2015年4月9日更新

【獣医師監修】犬の肛門腺ってなに?放っておくと破裂を招く危険も!

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特に小型犬で必要とされる肛門腺絞り。
犬のお世話本や動物病院、ペットショップ、トリミングサロンなどで耳にした事があるかと思います。
しかし、実は「肛門腺」が何かわからない、という方も少なくないのではないでしょうか。

 

犬の肛門腺とは

肛門腺とは、犬の祖先、オオカミの時代から、マーキングの道具として使われてきました。

オオカミは肛門腺からの分泌物を排泄と同時に自分で出す事ができるので、肛門腺絞りは必要ではありません。野生で生きているので当然ですよね。

現在の犬たちは、様々な品種改良の元、生まれてきた犬種がたくさんいます。その過程で、特に小型犬は自分で肛門腺の分泌物を出す事ができなくなってしまったのです。もちろん、小型犬の中にも自分で出せる子もいますし、中型犬でも自分で出す事ができない子もいます。

一般的には、オオカミのサイズ以下の子が出しにくいという傾向があります。

犬の肛門腺、放置すると…

では、肛門腺から分泌物を出せずにそのままにしておくとどうなってしまうのか。

文字盤のある、一般的なアナログ時計を見てみてください。
おしりの穴が時計の中心だとすると、大体4時の方向と8時の方向辺りの体の中に、肛門腺があり、水風船のように中に分泌物がたまって膨れていきます。

『肛門腺破裂』を招く恐れも!

これがたまりすぎてしまうと、、、、破裂してしまいます。「肛門腺破裂」。その名の通りの病名です。

体の中にあるものが破裂してしまうため、何とも痛々しい穴が開いてしまいますし、ニオイも伴います。すぐに動物病院での治療が必要になります。

ある程度の通院をして、洗浄、注射や内服薬、自分で気にして舐めてしまって悪化しないように、エリザベスカラーをして、、などなど、治療には平均2週間ほどかかります。

簡単には治りませんし、何より愛犬が痛い思いをします。痛い上に治療という、少なからず痛みが伴う事をされますので、お尻を見せるのが苦手になってしまう子も少なくありません。そして、なりやすい子は何度も繰り返します

こうならないためにも、自分で肛門腺からの分泌物を出す事のできない子は定期的な肛門腺絞りが必要なのです。

たまりやすさは体質や食べている物などで様々なので、一概には言えません。
最後に絞った日を覚えておいて、1か月後にそのたまり具合を見てみると目安になるかと思います。

 

愛犬に合ったやり方は専門家に聞こう

動物病院やトリミングサロンなどに行くと手軽にしてもらえますが、コツを掴んでご自宅でされている方もいらっしゃいます。嫌がってしまいできない、咬まれてしまう、などの理由が無ければ、ご自宅でしてあげるのが一番だと思います。

絞り方によっては破裂を促してしまう可能性もありますので、最初は獣医さんやトリマーさんに絞り方を聞いてみることをおすすめします。

マーキングの道具として使われてたぐらいですから、かなりのニオイがあります。お部屋の中では絶対にしない方が良いでしょう。お風呂場など、すぐに洗い流せるような所でするのが最適です。

 
 

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