2017年5月18日更新

心疾患が心配なキャバリアには首輪がいいの?ハーネスがいいの?

ペット生活

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編集部

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チュダー王朝時代にはコンフォーター・スパニエル(癒しのスパニエル)と呼ばれていたこともあるキャバリア。今でも優しげな表情が癒しの雰囲気を醸し出していますね。家庭犬にぴったりなキャバリアですが心配なのは心疾患が多いこと。今回はそんなキャバリアには首輪とハーネスどちらが適しているかを調べてみました。

 

首輪とは?ハーネスとは?

上品で穏やかな面と明るく陽気で好奇心旺盛な面を併せ持つキャバリアは、外を散歩することが大好きな犬が多いようです。犬の散歩グッズで気になることの1つは、リードをつなげるものとして首輪を利用するべきなのかハーネスの方がよいのかということですね。

キャバリアは気管虚脱や僧帽弁閉鎖不全症、股関節形成不全など気を付けなければならない病気もいくつかあります。できるだけ負担を少なくいつまでも元気に散歩をさせてあげるためにも、どちらを選択するべきなのか悩まれる方が多いようです。

キャバリアにとって首輪が適しているのか、ハーネスが適しているのかを考える前に、まずは首輪とハーネスとはどのようなものなのかをご紹介しましょう。

首輪の特徴

首輪は読んで字のごとく犬の首に巻くグッズです。最近ではさまざまな素材のものがありますが、オーソドックスなところではナイロンや布、皮などでできたリボン型のものに、長さを調整するためのアジャスターが付いた形をしています。

犬に首輪をつける意味は散歩のためだけではありません。首輪をつけることで見る人にその犬が飼い犬であることをアピールする役目もあります。室内で飼っている犬の場合でも、来客時に玄関が空いた時に不意に外に飛び出してしまったり、散歩の途中でリードから離れてしまうようなことも考えられますね。

もしも愛犬が迷い犬になってしまったような場合に、首輪を巻いていることにより保護される確率が高くなるのです。例えば保健所に保護された場合は飼い犬として処分期間が延期になることが多いようですし、首輪に連絡先を記載したり迷子札を付けておけば、保健所へ連れて行かれる前に保護した方が連絡を取ってくれる可能性が高くなりますね。

そのためキャバリアのように室内で飼育する犬種であっても、首輪は常時巻いておくとよいといわれています。

また首輪をつけておくことのもう1つの意味は、室内や外で犬に危険がおよびそうな時にとっさに掴んで引き戻すことができるためだといわれています。心疾患が心配なキャバリアの場合は、発作をおこした時に階段の近くなど落下の危険がある場所で急に倒れてしまうことも考えられますね。

そのような時に首輪をつけていると、掴んで安全を確保してあげることができるのです。

犬_素材

ハーネスの特徴

ハーネスは最近ではすっかり犬の散歩グッズとして定着していますが、もともとは犬ぞりを引くそり犬たちをそりにつなぐための道具でした。その後盲導犬や介助犬など人を導いて歩く必要がある使役犬たちと飼い主とをつなぐ道具として利用されてきました。

仕事をする犬たちのために利用されてきたハーネスは、長い時間体につけていても負担になりにくい構造になっています。特にそりを引く犬たちは、厳しい環境の中で重い荷物や人を乗せたそりを長時間引っ張らなければなりません。そのためハーネスは犬が思い切り力を出すことができるように、引っ張っても首や体に負担がかからないようになっているのです。

散歩に使用するために改良されたハーネスは、皮やナイロンのリボンで作られたものを前足に通す形のものが多いようですが、最近では可愛らしいデザインのベストタイプのものも多く販売されていますね。

メリット・デメリットを知っておきましょう

では首輪とハーネスそれぞれの特徴をふまえて、散歩に利用する時のメリット・デメリットを考えてみましょう。

首輪のメリット・デメリット

メリット

  • 着脱が簡単に行える
  • いつもつけておくことができる
  • 首に直接ショックを与えることができるので犬とのコミュニケーションが取りやすくしつけに向いている

デメリット

  • 首が細く頭の小さい犬種の場合は抜けやすい
  • 引っ張った時に首や気管に負担が大きい

ハーネスのメリット・デメリット

メリット

  • 引っ張っても首や気管に負担がかからない
  • 胴に回すので抜けにくい

デメリット

  • 犬が引っ張りやすい構造なので引っ張り癖を付けやすく治しにくい
  • 犬が咬んで壊してしまう可能性があるので装着をしたままにしておくことができない
  • 前足を通して胴体に回さなければならないので着脱に時間がかかる

素材cavalier-king-charles-spaniel-988873_640

 

キャバリアに適しているのは首輪?ハーネス?

首輪とハーネスの特徴やそれぞれのメリット・デメリットをふまえて、キャバリアの散歩で利用するには首輪がいいのか、ハーネスがいいのかということを考えてみましょう。

キャバリアは気管虚脱や僧帽弁閉鎖不全症、股関節形成不全など気を付けなければならない病気があることは前にも書いたとおりです。気管虚脱や僧帽弁閉鎖不全症などは気管支への負担はできるだけ避けたいところです。首輪だとどうしても強く引いた時に首に負担が大きくなってしまい、気管支に負担をかけたくない犬種には適さないといわれています。

しかしハーネスにも問題がないわけではありません。室内では穏やかに過ごすことが多いキャバリアですが、屋外では好奇心が強い面が表に出ることが多く、引っ張り癖がある犬が多いことでも知られています。ハーネスはもともとの目的が犬が物を引きやすくするために作られたものですから、引き癖のある犬に使用するとよけい助長してしまう傾向があります。

キャバリアの場合は室内や庭などで首輪を利用して引っ張り癖のしつけをしてから、ハーネスに切り替えて散歩に出かけるなど、首輪とハーネスをうまく使い分けるとよいでしょう。

散歩の前に慣らしてあげることが大切!

もしもあなたが初めて首にチョーカーを巻いたらどんな感じでしょう?きっと最初はなんだか締め付けられているような気がして、ついつい手が行ってしまうのではないでしょうか?

犬も同じことです。首輪やハーネスを付けていきなり散歩へ連れて行こうとしても、違和感から動けなくなってしまったり、嫌がって脱ごうと暴れてしまうことが考えられますね。首輪もハーネスもどちらもまずは慣らしてあげることが大切です。

首輪やハーネスに慣らすにはまず室内で首や胴に軽いリボンのようなものを巻いて、何かを巻くことに慣らしてあげるとよいでしょう。リボンが巻かれていても気にしなくなってきてから、首輪やハーネスを巻くようにします。

それでも皮や布の感触に慣れずに嫌がることも多いと思います。その場合は無理をさせずすぐに外してあげましょう。少しずつ慣らしてあげることが大切です。巻かれていても落ち着いていられるようになったら、散歩の前の準備として室内でリードを付けて遊んであげましょう。

室内で遊ぶことに慣れてきたら外へと出てみましょう。外へ出しても無理をさせないことが大切です。犬の様子をみながら犬のペースにあわせて少しずつ距離を伸ばしていきましょう。

犬_素材

上手にさまざまなグッズを使いこなしましょう

キャバリアには首輪が適しているのかハーネスが適しているのかを、散歩で利用することを中心に調べてみましたがいかがでしたでしょうか?前にも書いているとおり最近は首輪やハーネスにもさまざまなタイプのものが販売されるようになりました。

例えば首輪ではハーフチョークという首輪は半分が皮などでできていて半分がチェーンになっています。ただ巻いている時はチェーンのおかげでゆるみがあり、普通の首輪よりも首に負担がかからないようになっています。

キャバリアのような長毛の犬種の場合は、迷い犬への対策やとっさの危険回避のためとはいえ、常に首輪を巻いていると毛に癖がついてしまうのが心配ですね。毛に癖を付けずに対応するためには普通の首輪よりゆるみが持てるハーフチョークを使用したり、迷い犬への対策のためだけならばアクセサリーチェーンを使用するという方法もあるようです。

また引っ張り癖をなおすためのグッズにもさまざまなものがあります。首への負担をできるだけ減らしたいキャバリアの場合は、ハーネスを使用しながら引っ張り癖をなおすことができるイージーウォークハーネスを利用するのも良いでしょう。

それぞれのグッズの特徴をうまく生かして使い分けてあげるとよいですね。