2017年6月5日更新

平和な地をもう一度取り戻すめに…地雷探知犬として働く犬たち

ペット生活



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世界に目を向けると、戦争が終わっても埋め残された地雷が原因で、生活を脅かされ続けている人々は少なくありません。誰もが安心して暮らせる平和な土地を再び取り戻すために、地雷除去に尽力している使役犬の存在をご存知でしょうか?今回の記事では地雷探知犬として働く犬たちをご紹介します。

 

かつては軍事目的で用いられた地雷探知犬

地雷を取り除き、平和な土地を取り戻すために働くことで知られている地雷探知犬。
しかしかつては、敵のトラップである地雷から自軍を守るため、戦地で働いていた犬でした。地雷を捜索させる目的で犬がいつ頃から用いられるようになったのかは、はっきりしていないようです。しかし第二次世界大戦の時にはすでにアメリカやイギリスなどが地雷探知犬を用いていたことが分かっています。

日本でも昭和13年頃から地雷探知犬の育成研究が始まり、昭和17年には地雷探知犬が戦地で活動していたことや、地雷を発見し爆発事故を未然に防いだといった活躍記録が残っているようです。

地雷をどうやって見つけるの?

一歩間違えると、爆発しかねない危険と隣り合わせな彼らの仕事。しかし地雷探知犬が活躍しているカンボジアやボスニアといった地域で、地雷を見落としたことによる事故は一度も起こっていないようです。
高精度の探知能力の秘密は、彼らの持つ鋭い嗅覚。地雷探知犬は、地雷から地中に染み出た爆薬や火薬のニオイを、人間の1000倍とも1億倍ともいわれる優れた嗅覚で嗅ぎ分け、地雷を見つけ出しているのです。

「そんな危険な仕事をさせるくらいなら、金属探知機で見つけたほうが良いのでは?」という疑問が浮かぶかもしれません。しかし、人間が金属探知機により地雷除去を行えば、釘といった地雷以外の金属にもいちいち反応してしまうため、地雷の撤去に膨大な時間がかかってしまいます。対して地雷探知犬は、火薬や爆薬のニオイを頼りに地雷を見つけ出します。そのため人間が撤去作業を行うよりも早く、そして確実に地雷撤去を行うことができるのです。

 

肉体的・精神的にもハードな地雷探知犬という仕事

地雷探知犬は広大な土地のどこかに埋まっている地雷を探しますが、その作業は地道でかなりの集中力を必要とします。また地雷撤去を行う土地によっては、灼熱の地であったり逆に極寒の地であったりと、屋外で作業を行う地雷探知犬にとっては厳しい気候である場合も少なくありません。その過酷な任務が原因でPTSDを発症してしまい、地雷探知犬を引退する犬も多いようです。

平和な地が再び訪れることを願って

過酷な任務に耐えながら、忠実に地雷撤去に励む地雷探知犬たち。彼らの素晴らしい働きに感謝を表すと共に、いつか地雷探知犬が必要のない時代が来ることを願わずにはいられません。

 
 

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