2017年3月18日更新

賢さはもろ刃の剣!ボーダー・コリーの飼いやすさについて

ペット生活

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編集部

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コロンビア大学の研究でも全犬種の中でもっとも知能が高いという結果が出ているボーダー・コリー。「賢いならボーダー・コリーは飼いやすいのでは?」と考える方も多いかもしれませんが、どうやらそうとばかりは言えないようです。今回はそんなボーダー・コリーの飼いやすさについて調べてみました。

 

ボーダー・コリーの性格は?

ボーダー・コリーは牧羊犬としての能力の高さを求めて生み出された犬種です。そのため牧羊犬としての資質である警戒心の強さや粘り強さを持っており、体力的にもとても持久力のある犬種だといわれています。

ボーダー・コリーの作業場所は広い牧場のような場所ではなく、足場が悪く急な斜面の多い山岳地帯であったため、高い運動能力と状況に応じて自分で判断する能力に長けた、全犬種の中でも知能の高い犬種になっていったようですね。

牧羊犬は羊をまとめるために時に足を噛んだり、威嚇をしたりといった行動をとります。そのため牧羊犬の血を引く犬種はやや攻撃的で気性の荒い面がありますが、ボーダー・コリーの祖といわれている犬たちは穏やかで優しい犬だったといわれています。ボーダー・コリーの祖といわれている犬たちは他の牧羊犬のように噛んだり威嚇をしたりすることなく、視線と行動だけで羊をうまく扱うことができる犬だったようですね。

そのためボーダー・コリーは牧羊犬としての気性の荒さと穏やかで優しい面の両方を併せ持っていて、血統や育て方によって同じ犬種でもまるで性格が異なる犬へと成長していく傾向があるようです。

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ボーダー・コリーのしつけはしやすい?

ボーダー・コリーはとても知能が高く、飼い主の指示に対して機敏に反応することができる犬種ですので、正しい態度で接することができれば基本的なしつけは入りやすい犬種です。

しかし賢い犬種であればこそ相手を見るところがあり、自分のリーダーとなる素質を飼い主に感じなかった場合は、自分が飼い主よりも上位に立ちリーダーシップをとろうとするところがあるようです。

犬にとって群を統率するということは、常に警戒を怠らずに仲間を守らなければならないストレスの多い生活です。そのため威嚇的で攻撃的な面が強くなり、飼い主では手におえない犬へと成長してしまうことが多いようです。

ボーダー・コリーが犬への知識がありしつけに慣れている人に向いた犬種であるといわれるのは、しつけ次第で人とともに生活することに向いた犬にも向かない犬にもなってしまうことがある点でしょう。

ボーダー・コリーを迎える時は家族でよく話し合い、犬とどのような生活をしていくのか犬との生活のルールなどを予め決めておき、家族が一貫した態度で犬と接することができるように環境を整えておくことが重要です。

 

ボーダー・コリーの抜け毛と臭いは?

ボーダー・コリーは人と接することが大好きな犬種なので、屋外で鎖につないで飼うような飼い方は向いていないといわれています。室内でボーダー・コリーと生活することを考えた時に問題となることはなんでしょうか?

室内でボーダー・コリーと生活する時に気になる点は、抜け毛と臭いの問題ではないでしょうか?

ボーダー・コリーは抜け毛の多い犬種だといわれています。ボーダー・コリーのような牧羊犬は、天候に左右されることなく屋外で長時間活動することを求められてきた犬種です。そのためにはどのような天候でも体温を守ることができる、毛の構造になっていなければなりません。

そのためボーダー・コリーに限らず牧羊犬の多くは撥水性の高い上毛と、柔らかく密集して生えることで体温を温存することができる下毛の2重の構造をした、ダブルコートと呼ばれる毛の構造になっている犬種が多いようです。

屋外での作業では季節にあわせた体温の調整も大切ですね。寒い時期には風を遮断し体温を温存し、暑い時期には通気性をよくし体温をうまく逃がしてあげる必要があるわけです。そのためダブルコートの犬種は季節に変わり目に換毛期と呼ばれる下毛が生え変わる時期があり、その時期はクッションができてしまうほどの多くの毛が抜け落ちます。

ボーダー・コリーと生活をする時は抜け毛の対策は不可欠のようですね。

抜け毛は多いボーダー・コリーですが臭いはあまり気になることはないようです。垂れ耳や半立耳のボーダー・コリーは耳の中が蒸れて臭いがすることがあるようですが、体臭自体はあまり強い方ではないので、毎日のブラッシングと定期的なシャンプー及び耳掃除を欠かさなければ臭いについては心配することはなさそうです。

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ボーダー・コリーのかかりやすい病気は?

ボーダー・コリーはよりよい牧羊犬を生み出すために近親交配がおこなわれてきた歴史を持つ犬種であるため、遺伝性の疾患が多く購入の際には血統や繁殖の経歴などに十分に注意が必要な犬種だといわれています。

【参考記事】
ボーダー・コリーの病気〜獣医師が解説するボーダー・コリーのかかりやすい病気〜

ボーダー・コリーの飼育費用は?

ボーダー・コリーは平均体重がメスで12kg~19kg、オスだと14kg~20kgといわれており、中型犬と呼ばれる大きさに入ります。そのためチワワやトイ・プードルなどの小型の犬種よりはエサや生活用品などには費用がかかることを覚悟しておく必要があるでしょう。

自宅でシャンプーができればカットが必要な被毛ではありませんので、トリミングにかかる費用は抑えることができますが、自宅でシャンプーをするにはやや大柄で毛の量も多いため時間と手間が必要になります。

飼育費用の面で1番心配なことは医療費ですね。前に書いているとおりボーダー・コリーは遺伝性の疾患が多い犬種でもあり、医療費への備えは十分に考えておく必要があるようです。またペットの医療費は体重や体の大きさに比例して高額になる傾向があるので、毎月必要になるノミダニの駆除剤やフィラリアの予防薬なども小型犬よりも高い薬が必要になります。

ボーダー・コリーを飼う場合は、経済的にゆとりがあることも大切なようです。

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まとめ

ボーダー・コリーの飼いやすさについて実際に生活をすることを考えて、色々と調べてみましたがいかがでしたでしょうか?

ボーダー・コリーは根っからの使役犬なので家庭犬としては向いていないという意見も多くあるようです。確かに知能が高いボーダー・コリーにとって、自分のやるべきことがなく毎日同じことが繰り返されるような生活は、刺激が少なくストレスがかかる生活環境かもしれません。ボーダー・コリーにとっては室内で静かに犬と暮らしたいと考える人は、飼い主としては好ましくないといえるでしょう。

知能も運動能力も全犬種の中でも群を抜いて優れているボーダー・コリーには、ドッグスポーツに挑戦したり一緒に海や山へアウトドアに出かけるなど、犬との生活をアクティブに楽しめる人が向いているようですね。