2017年1月25日更新

【動物看護師が徹底解説!】猫の体にかさぶたが…気をつける点とケア方法は?

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

あなたの愛猫は、家と外を行き来しますか?本来であれば、完全室内飼育が猫のためには非常に良いのですが、ご飯だけ食べに来る猫だったり、野良から住み着いた猫は外に出たがって言うことを聞かないことも多いでしょう。外へ遊びに出る猫が怪我をしていたり、怪我をしたような形跡が見られたらどんなケアをすれば良いのでしょうか。

 

小さい傷でも油断しない

外と行き来している猫は特に注意すべきことは、外で怪我をしてきたら小さな傷であっても必ずこまめに経過を観察することです。外で猫が怪我をする理由は、主に喧嘩か事故でしょう。事故であればある程度大きな傷になり、また複数箇所傷ができるので、まあ様子を見ようと考える飼い主さんは少ないです。しかし、喧嘩でついた爪痕や、噛み跡か?と思われる小さな赤い丸は、出血さえしてなければ平気と考えるでしょう。ここが、大きな落とし穴なのです

なぜ危険なのか

猫の歯や爪には菌が住み着いていて、更に鋭いので、深い傷になりやすいです。皮膚はまっすぐ刺してまっすぐ抜くと、あまり出血はしません。そのため、噛まれたとしてもあまり出血もせず、傷も小さいので軽視しがちですが、出血しないこと、菌が住み着いていることが災いして、高い確率で化膿します。出血は、傷口についた菌などを洗い流す役割をするのですが、出血が少ない=ついた菌はそのままということになります。さらに、傷が深いと化膿したときのダメージも大きくなります。

外から帰ってきて怪我をしていたら、まずはかかりつけの動物病院へ行くことをお勧めします。病院でじっくり体を観察すると、飼い主さんが見つけた箇所以外にも傷口が見つかることもあります。また、胴体や胸の部分を噛まれると、膿胸と呼ばれる胸膜が炎症を起こす状態になることもあるため、くまなく全身をチェックして感染が予想されそうな傷は早いうちから治療することが大切になります。

 

治りかけの傷のケアは

治療が一段落した場合や、自宅で転倒して怪我をした、グルーミングをしすぎて傷ができた、などの場合は知らないうちにかさぶたのようになっていることが多いでしょう。かさぶたの下では傷ついた皮膚を修復し、新しい皮膚を作り出しています。ですので、中途半端なタイミングではがしてしまうと、治りが遅くなってしまいます。とはいえ、猫に触らないでねと言っても聞いてはくれないので、エリザベスカラーや絆創膏を貼って自然にかさぶたが取れるのを待つことが理想です。

カラーをつけられた猫は、ストレスでご飯を食べなくなったり、膀胱炎になったりすることもありますが、傷を治すためにはカラーは必須です。もちろんカラーをするデメリットの方が大きくなってしまうほど、小さな擦り傷程度ははがしてしまっても自然に治りますが、大きく穴が開いた後は例えデメリットが目立っていても、かさぶたを取って再感染するよりは良いでしょう。カラーをしたらいつもよりべったり甘えさせてあげるなどして、精神的なストレスを少なくしながら、傷が完治するのを待つようにしましょう。