2017年6月14日更新

猫の肥満が急増中!猫のダイエットに本気で取り組もう!【獣医師が解説】

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猫の肥満、実は大きな問題になっているのをご存知でしょうか?その割合、なんと40%以上と言われています。さらに、2013年の調査では、「5年前と比べて肥満の猫が増えているという実感がある」と答えた獣医師が6割以上!猫の肥満は急速に広がっています。

おうちの猫がポチャッとしているという飼い主さん!猫の健康のため、ダイエットを考えてみましょう。

 

必要なカロリーとフードの量を計算してみよう

理想体重の決め方

カロリー計算をするためには、理想体重を決めることが必要になります。
一番いいのは、BSC(ボディコンディションスコア)を基に大体の理想体重を決めることです。以下のサイトにBCSの見方が載っているので参考にしてみてください。
http://www.petful-life.jp/diary/study/cat_bcs.html
猫は種類による体重の違いが少ないため、標準の体重は3.5~4.5㎏です。ただし、骨格が大きければ5㎏以上でも正常であったり、小さい猫であれば2㎏後半でも正常な猫もいます。BCSと平均体重を参考に理想体重を決定しましょう。

安静時必要カロリーを計算してみよう!

次にその理想体重を使って、カロリー計算をします。現在の体重ではなく必ず、理想体重を使ってくださいね!

まずは、安静時必要カロリー(RER)の計算。
RER(kcal)=(理想体重の4分の3乗)×70
ですが、この計算式はややこしいので簡易の式で計算できます。
RER(kcal)=理想体重×30+70

一日の摂取カロリーの目安を知ろう

上までで出したRERに、肥満気味の猫は1.0、減量が必要な肥満の猫は1.2をかけます。
例えば理想体重が4kgの猫であれば、RER=4×30+70=190kcal
肥満気味の猫であれば190kcal、減量が必要な猫であれば190×0.8=152kcalが一日の摂取カロリーの目安です。

一日に必要なフードの量を決める

フードによってカロリーは変わってくるので、摂取カロリーを1g中のカロリーで割ります。例えば350kcal/100gと書いてあるフードの場合は、1日190kcal食べさせるとすると、190÷3.5=54gが1日のフードの量です。これを1日2回もしくは3回に分けて与えます。

猫のダイエットの注意点

ダイエットにもいくつかの注意点があります。

フードは徐々に減らす

上で計算したご飯の量は、普段食べている量よりかなり少なくなると思います。いきなり減らさず、2週間以上かけてゆっくり目標の量まで減らして行ってください。もし体重が一気に減るようなら、フードの量は少し戻してもらった方がいいでしょう。必ず、猫の健康状態や体重を見ながらゆっくり減量してくださいね。

急に減らすと肝リピドーシスの危険性あり

もし万が一、急に食欲や元気がなくなる、嘔吐が出てくる場合は「肝リピドーシス」を起こしている可能性があります。急激なダイエットで肝臓に負担がかかると起こる病気ですが、危険ですのですぐに病院で診てもらった方がいいでしょう。特に重度の肥満の猫では、減量スピードには要注意です。

 

フードの量を減らす以外にできるダイエット方法

ごはんが足りない/なかなか痩せない猫にはダイエット食を

ご飯の量を減らすと、満足できずにもっと欲しいとねだる猫が多いです。また、フードを減らしても、なかなか体重が落ちない猫もいます。

そういった場合には、肥満の猫用のダイエット食を与えましょう。ダイエット食は、食物繊維を多くして、カロリーを抑えているため、同じカロリーでもたくさんの量を食べることができます。

カロリー消費を増やして満足感を与える食事の方法

食べさせ方の工夫も重要です。一気にご飯を食べてしまうと満腹感が得られないことがあります。

その場合にオススメなのが、「トリートボール」というおもちゃを。ボール状のおもちゃで、中にフードを入れることができます。穴が開いているので、ボールをうまく転がすとフードが出て来て食べることができるというおもちゃです。
・時間をかけて食べるため満腹感が増す
・カロリー消費が増える
・猫の捕食本能を刺激して満足感を与えられる
というメリットがあるため、ダイエットが成功しやすくなります。

運動量を増やすための環境作り

猫は運動によるダイエットは難しいですが、空間をうまく使うと運動量が増えて消費カロリーを増やすことができます。

猫は特に上下の空間や移動が好きです。キャットタワーなどをうまく使って、活発に動きたくなるような環境を作ってあげましょう!そうすることで消費カロリーが上がってダイエットの助けになりますよ。

まとめ


猫のダイエットは難しいです。また、急激なダイエットは時に危険もあります。できれば動物病院で相談しながらうまくやってもらうことがおすすめです。

長く元気で生きてもらうためにダイエットを頑張ってみましょう!

 
 

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