2017年6月17日更新

お尻を嗅ぎ合うのは犬の名刺交換!お散歩で見せる犬同士のコミュニケーション

長谷川真理恵



JKC A級トリマー、JKC C級ハンドラー

グルーミングスクールに4年通い、JKC A級トリマーライセンス、JKC C級ハンドラーライセンスを取得。フリーのトリマーとして働く傍ら、在学中にモデル犬として迎えたトイプードルのチャンピオン完成をきっかけに繁殖学・遺伝学を学び、ドイツやイギリスのブリーディングスタイルをモデルとして極少数頭のみのブリーディングを手掛ける。主人の海外赴任に伴い愛犬とともにドイツへ越した後、現在はベルギー在住。日本とは大きく異なるヨーロッパにおける"犬とは"を日々体感中。

 

愛犬をお散歩やドッグランに出掛けると、他の犬が寄ってきて何やらお互いにヒソヒソと話しているような…、そうかと思えば途端に追いかけっこや取っ組み合いが始まったり。
ツンと振られてしまったり。
微笑ましい光景を度々目にすることがあります。

犬同士ってどんな風にコミュニケーションを取っているのかなと気になりませんか?
今回はそんな犬同士の会話をちょっと覗いてみます。

 

お尻を嗅ぐ


お散歩でよく出会う光景ですね。
「君はどこの誰だい?」とお互いを確認しています。

犬のお尻には肛門腺という匂いのする液体が入った器官があります。
この匂いにはその犬の性別や年齢といった情報がぎっしり!
人間でいうところの名刺交換といったところでしょうか。

自分の体を相手の体の横にそらす

お尻を嗅ぐ前などにお互いにくるくると回っている光景がこれです。
元々フレンドリーな犬、いつもよく会い慣れた犬に出会ったときなどに見せます。

体の横を見せるというのは、相手に「好意がありますよ」「敵意はありませんよ」といった意思の表れです。

 

おしっこをする

飼い主さんとしてはぎょっとしてしまうのがおしっこをするというサイン。
犬にとって排泄中というのは無防備になり、これは「あなたはもうお友達ですよ」という友好を表すサインです。
人間に対しておしっこをしたときは最愛の意思表示ともいわれています。

たまにとても人間が好きな犬が来客のあるたびにうれションをして困っている…という話もありますが、最愛と言われると「ありがとう!」と言いたくなっちゃうかも?

プレイバウの姿勢

前足をかがめ、お尻を高くあげる仕草はプレイバウの姿勢と呼ばれます。
「遊ぼうよ♪」と相手に誘いかけている仕草で、同時にしっぽをフリフリと楽しげです。

我が家の若い犬は成犬たちにこの仕草を見せるも、乗ってもらえないとペタンと残念そうに伏せています。

相手の周りをくるくる回る、じゃれつく


幼犬がよく見せるこの仕草ですが、成犬も子犬のように振舞うことがあります。
これは「遊んで遊んで♪」と相手の注意を引きたいときのサインです。

急にぴたっと止まる

お散歩で向こうから知らない犬が近づいてきた!
というときに見せる警戒心を表す行動です。
相手の方向をじっと見据え、「相手はどんなやつかな?」「敵意はあるかな?」と見定めています。

頭を下げてまっすぐ相手にゆっくり近づく

これは注意が必要で、かなり警戒している、相手の出方によってはやってやるぞ!という緊迫した状態です。
相手も好戦的であった場合は、そのまますっと引き返した方が良いでしょう。

口元をきゅっと引く

知らない犬同士が出会ったとき、犬が口元をきゅっと引いたら「敵意はありませんよ」と言っています。
それと同時に相手に対して少し緊張もしているので、飼い主さんは堂々と振舞ってあげたいですね。

伏せる


犬同士の遊びがヒートアップしてくると見せる行動がこの伏せ。
「ちょっと落ち着こう」「休憩にしよう」と一方が伏せることで、テンションが上がっている他の犬にクールダウンを促しています。

また相手への服従、敵意はないことを表す場合もあります。

口元をペロペロと舐める

他の犬が近づいてきて「ちょっと緊張するな」というときに見せる行動です。
他にも「こちらには敵意はありませんよ」と相手に伝えるサインでもあります。

背中を向ける

出会い頭の相手の犬が極度に興奮している場合、背中を向けることがあります。
背中を見せるというのは犬にとって弱点を晒すことでもあり、「敵意はないよ」「落ち着いてよ」と伝えたい時に見せるサインです。

歯をカチカチと鳴らす

相手の犬が吠えている、リードいっぱいに引っ張ってきている、もしくは遊びたくて今にも飛んできそうだ、といったときに歯をカチカチと鳴らすことがあります。
これは相手に対して「ちょっと落ち着こうよ」と伝える仕草です。

目をそらす


相手の犬が積極的。もしくは好戦的であったときに愛犬がしきりに目をそらしている…。
これは相手に興奮を鎮めてほしい、「敵意はありません」と伝えています。

ふとどこかへ行く

ドッグランでさっきまで仲良く遊んでいたのに、一匹が突然ふらっとどこかへ行くことがあります。
これは相手に対して安心している証拠。
この場所は自分にとって快適な場所だという意味です。

犬はとても会話上手!

日頃犬たちを見ていると、実に様々なボディランゲージで会話をしています。
上手にいろんな犬と仲良くなる犬もいれば、犬の言葉が通じないのかな?と感じることも。
もしかしたら、まだ人間が気づいていないサインもあるかもしれませんね。

愛犬との日常的なお散歩も、犬の気持ちを考えながら歩くととても楽しいものです。
躾の際に人間が使えるサインも多いので、愛犬観察してみてください

 
 

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