2017年6月7日更新

暑さも寒さも苦手なボストン・テリアに洋服は必要?

2色の配色が独特なカラーのボストン・テリア。その見た目からタキシードを着た紳士の異名を持っていますね。「優雅なカラーが自慢なんだから洋服なんて。」という方も多いのでは?でも本当にボストン・テリアに洋服は必要ないのでしょうか?今回はそんなボストン・テリアに洋服を着せる意味などについて調べてみました。

ボストン・テリアに洋服を着せる意味は?

特徴的なボストンカラーが好きでボストン・テリアを飼っていらっしゃる方にとっては、そのカラーを覆い隠してまで洋服を着せることに疑問を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

本来は着る習慣のない洋服を犬に着せることの意味は、人との生活をよりスムーズにしていくことと、愛犬自身が快適に暮らしていくことにあるようです。ボストン・テリアに洋服を着せる意味には次のようなものが考えられるようです。

犬_素材

マナーとしての着用

愛犬と一緒に出かける時に抜け毛や臭いが気になる方も多いのではないでしょうか?

ボストン・テリアは手触りの滑らかな固く艶のあるスムースコートと呼ばれる毛質をしています。見た目には短毛であまり抜け毛が気にならないように感じますが、実は1年と通して抜け毛があるどちらかといえば抜け毛の量が多い犬種なのです。

ボストン・テリアの抜け毛が多い理由は毛の構造にあります。ボストン・テリアの被毛は固く艶のある上毛の下に短く密集して生えている下毛がある2重の構造になった、ダブルコートと呼ばれる毛の構造をしています。

ダブルコートの犬種は季節にあわせて下毛が抜け替わることで体温を調整しています。そのため年に2回春から夏にかけてと秋から冬にかけて下毛が抜け替わる換毛期があり、その時期は掃除をしても追いつかないほどの抜け毛があります。

ボストン・テリアも例外ではなく年に2回の換毛期には多くの抜け毛があるようです。また短毛の犬種は長毛の犬種よりも上毛の寿命が短いため、換毛期だけでなく1年をとおして固く短い毛が抜け洋服や家具に刺さってしまうようです。

ボストン・テリアは抜け毛だけでなく、臭いも気になることが多い犬種だといわれています。臭いの原因は脂性のため体臭が強いこと、よだれの分泌が多いこと、顔のしわの間が蒸れやすく汚れやよだれが溜まりやすいこと、おならが多いことなどさまざまですが、出掛け先ではできるだけ臭いを付けて帰りたくはありませんね。

洋服を着せることは抜けた毛を落とさないようにする効果と、犬の体臭を洋服の中に閉じ込めておくことができる2つの効果があります。

最近ではドッグカフェや犬と泊まれるペンションなどでは、施設内での洋服の着用が義務付けられている場合があるようです。自宅以外の場所へボストン・テリアを連れて出かける時は、抜け毛と臭いの対策のために洋服を着せておくことはマナーの1つようです。

暑さ寒さへの対策

ボストン・テリアのように鼻の短い犬種のことを短頭種と呼びますが、短頭種は鼻の長い犬種よりもパンティングによって体温を下げることが苦手で、夏場は熱中症に十分な注意が必要になります。なかには室内でクーラーをかけていても熱中症になってしまう犬もいるようですね。

最近では人の暑さ対策と同様に犬にもクール素材でできた洋服や、水で濡らすことで涼を取ることができるベストやバンダナが販売されています。ボストン・テリアの場合は夏場は涼を取れる洋服をうまく活用して、熱中症にならずに快適に過ごせるように工夫してあげるとよいですね。

暑さに弱いなら寒さには強いのかというと、残念ながら短毛のボストン・テリアは寒さも苦手な犬が多いことでも有名です。

ダブルコートの毛質をしているのである程度は体温を守ることはできますが、柴犬やスピッツのように日本の乾燥した寒さから身を守ることまではできないようです。冬は夏ほど注意をして洋服を着せる必要はありませんが、外に出る時に寒さに震えているような場合は、無理をさせずに防寒用の洋服を着せて暖かくしてあげるとよいですね。

アレルゲンの付着を防止する

ボストン・テリアは肌が弱く皮膚炎に注意が必要な犬種です。なかでもアレルギーを持った犬が多く。アトピー性の皮膚炎には注意が必要なようですね。

アトピー性の皮膚炎はアレルギーの原因となるアレルゲンが肌に付着したり、吸い込んだりすることで発症する皮膚病のことです。アレルギーを起こす原因としては食べ物によるもの、ノミやダニなどの寄生虫、ハウスダストや花粉などの環境的な要因が考えらます。

症状としては痒がって手足を噛んだり、足でかくと大量のフケが出たりするようになります。重症化していくと脱毛を起こしたり、患部が赤黒くなり皮膚が分厚くなってしまったりすることがあるようです。

アレルゲンを吸引してしまうことを防ぐことはむずかしいですが、洋服を着せることで肌への付着は防ぐことができます。ほこりの多い人ごみの中や、ノミ・ダニなどの寄生虫や花粉の多い自然豊かな場所へ出かける時は、洋服を着せてあげると皮膚炎の予防になるようです。

犬_素材

体にあった洋服を選びましょう

ボストン・テリアの洋服で問題になるのが、既成の洋服でジャストフィットするサイズを見つけるのが難しいことのようです。短頭種の中ではスマートでテリア系の体つきをしているボストン・テリアは、他のフレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種よりは既成の洋服でも着られるサイズを見つけやすいようですが、それでも体格に個体差が大きいこともあって「これ!」というサイズを見つけることはなかなか困難なようです。

ボストン・テリアに既成の洋服を購入する場合は、予め愛犬のサイズを採寸しておくとよいようです。犬の洋服を買う時に採寸しておく場所は次の5つだといわれています。

  • 胴回り:前足のつけ根から背中を回って胸の一番広いところを1周
  • 首回り:首輪の位置を1周
  • 背丈:首のつけ根から尻尾のつけ根まで
  • 腹側着丈:腹側の首輪の位置から排泄で汚れない位置まで
  • ウエスト:後ろ足の抜け根から背中を回って胴の一番細いところを1周

既成の洋服であうものを見つけることが難しい場合は、専門のお店を探してみるのもよいのではないでしょうか。

最近ではネット販売でもさまざまなタイプの犬用の洋服が販売されています。ボストン・テリア洋服で検索をするとボストン・テリア用の洋服を扱っているお店を検索することもできますね。いろいろなお店をのぞいてみて素材やデザインの気に入ったお店で1度購入してみるのもよいかもしれません。

着慣れるまではゆっくりと

犬と一緒に出かけられることは犬を飼ううえでの楽しみの1つです。特にドッグカフェなどへ一緒に行って優雅にティータイムを楽しみながら、周りの方と犬談義に華を咲かせるのは憧れの時間ですね。

「ドッグカフェに行くならマナーのためにも可愛い洋服を着せて!」と意気込みたくなる気持ちはわかるのですが、犬にとって洋服は最初のうちは着慣れない気持ちの悪いものだということを忘れてはいけません。洋服を着せて犬と一緒に出かける前に、まずは洋服を着ていることに慣らしてあげることが大切です。

洋服を着せる時は焦らずゆっくりと慣らしてあげましょう。まずはできるだけ軽く違和感のない洋服を選ぶことが重要です。

最初はいつも過ごしている安心できる場所で着せてあげて、嫌がるようならすぐに脱がしてあげましょう。絶対に無理をさせてはいけません。少しでも着ていられたらたっぷりと褒めてあげます。食いしん坊のボストン・テリアの場合は、オヤツをうまく利用して着ていられる時間を伸ばすのも有効ですね。

飼い主に褒められることが大好きなボストン・テリアは、洋服を着ることを褒められることを繰り返すうちに、次第に着られる時間が長くなっていくようです。なかには褒められたいからと自分から進んで洋服を着る犬もいるようですね。

洋服も他のしつけと同様に小さな頃から着せておくと、比較的スムーズに洋服を着ることができるようになるようです。基本的なしつけが終わったら洋服に挑戦してみるとよいですね。

脱いで過ごす時間も作ってあげましょう

愛犬と一緒に外へ出かける時はマナーのためにも洋服を着せておくことは必要なことですが、1日中洋服を着て過ごすのは犬にとってはあまりよいことではないようです。

洋服を着る習慣のない犬にとって、抜け毛やフケは自然に体から落ちで行くものですね。洋服を着ることで抜け落ちを予防するということは、洋服と被毛や肌の間に抜けた毛が溜まっていってしまう状態だということです。本来は体から離れて落ちていくはずの抜け毛やフケが肌の近くにあるということは、それだけ肌は不衛生な状態になっているということですね。

また洋服の中は湿気がこもりやすいので乾燥肌にはよいのですが、やや脂性な肌質の犬が多いボストン・テリアの場合は肌の蒸れにつながってしまうことがあるようです。皮膚炎に注意が必要なボストン・テリアにとって、肌を不衛生な状態や蒸れた状態のままにしておくことは皮膚炎を誘発してしまう危険性がありますね。

自宅では温度管理が行き届いた洋服を着ないで過ごすことができる場所を用意しておいてあげるとよいでしょう。

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まとめ

ボストン・テリアに洋服を着せることについて色々と調べてみましたがいかがでしたでしょうか?

愛犬に洋服を選ぶ時にサイズとあわせて注意しておきたいことは、装飾がどこに付いているかということです。どんなに可愛い洋服でも犬の動きを妨げてしまうような装飾が付いているものは、愛犬のために選ぶべきではありませんね。

また着ている状態で噛んでしまうことができる位置に、ボタンやリボンなど噛みちぎることができる装飾が付いている洋服も避けた方がよいでしょう。嫌がって噛んだり遊びのつもりでいじっているうちに、間違って飲み込んでしまう危険性があるためです。

愛犬に選ぶ洋服は無理をさせない範囲でのお洒落を楽しみたいところですね。

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