2016年12月13日更新

【動物看護師が徹底解説!】寒くなったら猫も風邪をひく?猫風邪の特徴と対策

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

寒い冬がやってきましたね。冬は必ずといっていいほど、毎年風邪を引いてしまう方も多いのではないでしょうか。実は、猫も冬に風邪を引きやすいのは同じなのですよ。寒い冬を愛猫と共に、健康に過ごすためにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。また、どんな症状が見られたら動物病院へ受診すればよいのでしょうか。

 

”風邪”は病名ではない

「風邪を引いた」とよく言いますが、実は風邪というのは病名ではないのです。ウイルスなどに感染して呼吸器系に症状が出る感染症のことを総称して、風邪と呼びます。鼻炎や、気管支炎を患うと、わかりやすく風邪と呼んで診断されるのです。

猫の風邪は、猫上部気道感染症といい、原因がいくつかにわけられます。人間のように鼻や咳などにとどまらず、口内炎や結膜炎を起こすこともあります

どんな症状がでる?

感染したウイルスによって症状は変わってきますが、鼻水や咳、くしゃみ、重度の目やに、口内炎を引き起こします。

鼻の症状は、初期は垂れるような透明の鼻水で始まり、やがて色がついた粘りの強い鼻水になり、鼻が詰まります。鼻が詰まると臭気を感じられなくなるので、食事や水を摂らなくなります。また、目やにも目が開かなくなるほどの量になり、結膜炎を起こすと瞼の粘膜と角膜が癒着し、眼がきちんと開けなくなることもあります。咳も肺炎まで進むこともあり、ひどい場合は死に至ります。

成猫では命を脅かすところまでは進行しない場合が多いですが、子猫は重症化しやすいので注意が必要です。猫にとって鼻が詰まるということは致命的ですので、鼻水が多くなったなと感じたら受診をおすすめします。そのころにはくしゃみや、目やにも増えているはずですので、なるべく早く受診し、食事が摂れなくなる前に治療をしてあげましょう。

 

風邪を引かないようにするには?

これらの猫風邪の原因となるものは、3種以上の混合ワクチンで予防することができます。しかし、完全に感染しないわけではなく、感染しても重症化しないためのワクチンであるということは頭に入れておきましょう。

ワクチンを打ったから、風邪は絶対にひかないというわけではありません。冬は特に空気が乾燥していて、粘膜の水分が奪われるのでウイルスに侵されやすい環境になってしまっています。なるべく加湿を心がけて、ウイルスが増殖しない環境を作ってあげましょう

体も十分温めること

冬は体温が下がるので、体を温めるために代謝が活発になります。そのため何もしていなくても体力を使い、抵抗力を落とすことにつながります。なるべく防寒対策をきちんと行い、体が冷え切るということがないようにしましょう。

ヒーターやカイロは温めるのにうってつけのアイテムですが、低温やけどを負うリスクもありますので、きちんと人間の監視下で使用するようにしてくださいね。