2017年7月23日更新

暑い夏に要注意!猫の熱中症って?【獣医師が解説】

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暑い季節に注意したい熱中症。猫はもともと砂漠にすむ動物であり、熱中症にはなりにくい動物です。そのため、外を自由に動く野良猫に熱中症はほとんどありません。

ただし、マンションなど気密性の高い部屋の中では、昼に40度を超えてしまうことも珍しくなく、猫でも熱中症になってしまうことがあります。今回は猫の熱中症について考えてみましょう。

 

暑さだけではない熱中症のリスクとは


熱中症の最大の原因は暑い気温ですが、それ以外にも熱中症を起こすリスクはいくつかあります。以下のような点に気を付けておきましょう。

風通しと水分

いくら気温が高くても水分をしっかり摂取して、風通しがいい場所であれば熱中症にはなりにくいです。そのため、水分はいつでも取れるようにしておき、昼間は締め切った部屋には置かないようにしましょう。もちろん、直射日光が当たる場所に置いたケージ内に置くのもNGです。

ただし、マンションなど気密性の高い部屋の場合は、真夏の昼はクーラーをつけておいた方が無難ですね。

高齢猫・持病のある猫

年齢を重ねるごとに体温調節が下手になるため、高齢猫は若い猫に比べて熱中症のリスクが上がります。また、腎不全や糖尿病があると脱水を起こしやすく、心不全や呼吸器疾患があると、体温を下げにくくなってしまうため、熱中症のリスクは上がります。

高齢猫や持病のある猫は、健康な若い猫に比べてリスクが高いので、熱中症には細心の注意を払ってあげましょう。

熱中症の症状は非特異的

熱中症は、体温を下げる機能が追い付かないほど気温が上昇し、高体温を起こす病気です。高体温により内臓にダメージが起こり、最悪命に係わる怖い病気なんです。

ただし、熱中症にかかってしまっても、特徴的な症状を出す猫は多くありません。熱中症の猫の多くは、元気がなく食欲がないという非特異的な症状を出します。口を開けてハァハァしているときは、熱中症である可能性は高くなります。

とにかく暑い部屋の中に数時間以上いた後に、元気がなくなってしまった場合には、熱中症の可能性を考えておいた方がいいでしょう。

 

熱中症の予防

熱中症は環境を整えてあげることで予防してあげることが可能です。熱中症対策は、以下の点を守っておきましょう。

  • 水分補給
  • 真夏の昼間は軽い冷房やドライを
  • 風通しを良くする

熱中症かもと思ったら

1.体を冷やす

愛猫が熱中症かもと思ったら、まずは体を冷やしましょう。濡れタオルを体にかけてドライヤーの冷風を当てましょう。氷水や氷枕などは体表の血管を収縮させてしまい、かえって熱の放出がうまくいかなくなる可能性があるので、使用には注意してください。

2.動物病院へ連れて行く

熱中症を疑う場合は、冷やしながらそのまま動物病院へ連れて行きましょう。内臓にダメージがある場合は、点滴などの集中治療が必要になります。ヒトでも猫でも熱中症は命に係わる危険な病気であるということを理解して、できる限りのことをしてあげてください。

まとめ

暑さに強い猫ではありますが、真夏の密閉された部屋では熱中症になってしまうことがあります。特に高齢の猫や持病のある猫では熱中症のリスクが高く、要注意です。熱中症は環境を整えてあげればしっかり予防できる病気です。熱中症で愛猫が体調を崩してしまわないよう、夏のお部屋の環境には十分注意しておいてくださいね。