2017年5月18日更新

柴犬と一緒にドッグランへ行くには?

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ピンとたった耳と胸を反らせて座る姿が他の犬から見ると威張って見えるなど、残念ながら柴犬は他の犬とのコミュニケーションが難しいといわれてしまうことが多くあります。ドッグランでも苦手な犬として名前が出ることが多いようですね。今回はそんな柴犬とドッグランに行くにはどうしたらよいのかを調べてみました。

 

ドッグランとは?

柴犬とドッグランへ行くことを考える前に、ドッグランとはそもそもどのような場所なのかをご紹介しましょう。

ドッグランは1980年代にニューヨークで誕生したといわれている、飼い主と飼い犬専用の広場のことです。ドッグランの中では犬はリードを付けることなく自由に動き回ることができます。日本ではドッグランの名称で親しまれていますが、欧米ではドッグパークと呼ばれているようですね。

ノーリードで犬たちが自由に走り回ったり犬同士でじゃれ合ったりする場所ですので、犬が施設外へ行ったしまうことがないように柵で囲われています。また他の犬や人の出入りの時に犬が出ていってしまわないように、2重扉になっているところも多いようですね。

最近では広大な敷地のドッグランやアジリティー設備が整っているところなど、さまざまなタイプのドッグランが登場して、ドッグランを目的に出かける飼い主の方も増えています。犬を連れて遠出をする時も道の駅やサービスエリアにドッグランが併設されているところも多くなってきているので、気分転換をさせながら旅行を楽しむこともできるようになってきました。

うまく利用すれば犬との生活を豊かにしてくれる施設ですが、実際には噛みつき事故などのトラブルが多いのも事実のようです。そして残念なことに柴犬はトラブルを起こすことが多い犬種として、ドッグランでは敬遠されてしまいがちなようですね。

そんな柴犬とドッグランを利用するためには何が必要なのかを考えてみましょう。

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利用する前に身に付けておきたいこと

柴犬に限ったことではありませんが、ドッグランを利用するためには利用する前に身につけておくべき基本的なしつけがあります。

特にドッグランでは他の犬から怖がられてしまいがちな柴犬ですから、周りの犬たちに安心感を与えるためには、基本的なしつけはしっかりとできているところを見せてあげる必要がありますね。

ドッグランへ行く前に身に付けておきたいしつけと、ドッグランでの利用方法をご紹介します。

呼び戻し

柴犬とドッグランへ行く時に絶対に必要なしつけが呼び戻しです。柴犬が怖がられてしまう理由の1つが、遊びから攻撃へのスイッチが早い犬が多いことがあげられます。

柴犬にとってはしっかりとしたきっかけがあっての行動かもしれませんが、洋犬のようにアピールをすることが少ない柴犬の場合は、他の飼い主の方からは急に攻撃に入ったとみられてしまうことが多いようです。

他の人にはわからないスイッチでも、飼い主から見たら危険だと感じることができるはずですね。逆に愛犬のスイッチをきちんと把握できていない場合は、周りの犬へ迷惑をかけてしまうのでドッグランを利用することは控えるべきでしょう。

飼い主から見てドッグランの中に愛犬の攻撃性を引き出してしまいそうな犬がいる時には、素早く呼び戻しをしてリードを付けて様子を見ましょう。うまく挨拶をかわして落ち着いて行動できるようなら改めて離してあげましょう。どうしても難しい場合は相手の犬がドッグランにいる間はリードを付けておくか、しばらく散歩をして時間をずらすなどの工夫が必要です。

クールダウン

呼び戻しにあわせて教えておきたいことがクールダウンです。呼び戻して相手の犬から離しても、相手の犬の動きに反応して興奮して吠えてしまうようでは、他の犬の興奮させてしまう可能性があり危険ですね。

呼び戻してリードにつないだ後で「お座り」や「ふせ」をかけて、相手の犬ではなく飼い主に注目するまで待たせましょう。ドッグランでは散歩や室内でクールダウンがうまくできていても、他の犬の動きが激しいのでなかなか落ち着くことができない場合があります。

もしもクールダウンがうまくいかない時は、速やかにドッグランの外へ犬を連れて出ましょう。ドッグランの近くを散歩するなどして1度ブレイクさせてあげるとよいですね。

社会性

柴犬をドッグランへ連れて行く時に、もっとも必要となるのが他の犬や家族以外の人とのコミュニケーションの方法など、社会性を身に付けておくことです。

柴犬はワンドッグといわれるほど、飼い主と一対一の関係を大切にする犬種です。飼い主との愛情深い主従関係は柴犬の素晴らしい特性なのですが、ドッグランへ行くためには問題となってしまうことが多いようです。柴犬が他の犬や人に攻撃的な態度をとるのは、飼い主や家族を守るためだといわれているからです。

犬に社会性を身に付けさせることを犬の社会化といいますが、社会化にもっとも適した時期は生後3ヶ月までだといわれています。つまり生後3か月までは親犬のもとで親犬や兄弟犬から犬同士のコミュニケーションの方法を学び、ブリーダーから人とのコミュニケーションの方法を学ぶのが理想的なのですが、ペットショップなどで販売されている子犬の場合はうまく学べていない場合が多いようですね。

警戒心が強く独立心が旺盛な柴犬の場合は特に、警戒心が付かないできるだけ早い時期から社会化を始めることが肝心です。ワクチンの接種が済む4ヶ月頃から積極的に散歩へ出かけ、家族以外の人や他の犬と触れ合う機会を作ってあげましょう。まずはリードを付けた状態で飼い主がコントロールしながら、挨拶の仕方を教えてあげるとよいですね。

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利用のルールとマナー

柴犬と一緒にトラブルなくドッグランを楽しむためには、基本的なしつけができていることが必要なことをご紹介しましたが、ドッグランを利用する時にはお互いが気持ち良く利用するために、しつけ以外にも守るべきルールとマナーがあります。

ドッグランは多くの犬が集まる公共の場所です。公共の場所を利用する時には利用のルールやマナーがあるものですね。ドッグランを利用する時に守るべきルールやマナ―には次のようなものがあります。

利用規約に沿って正しく利用しましょう

ドッグランにはそれぞれの施設が決めた規約があります。施設を安全に楽しく利用してもらいたいという思いから決められているものですから、施設を利用している間は規約に従って、正しく利用するようにしましょう。

なかにはワクチン接種済みの証明が必要であったり、粗相をした時の片づけ方が決まっていたり、細かい規約がある場合もあります。初めて利用するドッグランへ行く時は、事前にホームページなどで内容を確認しておくとよいですね。

愛犬からは絶対に目を離さない

柴犬とドッグランを利用する時に絶対に守らなければいけないマナーが、愛犬から目を離さないことです。しつけのところでも書いていますが、ドッグランで柴犬が苦手だといわれてしまう理由の1つが、攻撃へ入る時のスイッチが他の飼い主に変わりずらいところです。

洋犬を飼い慣れている飼い主はボディーランゲージが豊かな洋犬の動きに慣れているため、静から動への切り替えが早い柴犬の動きは次に何をするつもりなのか読みずらいと感じることが多いようですね。

柴犬の場合は愛犬の動きは他に人にはわかりずらいことを頭に置いて、飼い主が常に危険を察知できるように、愛犬の動きを目で追っている必要があるのです。いつも遊んでいる犬と一緒にいる時でも、油断することなく常に監視下に置くことを心がけましょう。

ワクチンの接種は済ませておく

ワクチンの接種はドッグランに限らずドッグカフェや犬と泊まれるペンションなど、犬と一緒に公共施設を利用する時には絶対に必要なマナーです。人でも公共の場所へ感染性の強い病気を持ち込むことはマナー違反ですね。犬でも同じことです。ワクチンと狂犬病の予防は済ませてから利用するようにしましょう。

なかにはワクチンの接種が済んでいることを証明できないと、入場させてもらえないドッグランもあります。初めて利用するドッグランへいく時は、鑑札や注射済み証の提示が必要になる場合もありますので、必ず持参しておくとよいでしょう。

発情中は利用しない

発情中のメスの利用は周りの犬に迷惑になるだけでなく、愛犬に危険がおよぶ可能性が高いので利用は控えましょう。

発情中のメスはオスを引き付けるための独特の臭いを発しています。発情中のメスの臭いは訓練を積んだオスでも我慢ができない強烈な吸引力があります。そのため発情中のメスを公共の場所へ連れて行くと、興奮したオス同士が喧嘩になることも考えられますし、興奮したオスに引っ張られて転倒事故につながってしまう危険性もあります。

愛犬自身も興奮したオスに襲われてケガをするだけでなく、望まない妊娠をしてしまう可能性だってありますね。発情中は体調も崩しやすくなります。できれば室内で静かに過ごさせてあげるとよいでしょう。

排泄は済ませてから、粗相はすぐに片付けましょう

ドッグランは多くの犬が利用する場所ですので、清潔な状態を保つためにはドッグラン内での粗相をできる限り減らすことが大切です。近場のドッグランを利用する時は自宅で、遠くのドッグランの場合は近くを散歩させるなど工夫をしながら排泄を済ませておくとよいですね。

それでも他の犬の臭いがするドッグランの中ですから、粗相をしてしまうこともあると思います。粗相をしてしまった時は飼い主の責任で速やかに片付けましょう。時々ウンチを取るだけで、おしっこやうんちの後を洗い流さない飼い主の方を見かけます。粗相をした時は必ず洗い流すようにしましょう。

ドッグランの中には犬のトイレスペースが設けられているところもあります。そのようなドッグランではリードから離す前に愛犬にトイレの場所を確認させるとよいですね。

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柴犬とドッグランを利用するには?

柴犬とドッグランを利用するために必要なことについて調べてみましたがいかがでしたでしょうか?

柴犬がドッグランで敬遠されてしまうのは、狩猟犬としての本能によるところも大きいようですね。柴犬の狩りの方法は自ら獲物を仕留める方法で、主にウサギや野鳥の狩りをおこなっていました。そのためチワワやポメラニアンなど小さくて動きが俊敏な犬種を見ると、本能から追いかけて捕らえるような行動をとってしまいやすいようです。

体の大きさや体重的には小型から中型の中間くらいの柴犬にとって、小型犬と大型・中型犬とに分かれているドッグランの場合は、どちらを利用するか悩ましいところですね。しかし柴犬の小型の動物を追ってしまう本能を考えると、大型・中型犬用のドッグランを利用する方が安心して利用できることが多いようです。

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