2017年2月19日更新

猫の柄の秘密。同じ母親から違う柄の子猫が生まれるのはなぜ?

ペット生活

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編集部

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猫のお母さんは一度に3匹から4匹の子猫を生みますが、雑種猫の場合など、兄弟同士で毛の色がまったく違っていたり、似ても似つかない柄だったりすることがありますね。猫の毛の色や柄は遺伝によって決められますが、同じ母猫から生まれる兄弟なのに、なぜあんなに色や柄のバリエーションがあるのか不思議に思ったことはありませんか?今回は猫の被毛の色や柄についてご紹介しましょう。

 

子猫は母猫の複数の卵子から生まれる


そもそも、なぜ猫は一度にたくさんの子猫を生むのでしょう。実は猫は一度の排卵で複数の卵子を排卵します。人間の場合は、通常、一度の排卵で出る卵子は1つだけですので、一度に生まれる赤ちゃんはひとりであることが多いですが、猫の場合、複数の卵子が排卵されて複数の精子と受精するため、多くの子猫が生まれることに成ります。生まれた子猫はいわば四卵性、五卵性の四つ子、五つ子になるわけで、当然、色や柄もバラバラになります。

人間の場合も、まれに2つの卵子が排卵されて二卵性双生児が生まれることがありますが、卵子が別々なので同じ双子でも一卵性の双子と違って、性別の違う男子と女子の組み合わせだったり、見た目がまったく異なることも多いですね。同じように猫の場合は、生まれた子猫が複数の卵子と複数の精子が受精して生まれるため、色や柄が一律ではないのです。

さらに外で暮らす猫の場合や、家の中でも多頭飼いしていて1匹の雌猫に対して複数の雄猫がいる場合によくあるのは、父猫が複数存在するというケース。猫は、一定の期間に規則正しく排卵するわけではなく、交尾をしたときにだけ排卵する(交尾排卵)する動物。つまり、発情期には複数の雄猫と交尾し、違う雄猫の子供を妊娠することができます。これは、種保存のために猫が身につけた生存能力と言えるでしょう。一度の出産で、母猫の異なる卵子と複数の父猫の精子から、組み合わせの異なる遺伝子をもった猫が生まれるわけですので、色や柄が違うのは当たり前かもしれませんね。

猫の色柄には遺伝子の不思議が詰まっている


猫の色や柄は複雑な遺伝子の組み合わせで決まります。動物の中でも、猫ほど同じ種の中で色や柄の種類が多く、遺伝が複雑な動物も少ないのではないでしょうか。ちなみに猫の毛を決める遺伝子は全部で10個あると言われていて、その中の9個の遺伝子の組み合わせで色が決まり、残りの1個が毛の長さを決めるのだそうです。また、同じ色の組み合わせの猫でも色の割合が異なりますが、これも遺伝子の影響なのだそう。母猫に寄り添う子猫の姿は誰が見ても可愛いものですが、そんな子猫の色や柄に生物の不思議が反映されていると考えると面白いですね。

 
 

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