2017年2月25日更新

なんだか元気がない…犬の想像妊娠の特徴と対策【動物看護師が徹底解説】

愛犬の可愛い赤ちゃんが見たい、一生懸命子育てをする姿を見たい、それは飼い主さんなら誰でも一度は夢見るものでしょう。赤ちゃんを迎えるには、避妊手術はもちろん行えず、ヒート期の管理が必要です。ヒート期に起こる問題と言えば、偽妊娠。これが起こってしまったら、飼い主さんはどのように対処すれば良いのでしょうか。

偽妊娠、想像妊娠とは?

想像妊娠というと、女性がまるで妊娠したかのようにつわりがきたり、お腹がふくれることを言いますよね。偽妊娠も同じで、まるで妊娠したかのような状態になることをいいます。決定的に違うのは、”意識”によってそのようになるのか、”ホルモン”によってそうなるのかという点です

犬は赤ちゃんが欲しいと強く願い、妊娠したかのような状態にたどり着くわけではないので、犬の場合は想像妊娠とは呼ばず、偽妊娠と呼びます。犬の偽妊娠は、ホルモンバランスにより引き起こされるもので、交配があったかなかったかはあまり関係してきません。交配後にお腹が膨れてきたり、乳汁が出たりしても、偽妊娠である可能性はゼロではないのです。

どんな症状が現れる?

偽妊娠の状態になると、食事を摂らなくなったり、活動性が落ちてつわりのような状態になることがあります。また、お腹がふくれる、乳汁が出る、服やクッションで巣作り行動をするなど、まさに妊娠を思わせるような状態になります。このような様子が見られたら、まずはかかりつけの動物病院へ受診することをおすすめします。

偽妊娠になったら?

偽妊娠の状態になっても、特に治療をしたりすることはありません。ホルモンバランスによって引き起こされるものなので、偽妊娠を引き起こす黄体ホルモンが低下していけば自然に症状は消えていきます。ただし、いつまで経っても症状が落ち着かない場合は、ホルモン異常を引き起こすなんらかの原因があるはずですから早めに受診をしましょう。

偽妊娠の間はナーバスになる犬が多いので、撫でたり抱いたりするときにも注意が必要です。噛まれたりしないよう、機嫌を見ながら接してあげてください。

偽妊娠にさせないためには?

予防法は、避妊手術をすることです。避妊手術は、このような偽妊娠を起こさなくするだけでなく、ヒート期の出血の管理、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍のリスクの低下などのメリットがあるため、赤ちゃんを望まないのであれば早期に避妊手術を行うことをおすすめします。

どうしても繁殖させたいと強く望んでいるのであれば、これらのリスクを背負いながらになるので愛犬の健康管理にはより一層力を入れてくださいね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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