2016年12月8日更新

猫の困った行動その3「猫のコミュニケーションを理解しよう」猫壱主催セミナーより

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

11月23日(水)祝日に行われた猫壱セミナー。講師は猫医療センターの獣医師の方が猫の健康や性質などについて詳しくお話をしてくださいました。

 

セミナーの内容

第一部:スコティッシュ・フォールドと暮らした時に気をつける事

講師:矢崎春香 獣医師

■詳細
スコティッシュ・フォールドと暮らした時に気をつける事~スコに多い病気と注意点について~猫壱セミナーより

第二部:猫の困った行動について 3~猫の困った攻撃行動について~

講師:藤倉奈美 獣医師

■詳細
猫の困った行動その3「猫のコミュニケーションを理解しよう」猫壱主催セミナーより

第三部:猫が快適に暮らすための環境づくり

講師:服部幸 獣医師

■詳細
服部幸先生による「猫が快適に暮らすための環境づくり」。猫壱主催セミナーより

猫の困った行動その3「猫のコミュニケーションを理解しよう」

こちらでは猫医療センターの藤倉先生がお話された「猫の困った行動」その3として、猫の攻撃行動についてお話をまとめます。

猫の困った行動を解決するために、人の目線で考えていては解決をすることはできません。猫目線で考えるためにも猫の習性を知る必要があります。こちらのセミナーは分かりやすく猫の習性を知ることができます。3回目は攻撃行動について猫がどうして攻撃するのかを教えてもらいました。

 

猫は攻撃を避ける方法をたくさん持っている

素材_shutterstock_46341496

元々猫は母猫を中心とした親子のグループを作ることはありますがそれ以外は単独で行動をしています。人間のように社会を持つことはありません。

猫同士は争いを最小限にするために、距離をとって生活圏を持っていたり、出会ってしまってから争いを避ける行動があるそうです。それは室内飼育の猫にとっても同じことで攻撃行動を考える時には、重要なポイントとなってきます。

猫の距離感

猫は狩猟のための縄張りを持っていますが、それ以外にも他の猫との無駄な争いを避けるために距離を大切にしていることが分かっているそうです。こちらは完全室内飼育の猫も同じような距離を設定しています。猫が突然攻撃をしたり、逃げ出したりするのはこういった距離を感じているからなのです。

  1. 生活圏
  2. 縄張り
  3. 社会的距離
  4. 逃走距離
  5. 臨界距離
  6. 個人的距離

猫の優位行動、劣位行動

出会ってしまったからと言ってすぐ攻撃とはなりません。争いを避けるためにする行動があるそうです。それが優位行動と劣位行動という行動です。

  • 道を譲られた→優位行動
  • 道を譲った→劣位行動

優位行動をしたほうが上というのではないそうです。これは社会的な考えがある人間には分かりづらい考え方なのかもしれませんね。

猫にも順位がつくことはあるのですが、それは支配的な猫(だいたいはオス猫)とそれに従う猫たちという形だそうです。人や犬のように社会的な上下関係とは全く違います。

猫の闘争か逃走

猫にとって服従というの考えはなく、逃げるか戦うかなのですが、基本的に逃げることを優先させているようです。逃げることができないと思った場合には、闘う選択が出てきます。

猫の適切な社会化とは

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
先ほどは攻撃に移る距離を考えていましたが、猫は距離だけで攻撃する訳ではありません。生後3週齢から9週齢に、適切な社会化をしていない時には攻撃をしやすい猫になる可能性があるそうです。攻撃行動に結びつきやすい不適切な社会化を考えてみます。

荒々しい遊び

子猫は激しく遊ぶものと思って、激しく遊ばせてしまうことで猫の性格を変えてしまう可能性もあります。子猫と遊ぶ時はほどほどにしましょう。

種の認識

猫を仲間として認識することで、交尾の相手を間違わないようになるのですが、その時にたくさんの猫や人と触れ合っていることで社交的な性格になるようです。しかし、子猫が空腹や痛み、孤独などのストレスや情緒的な経験をすると社会化が進むことがあります。

兄弟猫との関係

imasia_2788438_S
母猫との関係も大切ですが、兄弟同氏の関係も適切な社会化には重要になってきます。自然の中で生まれた子猫は、体の小さく弱い子供がいることはよくあります。そういった弱い個体は生きていく上で不要と判断され、ご飯を食べることが出来なかったり、いじめに合う事があります。これは弱肉強食の自然の中では当たり前の話となりますが、いじめられて育った猫は社会的能力に影響が出てしまいまうそうです。

猫の攻撃行動

素材_shutterstock_319028195
上記で猫の距離感や適切な社会化について基本的な考え方を教えてもらいましたが、遺伝的な要素で適切な社会化できない猫もいるという話がありました。適切に育てたとしてもどうしても攻撃的な猫になってしまう事も考えておきましょうね。

猫が攻撃行動をする時には原因や警告があります。原因を起こさないようにすることと、警告を理解するのが必要だそうです。

猫が攻撃行動の分類

猫の攻撃行動は原因によって分類されているのですが、対策はケースバイケースとなっています。どんな事で攻撃が発生しているかを考えて獣医師と相談してみましょう。

  • 恐怖性/防御性
  • 転嫁性
  • 愛撫誘発性
  • 序列関連性
  • 遊び関連性
  • 捕食性
  • 同種性
  • 縄張り性
  • 母性による
  • 動物病院における
  • 疫病による
  • 疼痛性

など

かなりの分類があることがわかります。そしてそれの原因というのが、距離感を保てないことや、社会化がうまくいっていない事でストレスを溜めている事が多々あります。

猫の攻撃行動で困ってしまった場合には、猫や飼い主さんがストレスを持たないために、獣医師と回避や改善の方法を相談してみるといいでしょう。

猫が攻撃行動の警告

猫は突然攻撃をするようなことほとんどなく、攻撃行動の前に警告をしていることが多いです。警告に気づいた時には攻撃される前に距離をとるようにしましょう。

警告の一例

  • シッポを小刻みに左右に振る
  • 身体がこわばる
  • 目が大きくなる
  • 身体を横に倒す(猫にとっての攻撃態勢)
  • 耳が横になる

回避が可能な場合には猫に攻撃をさせない事が一番です。まず回避をするように猫の様子を観察してみましょう。

まとめ

猫の問題行動について藤倉先生の話は今回3回目となっており、毎回猫の行動で自分が気づいていない問題を気づかされています。

猫の問題行動で悩んでいる方は一人で悩まず、専門の獣医師を頼って相談をしてみてください。そうすることで猫との生活は一層楽しいものになるはずです。

次回の猫壱セミナー

次回の猫壱セミナーの開催は12月18日(日)。日曜日の開催となりますので、平日には参加できないという方も参加しやすい日程になっています!

日時:2016年12月18日(日) 13:30-15:30 猫と人のQOR向上セミナー
会場:東京都港区六本木一丁目8番7号(最寄り駅:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅 2番出口から徒歩約3分)

こちらから申込可能です!