2016年12月18日更新

【服部獣医師が解説】「自宅で発見!猫の病気のサイン」。猫壱主催セミナーより

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セミナーの内容:自宅で発見!猫の病気のサイン

服部先生は猫専門病院・東京猫医療センターの院長をされており、数々の書籍も執筆されています。情熱大陸にご出演されるなど、猫獣医師として全国的にも有名な先生です!
そんな服部先生のセミナーの様子を一部ご紹介させていただきます。

いかに早く猫の病気を発見するか

猫は具合の悪さを隠す動物なので、自宅で猫の病気を発見することはとても難しいそうです。ご飯を食べていても、遊んでいても実は病気にかかっていた…なんてことがあるかもしれません。
猫の病気を早期発見するために、自宅で飼い主さんはどんなことができるのでしょう?

 

健康手帳

「猫の体重は減っていますか?」と飼い主さんに尋ねると、曖昧な回答が返ってくることが多いそうです。人間の記憶は曖昧で、猫の診察に必要な健康を記録する健康手帳がオススメです。

健康手帳のメリット

  • データを客観視できる
  • 動物病院への通院
  • 転院の際に
  • 震災時

健康手帳の記入例

猫の体重

ボディコンディションスコア(BCS)

BCS 1/5

「削痩(さくそう)」といわれる状態。

  • 理想体重の85%以下
  • 体脂肪 5%以下
  • 肋骨:脂肪に覆われず容易に触ることができる
  • 骨格:容易に触ることができる
  • 体型:横から見ると腹部のへこみが深い。上から見ると極端な砂時計型

BCS 2/5

「体重不足」といわれる状態。

  • 理想体重の86〜94%
  • 体脂肪 6〜14%
  • 肋骨:ごく薄い脂肪に覆われ容易に触ることができる
  • 骨格:容易に触ることができる
  • 体型:腰にくびれがある

BCS 3/5

「理想体重」といわれる状態。

  • 理想体重の95〜106%
  • 体脂肪 15〜24%
  • 肋骨:わずかな脂肪に覆われ触ることができる
  • 骨格:なだらかな隆起を感じられる
  • 体型:腹部はごく薄い脂肪に覆われ、腰に適度なくびれがある

BCS 4/5

「体重過剰」といわれる状態。

  • 理想体重の107〜122%
  • 体脂肪 25〜34%
  • 肋骨:脂肪に覆われ触ることは難しい
  • 骨格:やや厚い脂肪に覆われている
  • 体型:腹部は丸みを帯びる。腰のくびれはほとんどない

BCS 5/5

「肥満」といわれる状態。

  • 理想体重の123%以上
  • 体脂肪 35%以上
  • 肋骨:厚い脂肪に覆われ触ることは難しい
  • 骨格:厚く弾力のある脂肪に覆われている
  • 体型:非常に厚い脂肪に覆われ、腰にくびれはない

体重測定

ベビースケールは猫の体重も測りやすくオススメです。

体重の5%の現象は要注意!

猫の体重が5%減少した場合には、病気などの疑いがあります。5kgの猫の場合… 5kgの減少は、たった250gの減少のため普段から猫の体重を計測・記録しておくことが大切です。

チェックポイント

猫の病気を早期発見するために、日頃チェックしておくべきポイントをご紹介します。
尿や便など、すぐに動物病院に持っていくことができない状況の場合、デジカメやスマートフォンの写真や動画を撮っておき、獣医師に見せることで正確に状況を伝えることができます。
すぐに動物病院につれていけない場合、写真や動画を撮影しておくことをオススメします。

飲水量


腎臓病などの病気の場合には、水をの飲む量が増える症状が出てきます。
毎日ではなくて、定期的にカップや目盛り付きの容器で、猫が1日何cc水を飲んでいるのか記録しておくようにしましょう。

食事をチェック!

食事のチェックポイント

  • 食欲がない
  • 食事の好みが急に変化した
  • ドライフードを食べなくなって
  • 噛み方・食べ方が変化した
  • よだれがでる

排尿のチェックポイント

尿の

  • 色 黄色が普通なので、赤くなっていたり、薄い色になってきたら注意
  • 回数
  • 臭い いつもと違う臭いや、臭いがしなくなってきたら注意

排尿する

  • しぐさ
  • 場所
  • 痛み
  • 回数

排便のチェックポイント

便の

  • 回数
  • 臭い

目のチェックポイント

  • 流涙
  • 目やに
  • 瞳孔のサイズ
  • 角膜の透明性
  • 視線が合わない
  • 瞬膜の突出
  • 粘膜の色

鼻のチェックポイント

  • くしゃみ? 鼻水?
  • 出ているのは片鼻? 両鼻?
  • 乾いていないか? 通常であれば微かに濡れている
  • ピンク色の猫であれば貧血 鼻の色を覚えておく。色が薄くなっていたら貧血の疑いあり。
  • 鼻血は要注意!! 猫は鼻血が出ないので、怪我をしていないのに鼻血が出ている場合は要注意

口のチェックポイント

  • 粘膜の色
  • よだれ
  • 痛み
  • 出血
  • 噛み方
  • 歯石
  • 歯肉縁

姿勢の観察

  • かばって歩いていないか
  • かかとをついて歩いていないか かかとをついて歩いている猫は糖尿病の疑いあり。
  • 姿勢反応の確認

スキンシップ

スキンシップでわかること

  • 体温
  • 体表のできもの
  • 痩せた?太った?
  • 体型の変化
  • 皮膚の状態:毛づや、脱毛
  • 体の痛み 昔は触れたのに、今は触れないには病気のサインかもしれません

体表の腫瘍を発見したら…?

病院に行って、腫瘍を見つけることができない場合があるそうです。腫瘍を発見したら、

  • 場所
  • サイズ(必ず定規で測定する)
  • 脱毛具合

を測り、記録するようにしましょう。

まとめ

今回ご紹介した以外のもセミナーではたくさんの情報を教えていただきました。
次回の猫壱セミナーの開催は1月18日(水)ですので、是非参加してみてください!

日時:2017年1月18日(水) 13:30-15:30 第5回 猫と人のQOR向上セミナー
会場:東京都港区六本木一丁目8番7号(最寄り駅:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅 2番出口から徒歩約3分)
第1部:東京猫医療センター獣医師、矢崎春香による『子猫を迎えたら、まずすること』
第2部:東京猫医療センター副院長、藤倉奈美による『猫の問題行動』
第3部:東京猫医療センター院長、服部幸による『愛猫が「がん」と言われたら』
こちらから申込可能です!

 
 

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