2017年5月27日更新

【愛犬のサイエンス】犬から見た世界ってどんな感じ?犬の視覚を解説

ペット生活



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こちらの気持ちを伺うかのように、ジッと見つめてくる愛犬。犬を飼っている方なら、日常生活でよく見かける場面かもしれません。そんな時、ふと「愛犬には自分の姿がどんな風に見えているんだろう?」と考えたことはありませんか?わたしたち人間と同じように見えているのでしょうか?今回は犬の視覚に注目して、犬から見た世界について解説します。

 

犬は目が悪い?犬の視力ってどれくらい?

そもそも犬の視力はどれくらいなんでしょうか?
実は犬は意外にも視力が悪く、人間の視力に換算すると0.3くらいの視力と言われています。視力1.0の人間が10mの地点で判別できる文字を、犬が判別するためには3m以内に近づかないといけないという実験結果があります。

それから、犬の眼の中にある水晶体は人間と比べて大きくできており、その分ピントを調整する能力が乏しいという特徴があります。70cm以内に近づいたものに対してはピントを合わせることができません。

犬に見える色って?


「犬は白黒で見えている」なんていう話をお聞きになったことがあるかもしれません。
しかし、それは間違い。犬にも色は見えています。
ただ、人間のようにフルカラーで見えているわけではないんです。

色を識別するためには、眼球の網膜に錐状体という細胞がなければいけません。錐状体には何種類か存在し、人間には赤~黄緑、黄~緑、青~紫に反応する三つが備わっています。この三つの錐状体のおかげで、わたしたちはフルカラーで見ることができます。

しかし、犬の網膜にある錐状体は、青と黄にのみ反応します。そのため、色は青と黄、その中間の色味で物が見えているのです。ですから、赤や緑をはっきりと識別することができません。

 

犬は暗くても良く見えるの?

夜行性の動物は暗闇の中でも物がはっきりと見え、自在に行動することができます。
犬も暗闇でも物を識別する能力が高く、人間が必要な光の25%ほどではっきりと周りを識別することができます。

この暗視能力を可能にしているのは、犬の網膜に備わっているタペタムと呼ばれる鏡のような層のおかげ。わずかな光を増幅して、暗闇でも見えるようにしてくれているのです。
このタペタム層は犬以外でも、猫やキツネ、シカなどにも備わっています。

すごい!犬の動体視力と広い視野

犬の眼はピントを合わせるのが苦手で、視力は0.3程度と書きました。しかし、動体視力に関しては非常に優れた能力を持っています。
警察犬を使ったある実験によると、飼い主が静止していると585mの距離にならないと見分けることができなかったのに対し、飼い主が動いていると900m先でも見分けることができたとか。

そして、犬の眼は動体視力だけでなく広い視野も持っています。
人間の全体視野は120度ですが、犬の全体視野は220~270度にも及び、一度に広範囲を確認することができます。

まとめ

白黒ではなく、人間とは違った色彩で世界を見ている犬。
視力は人間より低いですが、動体視力や全体視野、暗視能力に優れた眼を持っているんですね。

 
 

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