2017年7月22日更新

ネコはネコでも泳ぎが得意!漁をするスナドリネコとは?

後藤大介



獣医師

 

暑い夏と言えば海やプールですが、猫は水に入るのが苦手で、水に入ることを嫌うことが多いです。そんな中、実は泳ぎが得意な猫もいます。その名は「スナドリネコ」。今回は、泳ぎが得意なスナドリネコについてご紹介しましょう。

 

スナドリネコの語源は「漁る(すなどる)」

スナドリネコの名前は、漁をするという意味の「漁る(すなどる)」から来ています。つまり漁をする猫という意味で名づけられた猫です。英語名の「fishing cat」を日本語訳した名前ですね。

インドネシア~中国・インドにかけて生息するスナドリネコは、水辺や沼地にすみ魚類やカエル、ザリガニ、貝類などを漁って生活しています。

近年、沼地などの開拓に伴い、野生のスナドリネコの生息地が少なくなって生息数も減少してしまっています。スナドリネコは国際自然保護連合(IUCN)によって、絶滅危惧種に指定されているんですよ。

スナドリネコの特徴


スナドリネコには、イエネコとは違う以下のような特徴があります。

1.イエネコより大きい

スナドリネコの体重は7-10㎏と言われており、15㎏を超えるような大きな個体もいます。

イエネコの平均が3~5㎏であることを考えると、スナドリネコはイエネコの倍くらいの大きさになるんですね。

2.ヒョウのような斑点模様

スナドリネコの柄はヒョウの様な斑点模様です。ヒョウに比べると斑点が小さく数が少なめになっています。

3.指の間に水かきが付いている

スナドリネコは水中を泳ぐために、指の間に小さな水かきが付いています。この水かきがあることで、小さくかわいい猫の手でもうまく水を掻くことができるんですね。

水かきが付いている代わりに、スナドリネコはイエネコのように爪をひっこめることができません。そのため、陸上で爪の音を立てないで、そっと獲物に近づくという能力は弱いんです。

こうしたイエネコとの違いは、スナドリネコが水中での狩りを優先して進化した結果ではないかと考えられます。

4.毛が短く荒い

イエネコの毛は細く柔らかいのに対し、スナドリネコの毛は短く荒い毛をしています。水に入ってもすぐに乾くように、こうした毛の特徴を持っているものと考えられます。

 

日本でもスナドリネコが見れる

スナドリネコは現在、鳥羽水族館や神戸どうぶつ王国などにいます。スナドリネコが「漁る」瞬間を見ることができるかどうかは運次第ですが、なかなかお目にかかれない漁をする猫「スナドリネコ」に猫好きの人ならぜひ一度、会いに行ってくださいね!

 
 

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