犬は人の最大の理解者!犬がペットになるまでの道のりは長かった!

私たちの家族として、親友として、理解者として、常に忠実に寄り添ってくれる犬。人間の最大の理解者ともいえる犬は初めから人のそばに寄り添い存在していたわけではありません。
どのようにして人と犬が出会ったのか、どうして一緒に過ごすようになっていったのか、その歴史を紐解いていきたいと思います。

 

オオカミからイヌへ、その歴史とは?

犬の起源はかなり古くまだ完全には分かっていません。
そのため長年、祖先はコヨーテ説、ジャッカル説、オオカミ説と様々な説が飛び交い、多くの学者たちが研究を重ねてきました。発達したDNA研究技術により、犬のDNA配列はオオカミのものとほぼ一致しているということが分かったのは、なんと1990年代に入ってからのことです。

犬が最初に家畜化された時期については諸説あり、DNAの分布からも15000年前の東アジアが発祥という説が有力視されていますがまだ研究段階にあります。

人の流れに合わせて家畜化された犬も世界中に広がっていきました。
貴族の間では抱き犬として、湯たんぽ代わりとして、など寵愛を受けてきた犬ですが、一般家庭において家族の一員としての飼い方をされるようになったのは近代に入ってから。西洋での牧羊犬、狩猟犬が初めだと考えられています。仕事を与えられるため、その目的に合った種を作り出す改良目的の繁殖がされ、次第に新しく癒しという役割も担うようになっていきました。

 

日本でのペットとしての起源

一方日本では神奈川県の夏島貝塚から9200年前の犬の骨が見つかっており、現状これが最も古いものとなっています。また8500年前の縄文時代の遺跡からは丁寧に埋葬された犬の骨と花の花粉が見つかっていることから、この頃には犬は人間にとって大事な存在であったのでしょう。
ですがこの頃はまだ家畜としての意義が大きく、ペットという飼い方はされていませんでした。

動物がペットとして寵愛されるようになったのは平安時代に入ってから、猫が初めでした。
その後江戸時代になって徳川綱吉の生類憐れみの令が出されるまで、犬は外で野良犬のような生活をしていました。これによって犬は登録制になり、税金によって野良犬用の保護施設が作られますが、江戸幕府崩壊後から明治時代にかけて日本に住む欧米人とともに西洋犬たちも日本へやってきました。それを見た将軍や大名が西洋の大型の洋犬を連れて歩くことで、権威の象徴として飼われるようになっていきました。

ペストの流行以降ネズミ駆除を目的として飼育される猫に比べ、庶民の間での犬は相変わらず大切に飼われているとは言えない状況でした。

戦後に入って小型でよく吠えるスピッツが番犬として流行、一番多いときには登録犬の4割にのぼります。この頃から現代のようなペットの飼い方をするようになっていきました。
1960年代の高度経済成長期には室内で犬を飼うことが豊かな生活の象徴として流行し、それにともない小型犬が大流行。1968年からの16年はマルチーズが登録犬数一位を独占し続けていました。

 

種を越えた最高のパートナー

JKCでの2016年の犬の登録数は300,470頭。
厚生労働省による2015年の犬の登録数は6,526,897頭。
登録されていない頭数も考えると、日本だけでも本当に多くの犬が人間と生活をともにし、そのほとんどが愛玩犬、いわゆるペットとして飼われています。
犬が長い長い歴史を経てずっと私たち人間に寄り添ってきたことを思うと、人間にとって最高のパートナーであるということも頷けますね。

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ABOUTこの記事をかいた人

長谷川真理恵

グルーミングスクールに4年通い、JKC A級トリマーライセンス、JKC C級ハンドラーライセンスを取得。フリーのトリマーとして働く傍ら、在学中にモデル犬として迎えたトイプードルのチャンピオン完成をきっかけに繁殖学・遺伝学を学び、ドイツやイギリスのブリーディングスタイルをモデルとして極少数頭のみのブリーディングを手掛ける。主人の海外赴任に伴い愛犬とともにドイツへ越した後、現在はベルギー在住。日本とは大きく異なるヨーロッパにおける"犬とは"を日々体感中。