2017年1月26日更新

【動物看護師が徹底解説!】猫にもカーミングシグナルってあるの?

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

猫を飼ったことがない人にとって、猫の態度はあまりにも冷たく感じるかもしれませんが、猫を飼っている人たちは、猫は犬と同じくらい喜怒哀楽の感情を豊かに表現してくれる生き物だと知っていますよね。ただ、その表現は長く一緒の空間で生活している人にしかわからないほど、小さいものでもあります。今回は、猫初心者の人でもすぐにわかる、猫のカーミングシグナルをお伝えします。

 

カーミングシグナルとは?

我々人間は、言葉で意思の疎通を図りますが、犬や猫は言葉を話すことはできません。そこで、言葉の代わりの役割を果たすのが”行動”や、”仕草”です。感情を表現するための行動をボディランゲージと呼び、同じような意味でカーミングシグナルという言葉も用います。動物の行動や心理については未だに研究が続けられ、謎が多い分野でもあります。

猫のカーミングシグナルとは?

猫は主に、尾に感情が出ます。
短い尾を持つ猫は感情を読むのが難しいですが、長い尾を持つ猫をよくよく観察してみると、まるで生き物が取り付いているかのように細かく動いているはずです。どんな人でもわかりやすい、猫の代表的なカーミングシグナルを見ていきましょう。

嬉しいとき


嬉しいとき、甘えているときはゴロゴロと喉を鳴らします。まるで痰が絡んでいるような音がするので、何か病気ではないかと驚く人も少なくはないでしょう。起立しているときならば、少し背伸びをするように後肢を伸ばし、お尻を高い位置にして尾をピンと伸ばします。顎や額をぶつけてこすりつけたり、尾を人の手や足に絡ませることがあります。座っているときは、目を瞑り、耳を伏せて、背中の毛が少し立つことがあります。

甘えているとき、構って欲しい時などはこのような仕草をします。

暇だな…というとき


窓の外を見ている時や、お気に入りのソファに座ってぼーっとしている時など、実は尾が忙しくパタパタと動いているときがあります。振り幅が小さく、動かすスピードもゆっくりであれば、何か面白いことを探している最中です。窓際にいるときに、尾を大きめに振っているときは何か獲物に代わるものを見つけて、「なんにゃ、あれ!?」をしている最中でしょう。大抵このときに顔を覗き込むと、目を見開いて瞳孔が少し広がっています。

いまは構って欲しくないとき


気持ちよく日向ぼっこをしているときなどに背中に触れたりすると、顔を上げはしないものの耳が後ろに倒れるでしょう。これは、喧嘩をする前触れにも見られるもので、両耳がVの字のように後ろへ下がったら不快な証拠なので触るのはやめておきましょう。イラっとしても手や口を出さない猫もいますが、気性が荒い猫だとすぐに猫パンチをお見舞いされるでしょう。尾を乱暴にブンブンと振るときも注意が必要です。

怖い時


恐怖を感じているときは、耳を軽く伏せ、首をすくめます。尾を後肢の間に巻き込むようにしてしまい込んだら、確実に恐怖で怯えているので無理に近づいたり触ったりしないようにしましょう。放っておくのが1番です。

怒っているとき


怒っているときは両耳を後方に伏せ、背中や尾の毛を逆立てます。ポンポンにふくらむので、可愛くて触りたくもなりますが、こうなった猫は放っておく以外手はありませんので落ち着くまで待ちましょう。下手に近づくと怪我をすることもあります。また、逃げ出そうとして壁を登ったり、窓へ飛びかかったりして猫自身も怪我をすることになるので、絶対に近付いたり触ったりはしないでください。

 

いかがでしたか?

猫の飼い主さんは、この記事を読んでいて思わずニヤニヤしてしまうほどその姿が目に浮かぶことでしょう。猫は一緒に暮らすと本当に様々な顔を見せてくれます。自分から喧嘩をしかけた虫に驚いたり、急に影に興奮しだしたり、何やってるの?と突っ込みたくなるようなこともたくさんあります。猫は家につく、と言われるように四六時中のスキンシップは望まないものの、何気なく隣へ寄り添ったり、気まぐれに尾を絡めてくるなど、小悪魔的な魅力でいろんな人を虜にする生き物です。是非、猫の魅力にまだ気付いていない方は興味を持って猫に接してみてくださいね。