2017年1月28日更新

【動物看護師が解説!】ワクチン接種で起こりうる副作用は?注意すべき症状と対策~犬編~

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

 

毎年必ず1回の接種が決められている、混合ワクチン。ペットホテルやドッグランを利用する際に証明書が必要となることもあり、狂犬病ワクチンと同じく、毎年忘れずに接種してくださっている飼い主さんも多いことでしょう。ワクチンは病気を予防・重篤化を防ぐ目的で接種されますが、気になるのが副作用。混合ワクチンの副作用とは、どんなものがあるのでしょうか。

 

混合ワクチンの種類は様々

動物病院ごとでワクチンの種類が1種類に決められているところ、2種類から選べるところさまざまあり、地域で異なることもあります。混合ワクチン全体を見てみるといくつも種類もあり、何を接種するべきなのか迷ってしまいますよね。

その迷いを軽減するために、それぞれの動物病院では少ない数に絞ってあることがありますが、ワクチンは病気を予防するものだと言われていますので、混合数が多ければ多いほど良いと思われがちです。しかし、それは本当なのでしょうか?

数が増えると、副反応(副作用)を起こす可能性も増える

混合ワクチンは、2種、5種、6種・・・と種類があり最大は9種となります。では、9種のワクチンが一番予防できる病気も多いし、9種にしよう!と考えがちですが、実はそれはある程度の危険を伴う選択なのです。

混合ワクチンはいくつもの病気の原因となるものが、合わさって入っているため、その数が多ければ多いほど体への負担は大きくなります。ワクチン接種をすると、一時的に弱く病気にかかったような状態になるので、免疫が落ちてしまいます。そうすると、外部からの菌やウイルスにかかりやすくなったり、稀ではありますが、ワクチンに含まれる病原菌が猛威を振るう場合があります

 

どんな症状が現れる?

軽度のものであれば、微熱が出たり、食欲不振、活動性の低下などが見られます。中には、顔がパンパンに腫れあがるムーンフェイスとよばれる症状が出たり、接種部の赤み、腫れ、痒みなどが起こることもあります。一番最悪の副反応は、アナフィラキシーショックと呼ばれる、呼吸器などに症状が現れるものです。この場合は手当が遅れると、死に至る場合があります。

ワクチン接種後は、散歩を控えたり、シャンプーを控えたりするよう説明されると思いますが、この約束を守らなかったことで副反応が起こることもあります。ストレスや、疲れがワクチン接種と合わさると、免疫が低下し、より病気にかかりやすい状態になってしまうからです

なんとなくでは選ばないこと

一番初めに書きましたが、ワクチンには地域性があることがあります。6種以上に含まれているレプトスピラは型が2つありますが、これは主に野ネズミの尿などから感染するといわれています。西日本に多いともいわれ、もちろん東日本であっても林や森が近くにある場合は、予防をしたほうが良いでしょう。ただし、完全室内飼育、もしくは散歩はコンクリートの上のみ、川遊びや山のレジャーなどに行かないのであれば、レプトスピラを含むワクチンを、副反応が起こる可能性が高くなると承知しながら無理やり打つ必要はないでしょう。

住んでいる地域や、生活スタイルなどで必要なワクチンの種類がそれぞれ変わってきますので、本当に愛犬にこの数のワクチンは必要なのかどうか、かかりつけの動物病院の獣医師に相談するのがよいでしょう。また、同じワクチンを毎年打っていて大丈夫だったのに、突然副反応が起こることもありますので、ワクチン接種後はなるべく家で安静にして、体の回復を待ちましょう。

 
 

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