2017年1月11日更新

【動物看護師が徹底解説!】乾燥する季節、愛犬・愛猫の肉球ケア

暑くてじっとりする夏も終わり、寒さが刺さるような冬がやってきますね。この季節に気になるのは、やはり乾燥ですよね。犬や猫は、体が被毛で覆われているので見逃しがちですが、実は乾燥してしまっているかもしれません。目に見える部分でいえば、肉球です。どんな状態が乾燥しているサインで、どんなケアをすれば良いのでしょうか。

肉球の乾燥のサインは?

肉球は歩くときの衝撃を吸収する役割を持ち、猫では特に足音を消す役割も持っています。

子犬や子猫のときは、しっとりしていてプニプニですが、アスファルトの上などを歩いているうちに、表面が硬くなっていってしまいます。室内しか歩かない犬や、ほとんどの猫は柔らかいままですが、冬になるとどの犬猫も、カサカサした肌触りになります。ひどい場合には、人間のかかとのひび割れのように、体重をかけたときにパックリと割れてしまうことがあります。

乾燥にはオイルかクリームを

普段からガサガサした肌触りだと気付きにくいですが、乾燥してくると表面が白く粉が吹いていたりするので、もしもそうなっていたら専用のオイルやクリームで保湿をしてあげましょう。人間が使うものを塗るのは絶対にやめてください。中毒やアレルギーを引き起こすこともあるかもしれません。

肉球専用のクリームなどは数年前から種類が増えており、いろいろなものがあります。犬や猫のことを考えるのであれば、無香料でなるべく添加物の少ないものを選びましょう。塗ってもすぐ気にして舐めてしまうので、靴下などをしばらく履かせて保湿するのが良いでしょう。あるいは、眠っているときにそっと塗っておきましょう。靴下は100均などで売っている、椅子の脚カバーでも代用が出来ます。靴下を嫌がるようであれば、浸透するまで抱っこして見守ってあげましょう。

肉球がすでにひび割れてる!?

主に犬ですが、ケガや乾燥によるひび割れではなく、成長の過程でひび割れたように溝がある肉球をしている個体もいます。この場合は、出血や痛みがなければ心配ありません。肉球がひび割れて出血や痛みがある場合は、痛む足を挙げたままにして地面に着こうとしません(これを、挙上といいます)。歩くときは、なんとか地面にその足をつきますが、すぐに離すので歩き方が変わります(これを、跛行といいます)。これらの様子が見られるようであれば、肉球を観察し、それでも異常がなければ骨折や捻挫の可能性があります。もし、出血があれば、かかりつけの動物病院へ受診しましょう。裂けていれば縫合をしたり、消毒をして治るのを待ったりします。

ケガで肉球を傷つける事もあり、これは仕方のないことですが、乾燥によるひび割れは飼い主さんの一手間で予防することができます。プニプニの気持ち良い肉球を保つためにも、肉球の保湿ケア、頑張ってみませんか?

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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