2017年6月27日更新

しつけにも繋がって愛犬も楽しい、鼻で、前足で、室内でできるツン遊びって?

長谷川真理恵



JKC A級トリマー、JKC C級ハンドラー

グルーミングスクールに4年通い、JKC A級トリマーライセンス、JKC C級ハンドラーライセンスを取得。フリーのトリマーとして働く傍ら、在学中にモデル犬として迎えたトイプードルのチャンピオン完成をきっかけに繁殖学・遺伝学を学び、ドイツやイギリスのブリーディングスタイルをモデルとして極少数頭のみのブリーディングを手掛ける。主人の海外赴任に伴い愛犬とともにドイツへ越した後、現在はベルギー在住。日本とは大きく異なるヨーロッパにおける"犬とは"を日々体感中。

 

・朝晩しっかりお散歩に行っているのに愛犬の悪戯がなくならない…。
・雨や雪が続いて中々お散歩に行けない。
・集合住宅に住んでいるので、家の中でダッシュで走るような遊びはできない。

色々な事情から、お家の中で愛犬のストレスを発散させてあげたいけれど中々難しい、どうしたらいいのか分からないと頭を悩ませてしまいますよね。ですがお外と違い、周囲に気を取られず遊べるという機会はチャンス。愛犬と一緒に、躾につながる楽しい遊び、してみませんか?

 

ツン遊びって一体なに?

今回ご紹介したいのがツン遊び。
文字の通り、愛犬が色んなものにツンとする遊びです。

犬によって鼻でまず嗅ぐコ、前足でつついてみるコ、様々ですよね。ツンするのは鼻先でも前足でもOK。そしてツンする対象はその日によって様々。飼い主さんが「今日はこれだ!」と決めたものがその日の正解です。
それではツン遊びの手順を見ていきましょう。

指先ツンからスタートしよう!大事なのは目線とタイミング

最初の3~7日はまず指先にツンさせることを徹底していくことからスタートしましょう。
おやつを指先に持って、愛犬の顔のすぐ近くまで持っていきます。愛犬の鼻や足先が指先に当たったら正解!当たった瞬間にクリッカーがあればクリッカーを鳴らし、無ければ「よし!」などの合図をかけてから手を広げおやつをあげます。合図のタイミングは必ずツンした瞬間。おやつをあげる瞬間ではないので気をつけてくださいね。

またこのとき必ずやってほしいのが目線を愛犬ではなく、自分の指先に向けること。ツンしてほしい対象を見るようにし、特に愛犬に指示を出す必要はありません。

愛犬がツンしたら褒めてもらえることを学習したら少しずつおやつを持った手を愛犬から離したところでスタートするようにしましょう。愛犬が移動してきてツン出来るようになるまで続けてください。少し愛犬が戸惑っていたら目線は指先のまま、愛犬の名前を読んでみてくださいね。

おやつを持った指先にツンできるようになったら、おやつ無しでチャレンジ。
指先をまた愛犬の顔の近くに持っていき、ツンしたら合図→おやつの流れを繰り返していきます。この時も必ず目線は指先へ向けましょう。

始めはすぐに出来なくてもじっくり待ってあげましょう。愛犬が「どうしたら褒めてもらえるのかな?」と自分で考えて行動してみて、正解にたどり着くという過程もとても大事です。
覚えてくれたら離れていても、これでもか!というほど指先にツンツンしてきてくれるようになります。

視線を追わせることで、ツンの対象を変えてみよう

指先ツンが完璧になったらツンさせる対象を変えていきましょう。

対象はなんでもいいですが始めは分かりやすいものがいいでしょう。例えばペットボトルなど。愛犬の目の前にペットボトルを置き、その上におやつを載せます。まずはそれを食べた瞬間に「よし!」を何度か繰り返します。
次にペットボトルのみを置き、飼い主さんの目線はペットボトルへ。愛犬が少しでも鼻でツンしたり、前足で押したりすれば合図を出しおやつをあげます。
愛犬が戸惑っているようであれば、飼い主さんの指をペットボトルの蓋のあたりに持っていくなど、ヒントを出してみてあげてください。
近くに置いてツンできるようになったら、少しずつ距離を出していきましょう。2~3メートル離れたところへツンしに行けるようになるといいですね。

ツンを覚えさせる際に愛犬ではなく指先を見るようにお願いした理由は、飼い主さんの目線を追わせることでツンさせる対象を変えていくためです。

音が苦手なコは、呼び鈴などにツン

臆病なコ、特に小型犬では音に敏感なコも多いですね。そんなコに練習してもらいたいのが音が出るものへのツン。
用意してもらうのはカスタネットや子ども用のおもちゃの太鼓、レセプションベル(レジなどに置いてある「チーン♪」と鳴るアレです。)など、押したり叩いたりすると音が鳴るもの。愛犬が鼻でツンするか、前足でツンするか、強さはどれくらいかなどによって合うものを選んであげてください。

ペットボトルへのツンまでいけば覚えるのは簡単。鳴らしてほしいおもちゃを愛犬の近くに置くところからスタートします。
音がなるので最初はびっくりするかもしれません。いつもよりとっておきのおやつを用意して練習しましょう。
「音が怖い。」から「音が鳴ったらいいことがある!」へ愛犬の意識を変えていきます。

目線を追わせることで躾へ

しつこく「目線はツンして欲しい対象に。」とお願いしたことには、理由があります。
目線を追うこと、目線の対象に何かをすれば正解なんだと覚えてもらうことは躾に大きく役に立ちます。目線の先のマットに伏せたら正解、目線の先のクレートに入ったら正解、目線の先のケージに入ったら正解。常に明確に指示されたことを実行することも大事ですが、「飼い主さんが何かを見ているな…何だろうな?」と愛犬自身で考えて色々実行してみる力をつけることはとても大事なことです。
また愛犬にとって、とても頭を使う作業なので、そんなに動いていなくても終わった後は疲れてうたた寝なんて姿も見かけます。

躾への応用の幅が広いツン遊び、ぜひ雨で退屈な日に試してみてくださいね。

 
 

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