2016年3月2日更新

【獣医師監修】大型犬に多い関節の病気『股関節形成不全』。症状と予防対策は?

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近年はマンションなどでも飼いやすい小型犬が人気ですが、ゴールデンレトリバーなどの大型犬も衰えぬ人気を保っています。

大型犬は30kg以上にもなり、小型犬とはまた違った魅力を持っていると言えるでしょう。

そんな大型犬にもいくつか注意するべき病気があります。股関節形成不全という関節の病気はその一つです。

 

股関節形成不全は、どんな疾患?

急激に体格の大きくなる成長期に股関節の発育がうまくいかず、成長するにつれて股関節の変形や炎症を起こすようになります。これが進行すると、股関節がゆるみ、脱臼や亜脱臼を起こすようになります。

生後4〜12か月頃に症状が見られはじめることが多いです。

ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど、大型犬に多く見られる事から遺伝による発症が関係していると考えられています。

股関節形成不全の症状について

生活に支障がない程度のものがほとんどですが、股関節が脱臼してしまって歩行が困難になってしまうケースもあります。病気の程度や発症年齢によって、みられる症状は様々です。

モンローウォーク

股関節形成不全で代表的な症状がモンローウォークです。腰を左右に振って歩く様子で、散歩中などに後ろから見るとわかりやすいです。

この段階では痛みなどは強くないとされていますが、成長ともに重症化してしまうこともありますので、 早いうちからケアをしていくことをおすすめします。

散歩や運動を嫌がる

痛みが出てくると、運動を嫌がります。

散歩に行くのを嫌がったり、散歩に行っても途中で座り込んでしまったりすることがあります。また、坂道や階段を嫌がることもあるかもしれません。

走ったり歩いたりすることが困難に

走る時にうさぎ跳びのように後肢で地面を蹴るようになります。

さらに進行すると、歩く時にもふらつきが見られたり、起き上がることも困難になったりしてしまいます。

 

股関節形成不全の治療について

症状の程度や年齢、検査結果などを総合して決定します。

運動制限や痛み止めの内服薬、体重管理などにより症状をコントロールすることを目指します。しかし、重症の場合には、手術も選択肢のひとつになります。

股関節形成不全は予防できる?

遺伝的に発症すると言われているので、予防することは難しいです。
症状が軽い場合は、痛みも無く、生活する上で支障がありませんので、できるだけ進行しないようにすることが大切になってきます。

体重の増加は関節に負担をかけてしまいますので、日々の食事や運動に気を付けて、肥満にならないように注意してあげましょう。

若いうちは特に、散歩を始めとした運動をとても喜ぶでしょう。しかし、股関節形成不全と診断されている場合には、激しく遊びすぎたり、長時間連続で運動したりすることは避けて、できるだけ負担をかけないようにしてあげましょう。

動物病院、ペットグッズを扱うお店では、関節用のサプリメントや、関節に配慮したドッグフードなどが販売されていますので、症状の軽いうちから始めてみるのも良いかもしれません。

飼い主として、ペットが痛みを訴えることはもちろん辛いことです。しかしそれだけでなく、ペットが歩けなくなってしまった時や起き上がる事ができなくなってしまった時には、30kg以上もの大きな体のケアを行なう事となり、このことは、飼い主にとっても大きな負担ともなりかねません。

股関節形成不全と診断されたら、症状の軽いうちから関節に負担をかけないような日常生活を心がけると良いでしょう。

 
 

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