2017年6月30日更新

扇風機は効果なし?室内飼い猫にしてあげたい正しい猫の熱中症対策とは?

古川諭香



キャットケアスペシャリスト

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。

 

気温が高い夏は人間だけでなく、猫にとっても厳しい季節です。
猫はもともと、砂漠のような乾燥地帯で暮らしていたからこそ、日本のような湿気が多い夏の暑さには過ごしにくいと感じます。

だからこそ、快適に夏を乗り切ってもらうためにも、今回はおうちでできる熱中症対策法をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

扇風機での熱中症対策は効果がない!


エアコンをつけるまでもない微妙な暑さのときは、扇風機をかけて熱中症対策をしてあげたくなるものですよね。
しかし、実は扇風機での熱中症対策は、あまり効果的ではありません。

猫は肉球から汗を出すことで、体温を調節しています。
そのため、風で体の表面だけを冷やす扇風機では、涼しさを感じられないのではないかといわれているのです。

また、猫は「動体視力」が優れているので、クルクルと回る扇風機の羽に興味を持ち、怪我をしてしまうこともあります。
ですから、飼い主さんの留守中に扇風機を使って熱中症対策を行うのは避けるようにしましょうね。

猫の熱中症対策はエアコンで行おう!


猫が熱中症にならないようには、エアコンを使いましょう。
その際は、人間が涼しいと思う温度よりも少し高めな28~30度くらいがおすすめです。

人間が快適に過ごせる温度は猫にとって寒く感じられることもあるので注意しましょう。
また、飼い主さんが家を留守にするときは、毛布やブランケットなどを用意してあげることも大切です。

毛布やブランケットを用意しておけば、寒さを感じたときでも猫が自分で温まれるので、体調も崩しにくくなります。
一軒家など、部屋数に余裕があるときは寒くなったときに逃げ込める部屋を用意してあげるのもよいでしょう。

猫を飼っている方の中には、窓を開けることで熱中症対策をしている方もいるかと思いますが、こうした対策法は脱走や怪我の原因になる危険もあります。
どうしても電気代などが気になり、窓を開けて熱中症対策を行いたいというときは、猫が出られないような狭い小窓を空けて、風通しをよくしましょう。

 

エアコン嫌いの猫にはどんな対策法をしたらいいの?


猫の中には、エアコンを苦手に思う子もいます。
そんなときは、エアコン以外の対策法を考えることが重要です。

例えば、市販されているアルミプレートで体温を下げさせてあげるのもおすすめですし、遮光カーテンで日光を遮るのもよいでしょう。
また、2ℓのペットボトルを凍らせてタオルにくるみ、寝床などお気に入りの場所に設置してあげるのも効果的です。

こうした方法は、エアコン嫌いな猫だけではなく、停電によりエアコンが使えなくなってしまったときにも役立てられるので覚えておきましょうね。

サマーカットは猫にとってストレスに!


長毛種は特に毛が長いため、短毛種よりも夏の暑さに苦しんでしまいます。
そんな姿を見ていると、犬のようにサマーカットをしてあげたくなる方もいますよね。

しかし、犬のように全身の毛を短くしすぎるのはNGです。
猫は自分の体を毛づくろいすることで、安心感を得ます。
そのため、毛づくろいできる被毛がなくなってしまうと、自分のにおいを感じられないため、強いストレスを味わってしまうのです。

また、サマーカットによって皮膚が見えやすくなると、舌の突起で皮膚を傷つけてしまったり、日光の影響で皮膚に炎症が表れたりする場合もあるので気を付けましょう。

熱中症対策を万全にして飼い猫の命を守ろう


夏は、ペットの悲しい事故が多く発生してしまう季節でもあります。
そんな時期だからこそ、飼い主さんの目が届かない時間でも猫が快適に過ごせる工夫が必要です。

熱中症は重篤な場合、命を落とす危険性もあるので、ぜひこれを参考にして飼い猫の位置を守っていきましょう。