2017年1月20日更新

愛猫の換毛期に気をつけるべきことは?【動物看護師が徹底解説!】

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

気温がぐんと下がり、猫たちの被毛もモコモコと増え始め、手触りがフカフカになって気持ちよくなってきた頃でしょう。このモコモコが終わると、掃除してもしきれない換毛期がやってきます。実は抜け毛が多くなると健康にも影響することもあり、抜け毛が増えてから焦る前にちょっと勉強しておきませんか?

 

そもそも換毛期って?

猫の被毛は大きく分けて2種類に分けられています。オーバーコートと呼ばれる上毛と、アンダーコートと呼ばれる下毛です。下毛は更に2種類に分けられ、それぞれ役割や長さが違います。人間は1つの毛穴から一本の毛が生えていますが、猫の場合は1つの毛穴からから、細かく分けて3種類の毛が10本近く生えています。このように毛が密生しているので、毛を逆立てて皮膚を見ようとしてもなかなか見えないのです。

さて、換毛期というのは毛の抜け替わりのことをいい、衣替えのようなものです。大体春と秋にみられ、特に寒さが終わり、暖かくなった頃にひどく抜け落ちます。このとき抜け落ちているのは下毛で、上毛はほとんど抜けません。見た目の模様や毛の長さは変わらないものの、全体の被毛のボリュームが変わってくるのです。

換毛期に注意することとは?

換毛期にはびっくりするくらい毛が抜けるので、毛球症に注意が必要です。指先ですっと軽く引っ張っただけでも、かなり毛が抜けるので、猫自身がグルーミングする際もかなりの量が抜け落ちます。猫の舌にはブラシのような突起が付いているので、引っ掛かりがよく抜け毛も除去できてしまうので、換毛期には毛を飲み込む量が増えて、胃内に溜まってしまいます。消化されずに胃がパンパンになり、食欲がなくなったり、うまい具合に腸へ流れたものの腸内に詰まり、閉塞を起こすこともあります。胃内に毛が溜まった気持ち悪さから嘔吐がつづいたりすることもあります。

 

毛球症を防ぐには?

完璧に防ぐことは難しいものの、ある程度予防することは可能です。ブラッシングをこまめに行うことで抜け毛を飲み込む前に除去することが可能ですし、下毛処理専用のブラシを使うとその効果は倍増します

換毛期は本当に多くの毛が抜けるので、一日中ブラッシングをしていても足りないほどです。猫は長い時間ブラッシングをすることを嫌うので、あまり丁寧に除去することは難しいでしょうから、1日に何度も短い時間でブラッシングを行うことで、毛球症への予防効果が見込めるでしょう。

家の掃除も徹底的に

抜けた下毛は軽いので、人や猫が歩くだけで舞い上がり、なかなか掃除しきれません。猫がいろんなところに潜むことによって、溜まってゴミとなった毛を付けて回ることになりますし、それを丸ごと飲み込んでしまってはブラッシングをする意味がなくなってしまいます。

また抜け毛をそのままにしておくと、ノミやダニが増殖する恐れもあるので、換毛期は特に丁寧に掃除を行いましょう。掃除機の排気が床に向かうようなものは、舞い上げてしまって意味がないので、水拭きやクイックルワイパーを使う方がうまく掃除ができるでしょう。猫がよく居るベッドやクッションもこまめに粘着テープなどで掃除をしましょう。この冬が終わる前に掃除グッズを揃えて、換毛期に備えるのも良いかもしれませんよ。

 
 

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