2017年2月13日更新

完全室内飼育の猫でもワクチンは毎年接種しないとダメ?【動物看護師が徹底解説】

毎年接種が必要になる、猫の混合ワクチン。室内で飼育しているし、外へ散歩へも出さない。だからワクチンは打たなくて大丈夫と思っている飼い主さん。本当にそれで大丈夫ですか?

室内飼育でもワクチンはすべき

例え外へ出る猫でなくても、ワクチンの接種は必要です。野生の猫と接触することで病気が移ると勘違いしていて、外へ出さなければ感染症にもかからないと思っている方も多いでしょう。ワクチンで予防できるものの中で、代表的な猫風邪(原因となるものは数種類あります)は体液や鼻汁などの排出物から移ることもあり、猫風邪に感染している猫のくしゃみを浴びた人間がウイルスや細菌が生きている時間内に健康な猫に触れると、健康な猫が風邪に感染する確率はぐんと上がります。

このように、猫同士の接触がなくても、人間や、物、空気を介して感染が広がる可能性があるため、外へ出なくてもワクチン接種が必要なのです。

かかったら治療すればいい?

予防率が100パーセントでないワクチンを、副作用のリスクを抱えながら接種するよりは、その病気にかかったら早期に治療する方が良い、と考える人もいます。確かに一理ありますが、ワクチンには感染症の重症化を防ぐ役割もあります

本当に、”早期に”発見できるでしょうか?目に見える症状が現れてきたころには、もう手の施しようのないところまで来ているかもしれません。感染したその日に治療が開始できるならまだしも、飼い主さんの目でわかるほどの異常が出てからでは治療も長引き、猫の体力もかなり消耗されているはずなので、重症化を招きやすい状況になってしまいます。

確かにワクチンにも副作用はありますが、ほとんどが軽度で済むので、病気になったあとのことを考えるとワクチン接種をしておいた方が回復も早く、猫への負担も少ないでしょう。

愛猫のために正しい判断を

愛猫を一生幸せに、大切に育てたいのであれば、完全室内飼いであろうとも毎年ワクチンを接種しましょう。個体により、ワクチンを接種することによって生命が脅かされることもありますが、その場合はかかりつけの動物病院の獣医師と相談し、判断をしてもらいましょう。

感染症の危険はどこに潜んでいるかわかりません。愛猫を大切に思うあなたが感染症を媒介する可能性もあるのです。ワクチンの副作用について不安が込み上げるようなネットの情報もありますが、誰もがそうなってしまうわけではありません。不安でワクチン接種を足踏みしてしまうようなら、まずは信頼できる獣医師に相談をして、納得してからワクチンを打つと良いかもしれませんね。

Neige



動物看護士/トリマー

現役動物看護師・兼トリマー。 生涯学習、駆け足で前に進む医療にマイペースに追いかける毎日。 犬猫に関する色々なことをわかりやすくお伝えします。

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