猫の飼い主さんなら知っておきたい。猫の歯のカタチとその役割

永久歯に生え替わった大人の猫の歯、何本あるかご存知ですか?実は猫の歯は全部で30本。同じ動物でも、犬は42本、豚やイノシシは44本、人間は32本ですので猫の歯の数は比較的少ない方だと言って良いでしょう。本数以外に猫の歯にはどんな特徴があるのでしょうか。猫の歯の特徴や歯の役割などについてご紹介しましょう。

 

肉食だから、鋭い犬歯が特徴


猫の口を開けて中を覗いた時に一番、目につく歯は「犬歯」でしょう。上下に2本ずつあり、ナイフのように尖った「犬歯」は、ハンターである猫科動物の特徴的な歯だと言えます。猫はもともとネズミや鳥などの小動物を捕獲してエサにするわけですが、捕まえた動物の首のあたりにがぶっと噛みつくと、ちょうど小動物の脊髄のあたりに「犬歯」が届き、一発で獲物を仕留めることができると言われています。ちなみに「犬歯」を良く見ると縦に1本、筋が縦に入っています。この筋は獲物の血が歯につかないように流す溝だという説があり、ライオンなどにも見られます。

この他にあるのが「犬歯」の間にある「門歯」。これは人間の前歯のようなもので、骨から肉をそぎ落としたり、ちぎるための出刃包丁のような役割を果たします。「犬歯」から少し離れて奥に見えるのが「臼歯」。「臼歯」は「前臼歯」が上に6本、下に4本の計10本あり、その奥に「後臼歯」が上下に2本ずつ、計4本あります。人間の場合、「臼歯」といえば、上が平らで臼のような形をしていて、食べた物を細かく砕く役割を果たしますが、猫は本来、食べ物をほとんど噛まずに飲み込む動物。「臼歯」には飲み込む前に肉を小さくカットする役割があります。このため歯でうまくカットすることができるよう、上下が少しずれてハサミのような形状をしているのが特徴です。猫の歯は、本来の猫の習性であるハンターならではの形状だと言えるのです。

 

猫に柔らかいフードばかりダメ・・・の理由


本来、小動物を捕獲し、肉を食いちぎって食べるためにある猫の歯ですが、最近の飼い猫の中にはウェットフードが主食と言う猫も少なくありません。ウェットフードは栄養面では問題はありませんが、それだけを食べ続けると歯に食べカスが溜まって歯槽膿漏になることも。歯槽膿漏を防ぐためには普段から歯磨きするのが理想的ですが歯磨きが苦手なら、たまには硬いフードを食べさせたり、マタタビの木を齧らせるなど、工夫してみましょう。猫にはインプラントや入歯はありませんので、30本の歯を大切に残すためにも飼い主さんの気配りが必要ですね。

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