2017年3月12日更新

猫壱セミナーに行ってきました!〜「猫と防災」服部幸先生

ペット生活

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編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

2月22日(水)猫の日に行われた猫壱セミナー。講師は猫医療センターの院長、服部幸先生が猫と防災についてお話していただきました。

 

セミナーの内容

第一部:猫と感染症

講師:東京猫医療センター 服部幸 獣医師
猫と感染症

第二部:猫と防災

講師:東京猫医療センター 服部幸 獣医師
■詳細

震災前に備えられること

震災はいつ起こるか分かりません。そのため普段から準備をしておく必要があります。どういった準備が必要か、あった方が良い事はどういった事かなどを獣医師の視点で丁寧に解説して頂きました。

猫を飼っている人はもちろんこれから飼い始める人も参考にしてください。

何匹の猫と暮らす

猫がたくさんいる生活は楽しいですが、避難する時には複数の猫の場合は難しくなります。自分と一緒に避難できる頭数を考えておくことが必要です。

猫用避難袋はありますか?

猫用の避難袋には猫のフードや水、トイレなど数日過ごすための道具を入れる必要があります。

避難場所を知っていますか?

猫を連れて避難をするためにもどういったところにどれくらい動かなくてはいけないかを事前に確認しておきましょう。また猫だけでなく、家族や親戚同士でも情報を交換する方法を事前に話し合っておくのも必要なことになります。

家の中の危険を確認する

家具

背の高い家具などは倒れてこないようにつっかえ棒などで転倒防止をしておきましょう!

窓が割れてしまわないようにガラス飛散防止フィルムをしておくと便利です。万が一窓が割れてしまった場合は、ガラスで怪我をする可能性がありますし、割れた窓から猫が飛び出してしまう事もあります。

また、窓のカギは普段から閉めるようにしましょう。横揺れの時はカギをしていないと開いてしまう場合があります。

猫が脱走してしまった時の対策も考えておく

自分の猫だと証明するために必要になりますので、どちらかをしていない方は震災前に検討してみてください。

首輪

メリット

  • 連絡先が記入できる
  • MRI、CTに影響しない

デメリット

  • 外れてしまう
  • 腕が引っかかる
  • 毛が抜ける

マイクロチップ

メリット

  • 外れない

デメリット

  • MRI、CTに影響
  • 異物反応

その他にも猫の首輪に付ける発信機も発売され始めています。まだ大きさが大きいので実用的ではありませんが、今後の研究に注目していると先生はお話でした。

猫用避難袋を用意

キャットフード

ドライフードでもだいたい賞味期限が1年か2年ほどとなっているため、いざ使おう時に切れている可能性があります。そのため一袋をストックしてローテーションしているといざという時困りませんという事でした。

療法食や食物アレルギーを持っている猫の場合にはストックを多めにしておいたほうが良いでしょう。

人はお茶でもジュースでもいいのですが、猫には水が必要です。そのために水をストックしておく必要があります。ミネラルウォーターの硬度を確認し、低めのものを選びましょう。

避難用の食器

割れなく、軽くて、臭いが残りにくいステンレスのようなものが一番と解説でした。

常備しておきたい薬

命に関わり、ずっと薬を飲む必要がある病気の時には常に多めに用意しておきましょう。特に薬が切れる事で急激に悪化する下記の病気は注意が必要です。

  • 喘息
  • 心臓病
  • 腎臓病
  • 悪性腫瘍

また、なんの薬を飲んでいるかを手帳に付けておくのも有効です。薬が切れても主治医が病院を復活できていない場合があります。他の獣医師に薬を出してもらう必要があり、何のための薬だけでなく薬の名前を憶えていることが必要です。

ケージ

避難生活をすることで必要になるケージですが、金属製の重いケージを持ち歩くことはできません。軽くて持ち運びやすいものを選びましょう。

トイレ

大きなトイレは難しいですが、携帯用のトイレもあります。砂は難しいですが、トイレシートや新聞紙などを使う事で一時しのぎができます。

バスタオル

タオルはなるべく多めに持っていきましょう。猫だけでなく、人にも使え用途も多様です。スペースが少しあれば多めに入れておきましょう。

ビニール

トイレの処理やゴミが出た時に使う事ができます。人用も含め入れておきましょう。

お手入れグッズ

抜け毛の対策をすることで、猫のアレルギーを持っている人に負担をかけないためにお手入れをしておきましょう。

猫用避難袋に必要なものと入れた方がいいもの

必要なもの

  • キャットフード
  • 食器
  • 写真
  • 健康手帳
  • 常備薬

入れた方がいいもの

  • ポータブルケージ
  • ネコ砂
  • ペットシーツ
  • ポータブルトイレ
  • ブラシ、コーム
  • バスタオル

猫と避難するために普段からできること

行政の避難所に行くことも手段ではありますが、全ての人が避難しているとは限りません。震災の時に地域のコミュニティを持つことも重要です。普段から猫の飼い主さん同士で震災に対しての備えを相談したりするのもよいかもしれませんね。

猫とどこに避難をする?

猫を連れて避難をするかを知る必要があります。自治体がどこに避難所をしているか事前に調べておくといいでしょう。まずは安全な場所への避難を優先してください。

常に家族がそろって家にいるとは限りません。事前にシミュレーションをしておき、連絡方法を確認しておきましょう。

自分の住んでいる地域がどのような地域になるかを事前に調べておく、水害が起きやすい、火災が起きやすいのか、倒壊を免れた場合は自宅待機がベストの対策かなどを調べておくと初動の際に役に立ちます。

キャリーケースを嫌な場所にしない

猫がキャリーケースに入る時はほとんどは獣医師のところに行く時です。嫌がる猫も多くいます。しかし猫と避難する時は猫をキャリーに入れる必要があります。普段からおやつをあげる場所にしたり、ご飯を食べる場所にするなどの工夫があるといいそうです。

リードやハーネスを訓練しておく

避難の時にハーネスを使って一緒に歩くのは難しいですが、避難所生活になった時に少しでもケージの外に出すことができます。慣れていないと歩くことは難しいので、使いたい場合は普段から少しずつ慣れてもらいましょう。

ワクチン接種や駆虫対策

避難所は多くの人や犬や猫が集まっており、そういった場所では伝染病などが蔓延しやすくなります。防ぐためには普段からワクチンや駆虫をしておく必要があります。室内飼育だから駆虫薬を使っていない人もいるかもしれませんので、避難袋に駆虫薬を入れておくと安心です。

 

避難した時に知っておきたい配慮

全ての人が猫好きである訳ではありませんし、猫の重篤なアレルギーを持っている可能性もあります。ただでさえ不慣れな環境にあるのは人も同じです。猫について求めすぎずできる限り周囲に配慮しましょう。

どうしても共存が難しい場合もあります。別の地域の親戚や友人に預けたり、ホテルなどを利用することも考える必要があります。

地震の後に

地震がおさまりホッとした時、体調不良になることがあるそうです。

  • 膀胱炎
  • 皮膚炎
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 心臓病の悪化

など激しいストレスにより起こることがあります。

しかしそれ以上に怖い事は、地震によって激しいストレスがあるから体調不良と思っていたら、違う病気の初期症状だったこともあります。普段の何もない状態であれば、すぐ気づいて病院に行ったのに、地震のせいという先入観があり発見が遅れるというケースが地震の後では多くなりました。

最後に


猫と一緒の避難も日頃から準備をすることでずっと難しくなくなります。家族と一緒に猫も避難できる準備から始めてみましょう。

環境省からも震災時のパンフレットが出ています。一度見ておきましょう。

出典:「備えよう!いつもいっしょにいたいから」(環境省) https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2309a.html

今回で猫壱セミナーはお終いとなりますが、猫壱セミナーで得た知識を猫との暮らしで生かしていきたいですね。

 
 

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