2017年6月24日更新

かつては猟犬として大活躍だった!プードルの歴史と人気No.1の秘密とは?

田中麻依子



ホリスティックケア・カウンセラー

殺処分される犬や猫を減らすために何かがしたくて、専門学校のドッグトレーナー科へ進学。卒業後、ペットの心身の健康を重視し手作り食やアロマテラピーを推奨している会社でしつけ教室のインストラクターを務める。 退職後、福祉職などを経て、自身の様々な経験を伝えることで人の役に立ちたいと思いライターに転職。「楽しく、正しく、健康に」をモットーに、正確な情報を伝えることで殺処分される犬や猫を1匹でも減らす力になりたいと活動している。

 

2016年犬種別犬籍登録頭数が一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)により発表されました。1位はプードル、2位はチワワ、3位はダックスフンドという結果に。プードルは、トイ・プードルだけに絞っても2位のチワワに2万5千頭以上の差をつけて圧勝です。登録頭数のベスト10のほとんどを小型犬が占めるようになって10年以上がたちますが、可愛い小型犬の中には、昔は狩猟犬として活躍していた犬種がいることをご存じでしょうか?プードルもそのひとつです。当記事では、プードルの歴史、人気NO.1となったきっかけをご紹介します。

 

かつては水猟犬として活躍していた


現在、プードルと言えばトイ・プードルを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、もともとは現在のスタンダード・プードルを小型化して生み出されたのがトイ・プードルです。他にも、スタンダードとトイの間にミディアム・プードルとミニチュア・プードルがJKCでは登録されています。プードルの名前の由来はドイツ語で「水たまり、水がはねる」という意味の「プーデル(pfudel)」だと言われています。その名の通り泳ぎが得意で、ハンターが猟で仕留めた水鳥を陸まで運ぶ役割をしていました。胸や足先の毛だけ残したプードルの伝統的なトリミングは、冷たい水から心臓や関節を守るためだったと言われています。プードルの水猟犬としての能力はとても高く、フランスでは「chien canard(鴨犬)」を語源として「カニッシュ(caniche)」とも呼ばれていました。また、その訓練性の高さから、軍用犬として活躍していた時期もありました。
その後、フランスの貴族の間で人気となり、より小さなプードルを生み出そうという動きも出始めました。こうしてスタンダード・プードルよりも小さいミディアム・プードルやトイ・プードルが生み出されました。

人気のきっかけは、今や定番のあのカットと、金メダリスト!


プードルが初めて日本に渡ったのは1949年、アメリカから3頭の黒いミニチュア・プードルが輸入されたのがはじまりだと言われています。その後2000年頃から人気が出始め、2008年には登録頭数ベスト1位になりました。その後もずっと人気を維持し続けているプードルですが、その爆発的人気のきっかけは一体何だったのでしょうか?その理由は2つあると言われています。

まるでぬいぐるみのような愛らしいカット

ひとつは、トリマーの江頭重知氏が提案した「テディベア・カット」。それまでのプードルは胸と足先の毛を残す独特の「コンチネンタル・カット」が主流でしたが、江頭氏は自らの愛犬をモデルに、全体の毛を残した新たなカットを考案し、それが雑誌やメディアに多く取り上げられました。江頭氏の愛犬の毛色がレッドであったことから、見た目はまるでくまのぬいぐるみのように可愛らしく、「テディベア・カット」と名付けられました。それまでプードルと言えばブラックかホワイト、顔の毛もバリカンで短くカットするスタイルだったのが、テディベア・カットの登場でプードルのイメージが一新。愛らしいテディベア・カットに多くの人が魅了され、一気にプードルが人気犬種ベスト1になりました。

あの有名なフィギュアスケーターが飼い始め、さらに人気に

さらに、フィギュアスケートの金メダリストである浅田真央選手がトイ・プードルを飼い始めたのが2005年のこと。愛犬を抱っこしながら滑る姿を披露したり、一緒にCMに出演したりと注目を浴びました。浅田真央選手の愛犬も、まさにレッドの毛色のテディベア・カット。この頃からさらにトイ・プードルの人気が上がり、中でもレッドの毛色のトイ・プードルは今でも人気No.1です。

 

人気ゆえのこんな問題も…


トイ・プードルはよく売れるからと言う理由で、正しいブリーディングの知識を持たない人が犬種の特性などを考慮せずに乱繁殖させる問題が後を絶ちません。生まれた子犬を劣悪な環境で育てたり、早すぎる時期に親きょうだいから離すなどした結果、性格的に問題のある子犬が生まれたり社会性を身に付けることができないまま成長してしまったりというケースも多発しています。プードルを飼う時は、プードルについて正しい知識を持ったブリーダーから手に入れるようにしましょう。

 
 

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