまわない方がよいようですね。

ヨークシャー・テリアのような小型犬は地面に体が近いため、夏の散歩では直射日光や地面からの照り返しによる影響を受けやすくなります。またシングルコートのヨークシャー・テリアの場合は冬の寒さも苦手なようで、暖かい室内から寒い屋外へと出る時に心臓へ負担がかかってしまうことにも注意が必要なようです。

そのため夏は地面が熱を持つ前の午前5時~6時くらい、夕方は地面の熱がしっかりと抜けているのを確認してから散歩をおこない、逆に冬は陽の高くなって暖かくなってくる時間帯を選ぶなど散歩の時間を調整してあげるとよいとわれています。

もしも時間的に1日2回行くことが難しい場合は、無理に2回にこだわらず1回の散歩を少し長くしてあげたり、室内で遊ぶ時間を多めにとるようにするなど工夫をしてあげるとよいですね。

散歩の時は歩き方をよく観察!

ヨークシャー・テリアのかかりやすい病気の1つに膝蓋骨脱臼という病気があります。

膝蓋骨脱臼とは後ろ足の膝蓋骨(膝のおさら)が脱臼(ずれたり外れたり)してしまう病気です。骨や筋肉の形成異常で起こるような場合は先天性、高いところから落ちるなどがきっかけで発症する場合は後天性といいます。

症状としてはスキップのような歩き方をする、脱臼した足をかばい3本の足で歩く、つま先立ちのような歩き方をする、膝が腫れている、歩きたがらない、立ち上がりにくそうにするなどがあります。

この病気の治療は膝蓋骨を正常な位置に戻す手術を受けるのですが、あまり病気が進行してしまうと骨が変形してしまい、手術に適さない状態になってしまうことがあります。そのため早期発見、早期手術が必要になるといわれています。

散歩の時は歩き方をチェックする絶好の機会ですね。犬の歩き方をよく観察して少しでも気になることがある場合は、早めに獣医師に相談してみるとよいでしょう。

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まとめ

ヨークシャー・テリアの散歩についていろいろと調べてみましたがいかがでしたでしょうか?ヨークシャー・テリアにとって散歩はストレスの発散であり、飼い主とのコミュニケーションの時間であり、社会とのつながりを持つ大切な時間のようですね。

運動量としては室内で動き回るだけでも十分だといわれているヨークシャー・テリアですが、食欲旺盛な犬が多いようで、運動と食事のバランスが崩れてしまうと肥満になりやすい傾向があるようです。前にも書いているとおりヨークシャー・テリアは膝蓋骨脱臼などの関節の病気や骨折には注意が必要な犬種なので、肥満はできるだけ避けなければなりません。

食欲が旺盛でよく食べる犬の場合は、しっかりと時間をとって散歩させることも必要なようです。

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