2017年4月17日更新

日本でもっとも古く高貴な猫フリーク?宇多天皇の猫好きの度合い

ペット生活

ペット生活

編集部

ペットとの暮らしを豊かにするお役立ち情報をお届けします。

 

はっきりした記録はありませんが、大陸から猫が日本にやってきたのは飛鳥時代から平安時代だと言われています。どうやら遣唐使の乗る船にネズミ退治の役割で乗せられて日本に来たようなのですが、猫の伝来をはっきり伝える書物は残っていません。そんな猫を主役にした文章を日本で初めて残したのが、平安時代に即位した宇多天皇。猫への思い入れの強さで猫好きの間では「猫天皇」として知られています。一体、どんな天皇だったのでしょう。

 

宇多天皇は、政務の疲れを猫で癒していた?

宇多天皇は867年に生まれ、887年に第59代天皇に即位しました。お父さんの光孝天皇により皇族の籍から外されて源氏として子供時代を過ごしたあげく、のちに再び皇太子に戻って天皇に即位した経緯があったくらいですから、幼い頃から苦労はあったのでしょう。即位後はあの有名な菅原道真を取り立てたり、国史を編纂したりと政治、文化の両面で功績を残しました。そんな宇多天皇が自らの日記に猫のことを書いたのは即位して2年後のこと。日記には猫を飼うことになったきっかけから猫の姿に至るまで事細かに書かれています。

日記によると猫は黒猫で大宰府の次官出会った人がお父さんの光孝天皇に献上した猫だったそう。宇多天皇はこの猫を献上されてから数日後にお父さんから譲り受けたようですが、天皇の猫への入れ込みようが分かるのが猫についての描写です。

ほかの猫は黒猫でも色が浅いのに、この猫だけは墨のように黒い
屈んでいるときは黒キビのように小柄だけれど、体を伸ばす姿は弓のようにしなやかだ
目はきらきらしていて、毛は針のようにつやつや
寝ている時には足や尾が見えないほど丸くなり、歩く時には音も立てないのは、雲の上の黒龍のようだ
この猫、ネズミを捕る能力についても他の猫より優れている(中略)

…とまるで我が子を褒めているような文章です。政変が多かったこの時代、きっと宇多天皇は政務の疲れを、猫を愛でることで癒していたのかもしれませんね。

こんなに猫好きなのに言い訳も

宇多天皇のチャーミングなところは、こんなに猫に入れ込んでいるのに、最後に「この猫は単に父である光孝天皇からいただいたものだから大切にしているだけ」と結んでいるところ。よく、猫に興味のない素振りをしながら、猫に赤ちゃん言葉で話しかけているお父さんがいますが、天皇もそんな一人だったのかもしれませんね。猫を通すと高貴な方も身近に感じられるから不思議ですね。

 
 

関連カテゴリ