2017年6月29日更新

歴史上のすごい人だって犬が好き!偉人の犬にまつわるエピソード

長谷川真理恵



JKC A級トリマー、JKC C級ハンドラー

グルーミングスクールに4年通い、JKC A級トリマーライセンス、JKC C級ハンドラーライセンスを取得。フリーのトリマーとして働く傍ら、在学中にモデル犬として迎えたトイプードルのチャンピオン完成をきっかけに繁殖学・遺伝学を学び、ドイツやイギリスのブリーディングスタイルをモデルとして極少数頭のみのブリーディングを手掛ける。主人の海外赴任に伴い愛犬とともにドイツへ越した後、現在はベルギー在住。日本とは大きく異なるヨーロッパにおける"犬とは"を日々体感中。

 

有名な犬と聞いてあなたはどんな犬を思い浮かべますか?
ハリウッド映画にまでなり、日本一有名な犬ハチ公。こちらベルギーでは意外と知名度、人気ともに低いフランダースの犬のパトラッシュ。南極で1年飼い主を待ち続けたタロとジロ。
一方で有名な偉人に愛された犬として名が知られた犬たちも沢山います。今回はそんな偉人の愛犬についていくつか紹介します。

 

聖徳太子

一度に10人の話を理解できるとして有名な聖徳太子。
その愛犬、雪丸も聖徳太子曰く「話せてお経も唱えられる!」というスーパードッグなんだとか。「うちのこ、ご飯!ってしゃべれるのよ~!」なんて言いたくなってしまう気持ちは分からなくもないような…。可愛くて仕方なかったんだろうなというのが伝わってきます。
聖徳太子は雪丸の亡骸を達磨寺に葬るよう遺言で残しており、雪丸亡き後には石工に雪丸の石像を作らせ、その像は今も奈良県の達磨寺に残っています。最近では雪丸は奈良県王寺町役場のゆるキャラとなっていますね。

徳川綱吉

生類憐れみの令で有名な徳川綱吉。犬公方という異名まで持ちますが、実は日本の愛犬家の先駆け的存在です。

綱吉は江戸城内でおよそ100匹も飼っていたといわれるのが狆。
狆のために専門の医者も手配しており、これが日本における獣医の始まりとも言われています。また日本で初めて室内飼育された犬でもあります。室内犬を登録制にし、税金で野犬を保護する施設を作り、犬食文化を禁止したという、現代に通ずる流れを作った人物です。

 

西郷隆盛

なんと20匹も犬を飼っていたという西郷隆盛。
上野にある銅像には犬も一緒に並んでいるほど愛犬家としては有名ですね。銅像として横に並ぶのはツン。
長州の人たちが稽古と遊んでいるときにも、西郷隆盛は愛犬と食事にきてさっさと帰ってしまう、犬に鰻をあげて店主に怒られる、肉をあげすぎて太らせてしまうなど、愛犬家のみなさんなら共感できてしまうのではないでしょうか?
自害直前には道連れにしないため愛犬の首輪を外し逃がしたというエピソードもあります。

アドルフ・ヒトラー

ドイツでは手を開いて上げる挙手もナチス式敬礼を連想させるとして人差し指一本にするというほど、繰り返してはならない黒歴史として世界的に有名なヒトラーも実は愛犬家。

ドイツ原産のシェパード、ブロンディに愛人エヴァが嫉妬して虐めていたという話があるほど溺愛していました。ナチス崩壊時、ヒトラーはブロンディも地下壕に連れていき、ブロンディに毒を飲ませてから自身も自害します。このシーンはヒトラーの映画にも描かれていますが、犬好きとしてはとても辛いシーンです。

西太后

西太后が愛するあまり王朝から一切出すことを許されなかったというのがペキニーズ。
皇帝とその一族のみが飼うことを許された皇帝犬で、破ったものは死刑という説もあるほどの寵愛っぷりです。
西太后がペキニーズの容姿を文書として書かせており、初めて容姿の基準、つまり犬種標準を文書で残された犬でもあります。西太后の葬儀の際にはモータンという名のペキニーズが柩をお墓に先導するという大役を任されました。

歴史の背景に犬あり!

歴史上の偉人たちも犬を通して見ると、また違った印象がありますね。
特に自身の最期に対峙したとき、それぞれの愛犬への対応が違い、それぞれに違った形の愛があるのが伝わってきます。歴史を駆け抜けてきた偉人たちというのは時にとても孤独で、普遍の愛を捧げてくれる犬は欠かせない存在だったのかもしれませんね。

 
 

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