2016年12月13日更新

【獣医師が解説】何がいつ必要なの?子猫に必要な検査や予防とは

子猫をお家に迎えた場合、できれば早めに一度動物病院で診てもらっておくことをお勧めします。その目的は健康診断ですが、家に先住猫がいる場合は、子猫が持っている病気が感染してしまうのを防ぐという意味もあります。また、病院へ行けば、餌やトイレなどの飼い方や、今後の病気予防のスケジュールなども聞くことができますよ!今回は、子猫に必要な検査や予防などをお教えいたします。

何をするべき?子猫に必要な検査とは

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お家に来た子に病気がないかどうかの検査です。子猫がいた環境によっては必要のない検査や、検査に適する時期というのもあるので、何をいつやるのかは動物病院で相談しながら行いましょう!

すべての子に必須の検便

検便はすべての子に、一番最初に必要です。子猫には寄生虫がいることが非常に多く、保護猫でもショップで購入した子猫にもあります。基本的に人にうつる寄生虫というのはほとんどありませんが、猫同士でうつる寄生虫は非常に多いので、必須の検査になります。

検便には、

  1. そのまま顕微鏡を見る直接検査
  2. 寄生虫の卵を選択的に浮き上がらせる集虫法
  3. 外部検査センターに送る遺伝子検査

があります。

1→3に行くに従い、精度は上がりますが、費用も上がります。特に下痢をしていない子であれば、1か2でいいでしょう。ただし、直接検査は見落としが多いので、同居猫がいる場合は、集虫法を行った方がいいでしょう。集中法をするためには家でした便が必要になるので、袋に入れて病院にもっていってくださいね。「集虫法をお願いします」と受付で言えば、ほとんどの病院でやってくれると思います。

保護猫に必要なFIV・FeLV

信頼できるペットショップやブリーダーから来た子には必要ありませんが、保護猫や多頭飼いの家から来た子では、FIVやFeLVに感染していることがあるので、検査してもらいましょう。ただし、感染してからある程度期間を置かないと偽陰性(感染しているのに陰性になる)や一時的な感染による陽性判定が出てしまうこともあるので、検査のタイミングは病院で相談しましょう。血液検査ですぐに結果はわかります。お家にほかの猫がいる場合は、必ずしておいた方がいい検査ですね。

外耳炎の原因になる耳ダニ(ネコショウセンコウヒゼンダニ)

どこから来たかにかかわらず、耳ダニも比較的よく見かける病気です。耳をかゆがっていたり、耳垢が多い場合は耳垢の検査をしてもらいましょう。耳ダニはかなり強い炎症や痒みを引き起こしますし、同居の子にもうつってしまいます。「レボリューション」というノミ予防薬には耳ダニ予防の効果もあるので、そちらで比較的簡単に予防や治療ができますよ。

どんなことが必要?子猫に行う予防処置とは

獣医師 注射器
子猫のうちにもワクチンやノミダニ予防は必要です。その必要回数や種類はその状況や飼育環境によっても変わってくるんですよ。

毎年必要なワクチン

猫の混合ワクチンにはいくつかの種類があります。すべての子に必要なのは、最も基本的な3種ワクチン(パルボ・ヘルペス・カリシウイルス)です。外に出る子や家に白血病ウイルス要請の子がいる家ではFeLVのワクチンを打つ必要があります。他にはFIV(猫エイズ)のワクチンやクラミジア感染症に対するワクチンもあります。どのワクチンを打つべきかは、病院で相談してみてくださいね。

基本的にワクチンは1年に1回ですが、子猫や初年度には2~3回必要になります。家に来る前に打っているか、ワクチンを打つタイミングによって必要回数も変わってくるので、回数も病院で確認するようにしましょう。

外に出る子に必須のノミダニ予防

お家の中だけで生活する子には必要ありませんが、保護猫の子にはノミがいることが多いです。家に来た時に一度予防はしておいてもらった方がいいでしょう。お外に行く子では、暖かい時期だけ1か月に1度のノミダニ予防が必要です。ペットショップで買えるノミダニ予防薬もありますが、効果が50%程度しかなく、かゆみや皮膚炎などを起こすことも多いです。動物病院でしっかりした予防薬を処方してもらうことを強くお勧めします。

猫を飼い始めたら健診や相談を兼ねて病院へ

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子猫にはいろいろ必要な検査や予防がありますね。特に同居の猫がいる場合は、うつってしまう病気も多いため、しっかりとした検査や予防が必要になります。健診や飼い方の相談も兼ねて、子猫を飼い始めた場合は必ず早めに病院で診てもらうようにしてくださいね!

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