2016年6月16日更新

【獣医師監修】猫も風邪をひく?猫の風邪の治療と予防方法

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猫にも風邪があるの?と驚かれる方はいらっしゃいます。実は野良猫の間では風邪の猫が多く見られるくらい、流行っているんです。猫風邪は感染したウイルスによっても症状が変わってきますが、目に見えて解りやすいのが、くしゃみ、鼻水、目ヤニです。多量の目ヤニで目が開かなくなってしまう場合もあります。

 

どうやって感染するのか?

人間が風邪に感染するのと同じように、感染した他の猫の鼻水や唾液に触れる事で感染します。

免疫力が下がると症状が悪化していくので、免疫力の弱い子猫に多く見られます。このため、他の猫と接する機会の多い野良猫たちの間で流行っているのです。

治療方法

ウイルスの種類によって変わってきますが、免疫力を上げるためのインターフェロン製剤の投与や、抗ウイルス剤、抗生剤などの投薬が行われます。

インターフェロン

免疫力を上げるため、炎症を抑えるためなどに用いられます。

内服薬としてごはんに混ぜたりなどの投与方法もありますが、点眼薬、点鼻薬などに入れてあり投与する場合もあります。インターフェロン製剤は基本的に冷蔵庫での保存となります。

抗生剤

目ヤニや鼻水が原因で、皮膚もただれてしまっている事が多いです。気管にダメージを受けてしまっている場合もありますので、抗生剤での治療を選択する獣医さんは多いです。

しっかり栄養をとる

免疫力が下がってしまっているので、ごはんでしっかりと栄養をとってあげる事がとても大事です。

食べない場合は、パウチや缶詰などのウエットフードに変えてみたり、それを少しだけ温めて風味を出してあげたり、興味をそそるように工夫すると良いでしょう。

それでも食べない場合には人間の手で食べさせてあげましょう。寒い時期などは保温も大切です。

 

予防方法

一旦猫風邪にかかってしまうと、回復したとしてもその猫は潜在的にウイルスのキャリアとなってしまう事があります。

この場合、体力が弱ってしまったりした時に症状がまた出てしまう可能性もあります。

完全な家猫にする

とにかく感染しない事が一番です。外に出ると他の猫と接触する機会が多々ありますので、感染する確率が格段に上がります。

猫風邪以外にも怖い感染症はたくさんありますので、できるだけ愛猫は外に出さない方が良いでしょう。

ワクチン

元野良猫で、どうしても外に出たがってしょうがない、脱走癖がある、、など外にどうしても出てしまう猫の場合、各種猫の病原体に対するワクチンがありますので、子猫の頃から接種させてあげましょう。

多頭飼いの場合

完全に家飼いの猫でも、多頭飼いで感染している猫が1匹でもいる場合は、確実に他の猫にも感染するでしょう。飼ってる猫が全員感染してしまったら。。治療がかなり大変です!別の部屋などに隔離して、治るまでは接触させないようにしましょう。

ウイルスの種類が違うので人には感染しませんが、風邪をひいた猫を触った後で他の猫を触ってしまうと、人の手を介して感染してしまう場合もありますので、しっかり手を洗いましょう。