愛護ではなく人間救済【ねりまねこブログ】

「保護活動」というと「動物愛護」と捉えがちですが、

今回は、餌やりAさんを救う「人間救済」のために飼い主探しをすることにしました。
もちろん譲渡可能な子猫だからお引き受けしたのであって、どんな猫でもお受けできるわけではありません。

さて、保護してみた子猫は・・・

すごくかわいい

保護の際は、依頼者に命名してもらいます。

Aさんはちいさくて、チョコチョコしている姿からチコちゃんという名前をつけてくれました。

チコちゃんは野良猫らしい威嚇や攻撃性はありません。
最初からさわれるのです。

おそらく、人間に餌付けされていたのでしょう。

餌付けしていた人間はチコちゃんを捨てたのか?
それともチコちゃんが迷子になったのか?

永遠のナゾです。

チコちゃんを里親サイト「ペットのおうち」で募集してほどなく素晴らしいご家族がご応募くださいました。

亡くなった親類の飼い猫を引き取って16歳まで大切に飼っていたご家族です。
野良出身で、強烈な噛み癖のある猫でしたが愛情をもって接していました。

その家のお嬢様がチコちゃんを好きになってくれたのです。

チコちゃんはオドオドして甘え方を知らない不器用な子です。
奥様は
「きっと、この子はうちに合っていると思う。」と
あるがままを受け入れてくれました。

車で30分以内広々とした敷地とお宅の理想的な環境です。

チコちゃんの新しいおうちです。

新しい飼い主さまにすぐにさわれたので慣れるのも早いでしょう。
名前もそのまま、チコちゃんです。

子猫が幸せになったことをAさんに電話で報告したら、号泣されました。

「ありがとうございます。ありがとうございます。」
と何度もおっしゃっていました。

チコちゃんのことをずっと心配してたのでしょう。

そして、私達に押し付けたことに良心の呵責を感じていたのかもしれません。

心の重しが取れて安堵している様子でした。

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練馬区では、餌やりのマナーやエチケットを推進していますが餌をやること自体は禁止してません。

それなのに
「餌をやるのは悪いこと」
と思い込んで悩む餌やりさんたちをたくさん見てきました。

町の空気や住民の意識を変えていくには簡単ではありませんが、地道な活動を続けて、悩んだり、苦しんだりする人をお助けできたらと思います。

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「そんなに猫が好きなら持って帰れ!」とか「家で飼え!」とか言われて困っている餌やりさん、ボランティアさんの話を時々、聞きますが、
私達は、今までにそういう経験はありません。

たとえ言われたとしてもそんな理不尽な命令に従う義務はないので、キッパリとお断りします。

まあ、たまにTNRで元の場所に戻すと説明した後に、
「他に持っていくことはできませんか?」と聞かれることはあります。

そんな時は
「できません!」とお答えします。

「他ってどこですか?他のどこかの人に、自分たちの問題を押し付けたらマズイでしょう。

そもそも、ここの猫を他所に捨てたら、「遺棄」です。犯罪ですよ。」と優しく教えてあげています。
【写真はピーク時の保護猫部屋の様子。言うまでもなく、全てやむを得ない事情です。】

私達に猫を引き取らせたがるのはほとんどが愛護家さんです。

「可哀想な猫がいます。私は事情があり飼えません。保護して、飼い主探しをしてもらえませんか?」
という相談はすごく多いです。

練馬区が公募する地域猫推進ボランティアは

外にいる猫の適正管理を推進する活動で、猫を引き取る活動ではありません。

ですから、こちらもキッパリ
「できません!」
とお断りすべきなのですが・・・

昨日のAさんも、団地のAさんも 本人たちがとても悩んでいて保護する以外で解決できないようなケースはあります。

人間救済というより、愛護家さんを救うための保護活動のような気がします。
【この猫たちは、みんな幸せな飼い猫になりました】

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ねりまねこ

「NPO法人ねりまねこ・練馬区地域猫推進ボランティアのブログです。 博愛の夫と、平均的猫好き妻による、市民ボランティア奮闘記! 地域猫とは地域にいる飼い主のいない猫の問題を、 地域住民・問題解決に取り組むボランティア・行政の三者が協力しあって解決を目指すことにより、 人と猫とが共生する地域づくりをしていくという考え方です。」