2017年2月2日更新

猫に思わぬ危険あり!暖房をつける時の注意点

後藤大介



獣医師

 

寒い日が続いていますが、猫を含めて皆さん風邪は引いていないでしょうか?猫とヒトの風邪は違うものですが、寒さによって体調を崩しやすくなるのは同じです。寒い日には暖房が必要なこともありますが、暖房をつけるときには少し注意点もあります。今回は、猫を飼っている家庭での、寒い日の暖房について考えておきましょう。

 

暖房は必要か?


健康な大人の猫であれば必ずしも室内での暖房は必要ありません。床は冷えますし、隙間風も寒いですが、室内で毛布やタオルなどを敷いてあげていれば、本州の寒さくらいは大人の健康な猫には問題になりません。ただし、半年以下の若齢猫や高齢ネコ、病気を抱えている猫では暖房をつけていないと調子を崩す原因になることもあります。猫の状態に合わせて暖房の必要性を判断し、必要があれば暖房を使って暖かくしてあげましょう。

各種暖房器具における注意点

それぞれの暖房器具には、人が予想もしないような危険性が隠れていることがあります。猫のいる家庭での各種暖房器具の使用上の注意点を頭に入れておきましょう。

床暖房には意外な注意点が

床暖房は部屋をむらなく温めてくれる非常にいい暖房装置なのですが、猫がいる場合には注意が必要です。ヒトと猫では床に接する面積や床から体までの距離が大きく違います。常に床に近い場所で生活する猫では、その環境が暑くなりすぎることがあります。床暖房をつける場合は、必ず猫が逃げられる場所を作ってあげるといいでしょう。猫が登れるような段やボックスなどがあれば、心配はいりませんね。

エアコンは乾燥とほこりに注意

エアコンは、猫にとって危険はほとんどなく、それほど気を付けることはありませんが、乾燥しすぎないようには注意しておいてください。また、喘息など気管支が弱い猫も多いので、毎年しっかりエアコンを掃除しておいて、ハウスダストやカビなどが部屋に舞わないようにもしておいた方がいいでしょう。

こたつの中には熱中症の危険が

こたつには思わぬ落とし穴、熱中症の危険性があります。温度感覚が弱く、足腰の弱い若齢や高齢の猫では、こたつの中で熱中症になってしまうということもあります。特に腎不全などで脱水しやすい子は注意が必要です。実際にそれで熱中症を起こして亡くなってしまった猫を見たことがあります。こたつは出かけるときには必ず電源を切るようにし、お家にいるときも、猫がこたつに入りっぱなしの場合はたまに様子を見てあげましょう。

ストーブ・電気ヒーターではやけどに注意


ストーブや電気ヒーターの危険性はやけどです。もちろん出かけるときは切っておく必要はありますが、お家にいるときも猫が近づけないようにしておく必要があります。

特にストーブでは

  • 上から飛び降りて肉球をやけどする
  • しっぽが当たってしっぽの先がやけどする

という事故が多いので、注意してあげてください。

 

暖房は猫の安全に配慮して使おう

猫はこたつで丸くなるのシーズンですが、こたつを含めた暖房器具による事故も珍しくありません。暖かくしてあげることはいいことですが、事故が起きないように注意して暖房を使うようにしましょう!

 
 

関連カテゴリ