2017年6月10日更新

愛猫の心に寄り添おう!室内飼い猫に急増中の「分離不安症」とは?

古川諭香



キャットケアスペシャリスト

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。

 

完全室内飼いで飼われる猫が増えてきた近年は、愛猫の身体面だけでなくメンタル面まで気にかけてあげることが大切。
飼い主さんと猫の距離が近づいたからこそ「分離不安症」という、心の病気にかかる子も増えているのです。
そこで今回は猫の分離不安症を詳しく解説するとともに、飼い主さんだからこそできる対策法をいくつかまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

猫の「分離不安症」とは?

分離不安症とは、飼い主さんがいなくなるということに、極度の不安感を抱いてしまう心の病気です。分離不安症の子は、飼い主さんと離れることを不安に思うので、何とかして飼い主さんをとどめようとします。

それでも、飼い主さんが傍にいなくなってしまったときは飼い主さんが返ってくるまで大声で鳴き叫ぶといった症状が見られる子も少なくありません。

そんな分離不安症は症状としては、異なる 2 種類のタイプに分かれます。

まずは、心に抱えた不安感が外に向くタイプ。
このタイプは攻撃的な態度をとることが多く、強い不安感から飼い主さんに対して噛みついたり唸ったりします。
中には脈が速くなったり、口腔内に問題はないのによだれを垂らしたりする子もいるのです。

それに対して、不安感を周りではなく自分のぶつけてしまうタイプの子は、自分自身を傷つける行動に走ることがあります。
例えば、同じ場所を何度も毛づくろいして脱毛をつくる「過剰グルーミング」を行ってしまったり、ストレスから膀胱に炎症が起きてしまうケースも。
中には食欲や元気がなくなり、人間でいう「うつ状態」のような症状に陥ってしまうことも少なくありません。

分離不安症の愛猫に飼い主さんができることとは?

自分の大切な愛猫が分離不安症になってしまった場合は、獣医さんに相談して動物用の精神薬で心をケアしてあげることも大切です。
しかし、中には飼い主だからこそできるサポート法もあるので、これから詳しくご紹介していきたいと思います。

1.留守中の時間を楽しませてあげよう


分離不安症の子は、留守中も飼い主さんのことばかりに意識がいってしまいがち。
そんな心を満たしてあげるのは、留守は楽しいものだということを猫に覚えさせるのもおすすめです。
そのためには、猫が留守中に一人で遊べるように電動のおもちゃを置いておきましょう。

また、テレビやラジオなどの音を流すのも効果的ですし、最近話題になった「猫のための音楽 CD」を流すのもひとつの方法です。

2.外出時の行動パターンを変えよう

猫は賢い生き物なので、飼い主さんが外出するときの行動パターンをよく見ています。
愛猫が分離不安症だと、外出時についより一層かわいがってあげたくなりますが、それはNG。猫の気持ちを余計に逆なでしてしまう恐れがあります。

猫の気持ちを刺激しないためには、愛猫に「外出する」ということを悟られないようにすることが大切。
例えば、服を着てからカギを取るという行動をとっている方は、カギを取ってから服を着るといったように外出時の行動をパターン化させないように気を付けてみましょう。

3.大人しいときほどスキンシップを

鳴いたり噛んだりしているときに飼い主さんが構うと、自分の要求が通ったように感じられるもの。
そのため、症状エスカレートしてしまうケースもあります。

そういったことを防ぐためには、愛猫が大人しくしているときほどスキンシップを取ってあげましょう。
自分が訴えかけなくても構ってもらえるということが分かれば、無駄鳴きや攻撃的な症状も抑えていけるはずです。

 

愛猫の気持ちに寄り添った対処法をとろう

心の原因がある分離不安症は治療に根気がいる場合も多いもの。そんな病気だからこそ、愛猫がなにを感じているのかということを理解することが大切で
す。
ぜひ、飼い主さんだからこそできるような猫の目線に立った対処法を取っていきましょうね。