2017年1月16日更新

【動物看護師が徹底解説!】犬や猫の寒さ対策について徹底解説!!

人間にとって耐えがたい寒さになる冬ですが、犬猫も同じように寒さを感じています。特に犬は毎日の散歩で屋外へ出る機会があるので、きちんとした防寒対策をしてあげないと散歩を嫌がったり、健康を脅かすこともあります。

猫を飼っている人も、留守番の時は暖房を消したり低めに設定したりなど、それぞれの家庭で違う対策をとっているでしょう。犬や猫に対する正しい防寒対策、そしてケガの可能性を考えなくてはいけないのはどんなシチュエーションなのでしょうか。

犬の散歩時の防寒対策はきちんと

犬の被毛は冬になると分厚くなり、それなりに体温を保てるようになっていますが、ほぼ室内で暮らす家庭犬は外飼いの犬よりも換毛の反応が悪く、完璧な冬毛を備えないまま冬になることが多いです。さすがに夏毛のままというようなことはありませんが、外気温や日照時間により換毛のタイミングが変わってくるので、年中快適な室温で年中同じような時間のサイクルで生活していると、換毛の反応が鈍くなってくるのが現状です。

完璧な冬毛を備えないまま、外へ出ると当然寒さを感じます。また、温かい室内から急に寒い外へ出ると、心臓に多大な負担がかかり、ひどい場合は発作を起こしたり、失神することもあります。犬はもともと外で暮らしていたから、という考えは間違いです。室内で暮らすようになり、野生の時のような体の仕組みが保てなくなってきているので、犬にもフリースの洋服を着せるなどして、人間と同じように寒さ対策をきちんとしてあげましょう。

猫の留守番中の脱水、熱中症に気を付けて

犬も同じことが言えますが、エアコン等を高い温度設定のまま外出しお留守番をさせてしまうと予期せぬ気温まで上昇した場合、冬でも熱中症をおこす可能性があります。空気が乾いていれば熱中症まではいかないかもしれませんが、加湿器+暖房の完璧な対策をしたまま外出すると、その危険が高まります

また、猫は日の当たる窓側で眠ることが多いので、知らず知らずのうちに体の水分を奪われたり、体温が上がりすぎてしまったりする可能性があるため、水分は必ず何か所にも設置し、暑くなったら涼める場所を確保しておきましょう。犬もケージの中に、良かれと思ってトイレとヒーターを敷き詰めていると、暑くなった時に逃げ場がなく、そのまま熱中症になることがあります。

留守番をさせる際に暖房をつけたままにするのであれば、いつもよりも低めの温度に設定し、ヒーターなど温まれる場所を数か所確保しておきましょう。そうすれば、温かいところと涼しいところを行き来して、暑さや寒さで体を壊すこともないでしょう。

暖房器具の低温やけどに注意

温かくなるカーペットや、ヒーターを敷いて暖を取る場合、低温やけどに十分注意してください。特に老犬や、よく眠る猫などは注意が必要です。

表面はやけどをするほど熱くなくても、体の芯がずっと温まり続けると低温やけどの状態になります。皮膚は血管が多く通っているので、体の温められている部分と冷めている部分の血液が循環して、適正の温度を保つことができますが、低温やけどをする皮膚の下の脂肪細胞などは血管の分布が少なく、循環があまりうまく行われません。そのため、暖房器具に温められている部分だけがずっと熱くなり、結果的にやけど状態になり、水膨れや壊死などを起こします。

ずっと同じ場所や、ずっと同じ体勢でいる場合は、怒られてでもどかしてください。もしくはスイッチを切るなどして、やけどになるまで温めないようにしてください。

適温は個体により、それぞれ

体が小さく、脂肪もすくないような個体だと寒がりですし、短頭種や肥満気味の個体はわりと低めの温度でも体がよく温まります。危険なのは、暑がりの方で、下手をすると暖房器具で熱中症を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要です。

普段からどれくらいの温度で快適に過ごしているのかを観察し、留守番中はそれよりも少し低めに、暖を取れるヒーターを一か所置いたり、毛布を点々と置いたりして、寒すぎず、暑すぎず快適に留守番をしてもらえるようにしてください。暖房をつけていると水分が失われますので、水は少量を数か所に置くようにしてください。大量に置いておくと溺れる危険性があり、一か所だけだとこぼした時にそれ以降飲めなくなります。夏は熱中症で常に気を配っているかもしれませんが、実は冬もたくさん危険が潜んでいます。上記を参考にして、快適に冬を過ごしてくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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