2016年11月25日更新

【獣医師が解説】子猫のトイレトレーニング、猫のトイレのしつけ

後藤大介



獣医師

 

生まれたての子猫は、最初は自分で排尿・排便ができないため、飼い主さんが刺激を与えて排尿・排便させることが必要ですね。それがだんだん大きくなるにつれ、いろいろ自分でできることが増え、排尿・排便の補助も必要なくなります。今回は、トイレの切り替えの時期と方法を教えましょう。

 

自力でトイレができるようになるタイミング

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まず、子猫が自分で尿や便ができるタイミングは、早い子で生後3週齢くらいからになります。大体生後1カ月齢までには、トイレのための刺激が必要なくなりますよ。

どんなトイレがいい?手作りトイレの作り方

市販トイレより手作りトイレ

切り替えに当たって、子猫用のトイレを準備する必要があります。普通の猫用トイレは子猫には横が高く、大きすぎます。市販の物より手作りトイレがおすすめです。

B5サイズの高さのない箱を準備

必要なものは、子猫が入って少し余裕があるくらいの箱。箱といっても高さがほとんどない箱のふたのようなものがいいでしょう。私は靴の箱のふたを使うことが多いです。だいたい、B5サイズくらいの箱があれば使いやすいです。もしなければティッシュペーパーの箱を改造して作ってもいいです。ティッシュペーパーの箱は横を切って、高さを3㎝くらいにし、ガムテープなどで補強してください。

ペットシーツをしいて猫砂をまく

トイレ用の箱の中に、大きさを合わせて切ったペットシーツを敷き、市販の猫砂を少しだけ入れておきます。敷き詰めなくてもパラパラとまくくらいで大丈夫です。

 

トイレトレーニングの仕方

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生後3週齢位からスタート

生後3週齢くらいになると、ミルクではなく、離乳食を食べられるようになり、膀胱も大きくなって排尿の間隔も伸びてきます。6時間くらいは排尿させなくても大丈夫なことが多いので、離乳食を食べ終わって尿が溜まっているタイミングでトイレの中に入れてみてください。うまく行けばそれだけでしてくれるようになりますよ。

うまく行かない場合は刺激してすぐにトイレに

それでしない場合は、排尿刺激で尿を出してすぐにトイレに入れてみましょう。そのまま自分で続きをすることがあります。
それでもうまくできない場合はもう少し補助排尿が必要です。何度か同じことを繰り返してください。補助排尿させた尿のにおいを少しだけトイレにつけておくことも、トイレを覚えさせるためには有効ですね。

排便も同時期に覚えることが多い

排便に関しては、排尿よりも間隔が長いので、多少しなくても様子を見てもらっていいでしょう。ほとんどは排尿と同じくらいで排便ができるようになります。お腹が張ってしまう場合は刺激を与えてさせる必要がありますが、2日くらいは様子を見ても大丈夫です。ただし、便秘気味の子ではしばらく排便刺激が必要になることもあります。様子を見ながら自力で出せなければ手伝ってあげてくださいね。

子猫のトイレのしつけのポイント

犬のように褒めてしつけることは難しい

猫のトイレのしつけは、犬のようなしつけは必要ありません。犬ではトイレをしたタイミングで褒めたりおやつを与えたりしてしつけると効果的ですが、猫の場合は、ほとんどそういったことができないのです。

トイレの環境を整えてあげることが重要

「じゃあ猫はどうしたらいいの?」と思われる方も多いと思います。猫はきれい好きであり、しつけをしなくても本能的にトイレで尿や便をしてくれる子がほとんどです。
そのためにやれることは、「猫にとって排尿・排便場所として適切なトイレ」「猫が気に入るトイレ」を飼い主さんが作ってあげることです。子猫のうちは好みがそれほどありませんので、上にあげたようなトイレ(大きさ・高さ・シーツ・砂)であればしてくれます。

子猫の時はトイレをしたい時にすぐにトイレに行ける環境を

ただし、子猫のころはトイレが近くにないとそこまでたどり着けずに我慢できずに漏らしてしまうことがあります。できるだけトイレを近くにおいてもらったり、タイミングを見計らってトイレの入ったケージに入れて、トイレをしたらまた出すようにしてあげてください。

子猫に認めてもらえるトイレを作ってあげよう

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自分でトイレができるようになる時期には、猫らしい動きがどんどん増えて、とってもかわいい時期です。猫のトイレのしつけは、教えるというよりは、子猫にトイレと認めてもらえるような工夫をするようにしましょう。