2017年1月23日更新

【動物看護師が徹底解説!】猫の肌も乾燥する?冬の乾燥対策とケア方法

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

本格的な寒さがやってきました。寒さと同時に気になるのは、ひどい空気の乾燥。喉や目の乾きもそうですが、肌の水分も奪われていってしまいます。女性は特に、この時期乾燥対策は念入りに行っていることでしょう。しかし、乾燥に悩まされているのは私たち人間だけでなく、あなたの愛猫も頭を抱えているかもしれませんよ。

 

肌も被毛も乾燥する

厳しい寒さと乾燥の影響は、もちろん猫も受けています。猫は完全室内飼育の場合、家から外に出ることはないのでひどい寒さに耐えることはありませんが、空気は室内でも乾燥します。風が吹かない分、乾燥が加速することはありませんが、やはり体内からは水分が奪われていきます。

猫はもともと飲水量の少ない生き物なので、冬は脱水しやすく、肌の乾燥だけでなく、体の中も乾燥してしまいます。体内の水分が減ってしまうと、血液がドロドロになり、詰まりやすくなったり、循環が悪くなります。また、被毛も同様に乾燥し、静電気が起きやすくなり不快な思いをする猫も増えるでしょう。

飲水量を増やす

飲水量を増やしても、肌や被毛が潤うかというとそうではありませんが、脱水は防ぐことができます。生き物にとって脱水は命取りにもなるので、飲水量を増やすのも大切なことです。とはいえ、飲みなさいと言って飲んでくれるものではないので、愛猫が水を飲みたくなるようにささみのゆで汁を水に足してみたり、猫缶の汁を垂らしてみたりして、風味をつけてみましょう。それでも飲まないようであれば、ごはんをウェットフードにするのも若干の効果が期待できます。

普段から既にウェットフードを食べているのであれば、水分をさらに少し足してごはんと一緒に摂取させてあげるとよいでしょう。ドライフードをお湯でふやかしても良いです。それでも心配な場合は、かかりつけの動物病院へ行って、犬猫用のスポーツドリンクのようなものを購入させてもらうとよいでしょう。”電解質サポート”という製品で、体に水分を取り込みやすくしてくれます。それらを薄めて日常的に飲ませたり、一日一回飲ませたりするなどして飲水量を調節しましょう。電解質ももちろん含まれていますので、腎臓病を罹患している場合は、主治医に相談してから使用しましょう。

 

部屋を加湿する

猫は犬のように毎月シャンプーはしないので、保湿性のあるシャンプーでの乾燥対策はあまり役に立たないでしょう。とはいえ、全身被毛に覆われていて皮膚に保湿剤を塗るわけにはいきませんので、一番効果が期待できるのは、空気を乾燥させないことです。大体60%くらいの湿度に保つことができれば、快適に生活でき、乾燥も防げ、ウイルスなどの増殖も抑えることができます。これは人間にも効果がありますので、猫も飼い主さんにも良いことだといえます。

それでも物足りなければ

加湿を心がけても、まだ乾燥が気になるのであれば、スプレータイプの保湿剤を試してみるのも良いでしょう。しかし、被毛の上からかけても意味がないので、きちんとかき分けて皮膚に直接かける必要があります。犬ではその作業が容易ですが、猫は数回スプレーしたところで逃げて嫌がるのがほとんどです。なので、有力な対策の一つとして挙げることはできませんが、愛猫の性格に合わせてこの対策も試してみるとよいでしょう。保湿剤は被毛用のトリートメントではなく、皮膚用であることをよくよく確認して使用してくださいね。