猫の歯をじっくりみたら…猫の歯はすきっ歯で○○がなかった!!

猫は口を大きく開けることが少なく、口を触られるのを嫌う子も多いです。そのため、愛猫の口の中を見たことがないという飼い主さんも多いともいますが、猫の口の中、特に歯はヒトと大きく違っているんです。肉食獣の猫だからこそヒトと違う、猫の歯の特徴を見ていきましょう。

 

猫はすきっ歯


猫の歯を見てみると、最初に気付くヒトとの違いは「すきっ歯」である点です。ヒトは前歯から奥歯まで歯が隙間なくぎっちり生えていますが、猫では歯と歯の間が隙間だらけです。

ヒトはすきっ歯だとうまくしゃべれない

ヒトは歯が隙間なく生えていることで、食べ物をきれいにすりつぶせるだけでなく、空気の出入りを調節してうまくしゃべることができています。ヒトでは、歯を抜いてしまうとうまくしゃべれなくなってしまうため、食べる機能だけでなく、しゃべる機能ためにも、歯を抜いたら差し歯や入れ歯を入れなければなりません。

猫は歯が隙間なく生えている必要がない

一方、猫は鳴くために歯は必要ありません。また、次に説明する通り、キャットフードを食べるだけなら歯はいりません。猫の入れ歯や差し歯というものを聞いたことがないと思いますが、歯周病で歯が抜けてしまっても入れ歯や差し歯は必要ないんですね。

 

猫の歯はかみ合わせはない

もう少ししっかり猫の奥歯(臼歯)を見てみると、すきっ歯になっている歯は、上下の歯がそれぞれ噛み合わず、交互に生えていることに気付きます。これは歯の使い方の違いによるものです。

猫は奥歯をはさみ代わりに使う

人の奥歯は、「臼歯」と呼ばれますが、これは歯を臼のようにして使い、食べ物をすりつぶすことに由来する名前です。一方、自然界のネコ科の動物は食べ物をすりつぶさず、歯は肉をかみ切るために使われます。つまり、猫の奥歯は交互に生えていることで、まるではさみのような働きをして肉を噛み切るのです。

飼い猫は奥歯はほとんど使わない

そのため、現代のイエネコのようにキャットフードを食べている場合は、噛み切る動作が必要なく、奥歯がなくても問題ないんです。キャットフードは多くても1~2回噛むだけで飲み込んでしまい、丸呑みしてしまう猫も多いんですよ。こうした奥歯を使わない現代の食生活によって、奥歯に歯石が付きやすくなり、猫に歯周病が多い原因だとも言われています。

 

まとめ


肉食獣の食生活に合わせて進化してきた猫の歯。雑食であるヒトとは大きな違いがあります。

歯石や歯周病など歯の病気も多いですので、一度愛猫の歯を見てみましょう。嫌がる猫ちゃんの場合は、あくびしたときに覗いてみてくださいね!

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ABOUTこの記事をかいた人

後藤大介

岐阜大学農学部・獣医学科(現応用生物科学部・共同獣医学科 ) 卒業。大阪・北海道の動物病院に勤務し、2018年、岐阜市にアイビーペットクリニックを開業。生まれ育った地元で、ペットと家族の幸せのためのお手伝いをしたいと考えています。病気の治療だけでなく、ペットの健康のための情報発信や、地域の飼い主さん同士が交流できるような動物病院を目指しています。