2016年12月18日更新

こんな動作に要注意!7つの猫の痛みサインとは

後藤大介



獣医師

 

猫にも痛みを起こす病気はいろいろとあります。腎結石や膀胱結石、膵炎、消化管内異物、変性性関節症などの関節炎……人と同じく、長生きすれば痛みの出る病気は増えてきます。もの言えない猫ですので、飼い主さんが痛みのサインに気付いてあげる必要がありますね。今回は、猫が出す痛みの「SOS」サインをまとめてみました。

 

猫が出す7つの痛みのサイン

獣医師 注意

1. どこかをひたすら舐める

痛みがあると、猫はその場所をしつこく舐めることがあります。
代表的には重度の皮膚炎。痛みがある皮膚をずっと舐め続けることがあり、そのせいで皮膚炎が悪化してしまうこともあります。
それ以外には腰や腎結石の痛みで腰のまわりをずっと舐めていたり、尿道結石でペニスをずっと舐める子もいます。
自分なりに痛みを緩和しようと必死に舐めるんですね。

2. じっとして動かない

お腹の痛みや骨・関節の痛みでは、痛みを最小限に抑えようと、じっとしていることがあります。いつもと比べ動かないでじっとしているとか、動きがスローで、ぎこちない時は痛みがある証拠かもしれません。

3. 食欲がない

お腹や口の痛みに限らず、痛みがあると食べない子も多いです。原因不明の食欲不振がある場合、その原因が痛みであることもあります。他の症状などと一緒に注意したい症状の一つですね。

4. 細かく震えている

痛みのサインは、震えとして出て来ることもあります。痛みがあると、体の中でアドレナリンが出ます。アドレナリンは筋肉を小刻みに動かす作用があるため、震えが出ると言われています。

5. 触ると急に起こる

特に腰の痛み「馬尾症候群」で多い症状です。しっぽの根元を触ったり、しっぽを持ち上げる動作で起こったり、声を出す場合は馬尾症候群の可能性が高いです。
それ以外にもどこかを触ったときに怒る場合は、その部分の痛みのサインの可能性があります。

6. イライラして攻撃的になる

猫もヒトと同様、痛みのストレスが続くとイライラして攻撃的になることがあります。多頭飼いの子で、急にけんかをするようになったというお話で、調べていくと実は膀胱結石があったということも、実際に経験しています。

7. 何かを訴えるように鳴く

飼い主さんを信頼していたり、甘えん坊の子では、痛みなどの体調不良を訴える子がいます。いつもと少し違う感じで鳴くとか、ご飯を上げても鳴き止まないという場合には、痛みによって鳴いている可能性もあります。

痛みのサインがあったら病院で診てもらおう

imasia_8557895_S
猫の痛みに気付くことは意外と難しいので、ささいな症状を見逃さないことが重要です。そのためには、普段から愛猫の様子を観察して、いつもの様子がどんな感じか把握しておくことが必要ですね。

また、ひとえに痛みがあると言ってもその原因や重症度、緊急性はさまざまです。様子を見てもいいのか、緊急的に治療が必要なのかの判断も難しいため、気になることがあれば早めに動物病院で診てもらうことが大切ですよ。

 
 

関連カテゴリ