2017年7月10日更新

猫がまたたびに反応するのは何故?またたびの使い方と注意点

後藤大介



獣医師

 

「猫にはまたたび」というのは有名ですが、またたびがなぜ猫に好かれるのか、猫はどんな反応をするのか、あまり知らない人も多いのではないでしょうか。今回は猫とまたたびの関係について勉強してみましょう。

 

またたびの成分と猫の反応

またたびとは?

またたびは、マタタビ科マタタビ属の植物で、沖縄を除く日本列島の林に自生する植物です。キウイフルーツもマタタビ科の植物であり、マタタビと近い種類の植物です。またたびは、6~7月には白い花を咲かせ、別名「夏梅」とも呼ばれる植物です。

またたびの成分

猫がまたたびに反応するのは、その成分である「マタタビラクトン」によるものだと思われています。このマタタビラクトンが、猫の鼻の奥にあるフェロモンを感じる器官「鋤鼻器(じょびき)」を通じて、猫を興奮させると言われています。

そのため、またたびは猫に対してフェロモンのような作用をしていると言われています。猫に限らず、ライオンやトラなども猫と同じようにまたたびに反応します。

猫のまたたびへの反応

またたびに対する反応は猫によって違いますが、基本的には恍惚状態(いわゆる「ハイ」な状態)になります。またたびを嗅ぐと以下のような反応を示すネコが多いです。

  • 床を転げまわる
  • そこらじゅう走り回る
  • 攻撃的になる
  • よだれを垂らす
  • 眠くなる

またたびの使い方と注意点

遊ぶとき

またたびは猫をハイな状態にさせますので、一緒に遊ぶときに使う人は多いと思います。ただし、異常に興奮してしまうと、普段見せないような攻撃性を見せることがあるので、少しずつ様子を見ながら使うようにしてください。

食欲増進のため

またたびには猫の食欲を増す作用もあります。フードの食べが悪い場合に、少しフードに振りかけてみてもいいでしょう。

メス猫や子猫は反応しないことも

またたびへの反応は去勢していないオスが最も強いと言われており、去勢したオス猫やメス猫、性成熟に達していない子猫は反応しないこともあります。フェロモンと同じような働きをするので、性的に敏感な猫が最も反応しやすいんですね。

最初は少なめから使う

またたびによる興奮作用は、体に負担をかけることもあります。あまりに興奮して血圧が上がってしまうと、心臓への強い負担になってしまいます。特に高齢猫や心臓が悪い猫の場合、様子を見ながら少量ずつ使うようにしましょう。

 

まとめ

ネコ科の動物だけに性的興奮を起こす不思議な植物「またたび」。うまく使うことで猫のストレス解消になったり、食欲を増やすこともできます。興奮しすぎないように少しずつ様子を見ながら使ってあげましょう。

 
 

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