2017年1月12日更新

子猫を事故から守ろう!部屋に出すときの注意点と環境作りのポイント【獣医師が解説】

元気に部屋の中を飛び回る子猫。一日見ていても見飽きませんね。

そんな元気な子猫を部屋に放す場合には、思わぬところに危険がいっぱいです。危険を察知する能力が低く、何も気にせず遊ぶ子猫のためには、大人の猫に比べて特別な配慮が必要になります。どんな点に気を付けるべきなのか、どのような環境を作ったらいいか、一緒に考えてみましょう。

動くときの注意点

「踏まない」「蹴らない」よう細心の注意を

子猫を部屋に出しておくときに一番注意するべきことが「踏まないようにすること」「蹴らないようにすること」です。動物病院にもしばしば、気付かずに踏んでしまったり蹴ってしまったという飼い主さんが受診されます。

子猫は足音がまったくしないで動き回り、まさかこんなところにいないだろうという場所にいます。

踏んだり蹴ったりしてしまった場合、一時的な打撲で済むケースが多いですが、踏み方によっては骨折や脱臼、内臓損傷など命に関わることもあります。踏んだり蹴ったりしてしまうケースは本当に多いですので、常に「ここにいるかもしれない」と思いながら動いてくださいね。

動くときに注意するチェックポイント

立ち上がったり歩いたりする時には、必ず以下のことを確認してから動くようにしてください。

・立ち上がる時や寝転がるときに、布団や座布団・床に置いた服などの下に猫がいないか
・歩くときに足元にまとわりついていないか
・ドアを閉めるときに、猫がそこにいないか
(自動で閉まるドアの場合は確認して最後まで閉め切る)

特に小さいお子さんのいる家や、物が多い家では細心の注意が必要です。家族みんなで気を付けるようにしましょう。

住環境作りのポイント

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倒れるもの・落ちるものを置かない

何かが倒れたり落ちてきたりして、下敷きになってしまう事故も非常に多いです。危険の察知能力が低い子猫ちゃんは、どこをどう動いたら危険なのかが自分で判断できません。

机の上のコップやお皿、ビン、本棚の本、掃除機など倒れそうなものは猫が動く場所にはおかないようにしましょう。動かせないものに関しては、倒れてこないように対策を立てておくことも必要でしょう。

食べてはいけないものは猫の届かないところに

成猫・子猫に限らず変なものを食べてしまう猫は多いですが、特に子猫はヒトの子供と同じようにいろいろなものを食べてしまいます。食べ物に限らず、ひもや袋、指サック、画鋲など何でも食べてしまうことがあるので、部屋の中の物には十分注意が必要です。

とにかく飲み込めそうな大きさの物や、かじって危険のあるものは猫の動ける範囲にはおかないようにしましょう。3,4か月の子であれば50㎝くらいの高さは平気で飛び乗れますし、軽い扉なら開けてしまうこともあります。1.5m以上の高さの台や、磁石などでしっかりくっつく扉の中であれば安心です。

猫の行動がある程度わかってくると、これは大丈夫だろうという予想が付きますが、部屋に出し始めのころは要注意です。

こたつやストーブに要注意

冬場の注意点は、こたつやストーブなどの暖房器具です。

大人の猫に比べて子猫は温度を感じる能力が低いです。こたつの中に入って、体温が上がってしまっても、自分では気づかないことすらあります。冬でも熱中症になってしまう猫もいるので、しばらく離れる場合は必ずこたつの電源は必ず切っておいてください。

また、ストーブにも注意が必要です。ストーブが危ないものとわかっていない子猫は、ストーブに近づきすぎたり、ストーブの上にジャンプをしてやけどしてしまうこともあります。近づかないように工夫してあげてくださいね。

寒さにも注意

3,4カ月くらいまでの猫は、本来であれば親兄弟と一緒にいて、寒い時はお互い寄り添って体温を保っています。子猫は寒さに弱いですので、冬場は部屋をしっかり暖めておいてください。お部屋の温度は基本的にヒトがTシャツでじっとしていても快適に感じるくらいがいいでしょう。

また、隙間風が入らないようにして、フローリングの場合は猫の布団やタオルを置いておいてあげてくださいね。

まとめ

子猫を部屋に出すときは事故が起きる危険がいっぱい。基本的には目を離すときはケージなどに入れておいた方が無難ですが、出している時も常に見ているということは難しいです。

事故が起きてしまってからでは遅いので、できるだけリスクのない住環境を作り、注意しながら動くようにしましょう。部屋に出す時の注意点をしっかり守って、事故なく子猫とたくさん遊んで、楽しくコミュニケーションを取りましょう!

ペット生活 獣医師



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