2017年7月30日更新

【猫の不思議行動】トイレの後の大騒ぎ。ウンチハイはなせ起こる?

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ペットシッター、愛玩動物飼養管理士2級

博物館に20年勤務していた古生物学系元学芸員。猫は絶滅してしまった化石猫から イエネコ、ライオンに至るまで全部大好き。猫飼い歴ン十年の猫おばちゃんです。 飼育のお悩みから進化学に至るまで、幅広い情報と猫の素晴らしさをわかりやすく お伝えしようと思います。理学修士、ペットシッター資格、愛玩動物飼養管理士2級。 ペット用品販売会社での勤務経験もあります。

 

猫には、「ウンチハイ」とも「トイレハイ」とも呼ばれるちょっと変わった習性があります。それはウンチをする直前またはした後、いきなりハイテンションになってしまうこと。猫初心者の方は、いったい何ごとかとびっくりするかもしれません。ちょっと変わったこの行動、はたしてどんな意味があるのでしょうか。

 

ウンチハイってどんな行動?

ウンチハイは多くの場合ウンチが終わった後に起こります。ウンチ後すぐさまダッシュでトイレを飛び出し、部屋中をトップスピードで駆け回ったり、大声で鳴きながらうろついたり、すごい勢いで爪とぎをしたりします。これらを全てする猫もいます。反対に、ウンチ直前にハイになる猫もいます。わが家の猫はウンチ前に、テレビの音が聞こえないほどの音量で「ウンチ出るよー」と鳴き始めます。それはトイレに入るまで続き、終わるとピタッと鳴きやみます。全ての猫がするわけではありませんが、猫あるあるの代表例と言えるでしょう。

ウンチハイはなぜ起こる?

ウンチハイの原因ですが、実は、科学的にはっきり解明されているわけではありません。さまざまな仮説があるので、代表的なものをいくつかご紹介します。

交感神経スイッチ説

人間も同じですが、ウンチをする際は自律神経のうち副交感神経が働きます。副交感神経はリラックスしているときに働く神経で、血管が開いて腸の活動が活発になって排便が促されます。排便が終わると、今度は興奮スイッチでもある交感神経が優位になりますが、このスイッチが思いっきり発動してハイになってしまうというのがこの説です。

ウンチ中は危険説

猫は縄張りを持つ動物で、縄張りの主張のためにウンチをすることがあります。しかし縄張りを主張する場所は、逆に言えば敵にも見つかりやすい場所でもあります。そんな場所でウンチをするのは大変危険なわけです。ウンチ中は無防備で身動きできないからです。その危険から逃げるため、あるいは緊張する任務をやり遂げた開放感からテンションが上がるという説です。

臭いから逃げたい説

ウンチ中と似たような理屈です。ウンチの臭いは敵を引きつけてしまうので大変危険であり、その危険から逃れるためにダッシュで駆け抜けるという説です。

成果を見せびらかしたい説

「ほら、俺すごいの出た!」と母猫や飼い主さんに猛アピールしてテンションがあがるという説です。

俺、一人前と主張説

子猫時代に排便は母猫から世話を受けていたが、大人になって母親の世話から解放されてテンションがあがるという説です。

単に気分の問題説

ウンチ前って肛門がもぞもぞしたりなんとも言えない気分になりますよね。その変な気分から解放されたことでウンチ後のハイにつながるという説です。

代表的なものだけでもこれだけありますが、なぜ猫だけが?ということはどの説でもきちんと説明できていないようです。

 

ウンチハイに潜む病気の兆候

下痢や便秘または肛門腺が痛いときなどにもウンチハイが起こることがあります。おそらく痛みそのものでテンションが高くなるか、またはトイレ=痛いことがある場所=逃げなきゃ、という心理が働くからかもしれません。ウンチハイが起こったときは、ウンチの状態をよく確認してください。
また、ウンチハイと似た感じだけどちょっと違う行動をすることがあります。それは、ウンチの「最中」に大声で鳴くことです。これは明らかに痛みと連動しています。肛門が痛い、お腹が痛いと訴えているのです。便秘の時に多く、何回も続くようなら動物病院を受診しましょう

まとめ

ウンチハイは猫独特の行動と思われます。特に多頭飼いのお宅では、毎日のように繰り広げられている光景かもしれません。いっぽうで病気が潜んでいることもありますので、いつものことだからと見逃さず、ウンチチェックも怠らないようにしていきましょう。ウンチは健康のバロメーターでもあります

 
 

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