2017年5月27日更新

もう怖くない?!猫のストレスを最小限にする動物病院の受診方法【獣医師が解説】

猫を動物病衣へ連れていく……慣れているのであれば何ともなくても、動物病院へ連れて行くことに慣れていないと「暴れたらどうしよう」とか「猫のストレスになりそうで嫌だな」と感じる人も多いと思います。今回は、猫のストレスを最小限にできる動物病院の受診方法を考えてみましょう。

動物病院の選び方

ストレスを最小限にして動物病院を受診するために、動物病院選びは大切です。まずはどんな動物病院を選んだらいいかをお教えします。

猫待合のある動物病院を受診する

猫を飼っている人が増えるとともに、猫専門病院や猫専用待合を設けている動物病院も増えています。猫専用待合では犬の声やにおいを感じることが少ないため、猫がストレスを感じることなく待つことができます。

できるだけストレスなく動物病院を受診するためには、猫待合が分かれている動物病院に行くことが一番のおすすめです。待合が分かれているかどうかは、動物病院のHPで確認したり、電話で問い合わせてみましょう。

小さいころから動物病院へかかっておく

子猫は動物病院へ行くストレスはほとんどありません。できれば猫を飼い始めたら早めのタイミングで動物病院へかかりましょう。特に元気で過ごしている場合でも、検便や健診をしてもらいに動物病院へかかることは健康のためにもおすすめです。

小さいころから動物病院へかかる目的は、猫を動物病院へ慣らすとともに、その動物病院の雰囲気、動物の扱い方を見ることです。優しく丁寧に猫を見てくれる病院であれば、そこで定期的に診てもらいましょう。定期的に病院へ行くことで徐々に猫の恐怖心や警戒心が薄れて、動物病院へかかることに慣れてくれることが多いです。

動物病院へ連れて行く工夫

では次に、できるだけストレスをかけないで猫を動物病院へ連れて行く方法も考えてみましょう。

フェリウェイを使う

フェリウェイは、猫のフェイシャルフェロモンと言われるフェロモン剤です。このフェイシャルフェロモンには精神安定作用があり、猫の緊張を解くためによく使われます。動物病院へ行く前にハンカチにスプレーし、それをキャリーに入れておくと、リラックスして動物病院を受診することができます。怖がる前から使っておくことがポイントです。

キャリーケースにタオルをかける

猫は、動物病院までの移動中や診察待ちの間に、他の動物や飼い主さんの存在、音、においなどでストレスを感じてしまいます。そういった外部の情報を感じることのない静かな環境の方が落ち着いて待てますので、キャリーケースにタオルをかけて視界や音、においを遮断して移動したり待つようにしましょう。

定期的に声をかける

多くの猫は、小さな子どもと同様、家の外に出ると飼い主さんに依存します。飼い主さんが一緒にいるとわかると、多少安心する猫は多いです。移動中や診察待ちの間、たまに声をかけてあげて安心させてあげましょう。

待合が分かれていない動物病院では車で待たせてもらう

動物病院を受診する場合には、絶対に待合で待たなければいけないということはありません。もし他の動物が大声で鳴いていたり、子どもがいて落ち着かない場合などは、車や外で待つことも可能です。その場合は必ず受付で一声かけてから外や車で待つようにしてくださいね。

まとめ

猫にとって動物病院へ行くことはストレスになることは間違いありません。それでも、うまく動物病院を選んだり、移動や診察待ちの方法を考えてあげることで猫のストレスを大きく減らすことはできます。ストレスがかかって診察中に暴れてしまうと、無理に抑えなければならず、また恐怖心が強くなってしまうという悪循環になってしまうことがあります。できるだけそういったことがないように、ストレスのない動物病院受診の方法を工夫してみてくださいね!

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