2017年7月8日更新

獣医師が犬用ヒルズサイエンスダイエットを試して評価!結果は?

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獣医学部生

獣医学部在学中。獣医師の親の元に生まれ、生まれたときから様々な種類の動物と暮らしてきた。 今まで飼育してきた動物の種類は10種類を超える。ペットの長生き・健康のために栄養学に興味を持ち、大学では犬猫の肥満について研究中。 愛犬愛猫の為に、母とともに良いペットフードを勉強中。

 

プリスクリプション・ダイエット 療法食 メタボリックス 犬 3kg

ヒルズのドッグフードはロイヤルカナンと同じく動物病院での取扱が多いドッグフード。量販店やネット通販でもよく見かける方は多いかもしれません。

取扱いは多いが、実際に良いフードなのか?療法食の効果はあるのか?たくさん種類のあるサイエンスダイエットの選び方など、口コミ評判を交えて評価したいと思います!

 

ヒルズの総合評価

ヒルズの総合評価はCランクです。

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大手企業で専門の研究所もあり、学会発表や獣医師向けに専門のセミナーなども行っています。数々のペットフード企業の中でも、日本では最も研究熱心なメーカーであるといえるでしょう。

ただし、大手企業であるので利益率が重要視され、フードの原材料もコストダウンを余儀なくされることで原材料にはいくつか気になる点があります。しかし人工化学添加物の保存料や酸化防止剤は不使用です。商品バリエーションが多いので、ライフスタイルや年齢に合わせて選ぶことができます。

良い評価

  • 学術研究を行っている企業
  • 商品バリエーションが多い
  • ダイエットや体重維持が得意なフードメーカー
  • 肉の種類は明記(チキン・ターキーなど)
  • 人工添加物なし

悪い評価

  • 大手企業で利益率重視
  • 商品が多く何を選んだら良いのかわからない
  • 原材料に不安が残るものが多く使用されている
  • 口コミ評判では評価が両極端

ヒルズの原材料・成分を評価

ヒルズでは下記の三種類のブランドを展開しています。

  1. サイエンス・ダイエット ⇒一般的な総合栄養食
  2. サイエンス・ダイエットプロ ⇒サイエンスダイエットにプラスして各健康成分などが配合されている
  3. プリスクリプション・ダイエット ⇒病気のペット用の特別療法食。獣医師の処方が必要です。

ヒルズのドッグフードをみていると、与えても大丈夫なのかな?と少し気になる原材料がいくつか含まれています。

毎日与える私達の愛犬への食事は安心なフードをあげて気を使いたいですよね。ヒルズシリーズにどんな原材料が含まれているのか見てみましょう!

原材料の気になる所

ヒルズが販売しているドッグフードに入っている原材料、気になるものを見てみましょう!

トウモロコシ、トウモロコシ加工製品

トウモロコシはかさ増しに使用されることが多い原材料で、激安ドッグフードでは多くのフードで使用されています。ドッグフードに入っているのはあまり好ましくない食材です。

とうもろこしは、コーングルテンミール、コーングルテン、とうもろこし粉末など様々な名前で記載されていることがあるので注意が必要です。トウモロコシはビタミンやミネラルが豊富な食材ですが、成分の大部分は炭水化物です。

トウモロコシの含有が多いフードはカロリーが無駄に高くなってしまう事が多く、カロリーを抑えるためにせっかくの肉類や良質な脂類の量が抑えられてしまう事もあります。

ヒルズのドッグフードではトウモロコシ系の食材はほとんど全てのフードに使用されていました。フードによってはトウモロコシが原材料表記の一番最初に記載されている製品も…

原材料表記は入っている重量順に記載されるので、そのフードで一番多く占めている原材料がトウモロコシということになります。フードを選ぶ際は、せめてトウモロコシが一番最初に書いていないフードを選ぶことをオススメします。

小麦

小麦はフードのつなぎとして使用されることの多い食材ですが、近年小麦アレルギーの犬が増えており、アレルギーを発症しやすい食材として問題になっています。

ですので小麦は入っていてほしくない食材であると言えます。既に何らかのアレルギーがある犬だけでなく、今までアレルギーになったことのない犬もいきなり発症することがありますので気をつけておく必要があります。

ご飯を変えていないのにある日を境に皮膚の赤みが出たり、かゆがったり、耳が赤くなったりといった症状があれば食物アレルギーを疑うことも懸命です。

動物性油脂

動物性油脂は、その材料の品質が問題になります。どんな原材料でどこで作られた動物性油脂なのかわからないことが多く、海外では疾病で死亡したり人間の食用には使用できない動物の内臓や肉カスから作られたものがあったという話もあります。

良い油脂を使用しているフードは、『鶏脂』『牛脂』など動物名がきちんと記載されているものですのでそういったフードを選びましょう。

ビートパルプ

安いドッグフードでは主にかさ増しに使用されているのがこの繊維質であるビートパルプです。便通を良くする為に…とよく説明に明記されている事が多いですが、この繊維は胃腸でほとんど消化されずそのままカスとして出てきてしまう成分です。

野菜など自然に原材料から繊維質を摂取できる事が良いので、ビートパルプは入っていないほうが良い食材です!

便通を良くするために同じ繊維質を多く取りたいのであれば、加工食品でないもので補えるのがベストです。
サツマイモやキャベツなどはフードコストがかさんでしまうのでなかなか使用されない原材料ですが、これらのような自然な食材で補われているフードが良いドッグフードだといえます。

 

ヒルズのドッグフードを与えてみた!

今回はヒルズ「サイエンスダイエット プリスクリプション メタボリックス」を購入しました!プリスクリプションシリーズは獣医師の処方が必要な、病気の子用の療法食です。

肥満のミニチュアピンシャーと、肥満気味のチワワに与えてみたレポートをしたいと思います。

ヒルズをAmazonで注文

今回はAmazonで注文しました。
メタボリックな犬なので、痩せる必要あり!の為、メタボリックな犬用の療法食です。

疾患によって減らすべき・増やすべき栄養素が異なり、健康な子にとっては栄養素が偏り気味の療法食。給餌には十分注意が必要ですが、簡単にネットで購入できてしまうのにびっくりしました。

しかし販売店舗が何社もあり、どれが信用できる店舗なのかわからず…公式と思われる店舗があったので、そちらから注文しました。
到着するまで、きちんとした商品がくるのかドキドキ…

ネット販売の場合は、実際に商品を見て購入できません。

きちんとした温度湿度、衛生環境で在庫管理を行っている店舗を慎重に選ぶ必要があります。

粒の大きさや形状

フードを空けてみると、肉々しい香りが!原材料に表記されているチキンエキスの香りのようです。

ダイエットフードや腎臓病用フードなどは食いつきが悪いフードになる事が多いので、匂い付けがなされている場合があります。しかし今までフードの臭いがきついと便臭も出る経験があったのですこし不安になりました。

粒の大きさは大きめで、色が濃い三角形でした。小型犬が食べるにはすこし大きすぎる粒であると感じました。

給餌量

給餌量はしっかりと外袋後ろ側に記載されています。どれくらいの肥満が、どれくらい健康に影響があるかも図示されているのでわかりやすいです。

「目標体重にするには」という給餌量表記でしたが、犬によって骨格の大きさも違います。定期的に体重と減量状態を計測して、獣医師と飼い主さんとで注意していかなくてはならないと感じました。

実際に与えてみた!食いつき評価

実際に2匹に与えてみました!

初日

2匹とも、フードボウルに餌を入れると待ちきれない様子。人間が嗅いでもフードの臭いが強かったので、臭いでは美味しそうに感じたのでしょう。

まず初日はガツガツと食べきってくれました!食いつきよしです。

5日後…

5日経つと、チワワの方が食いつきが悪くなってきました。粒が大きいので一回一回食べきるのに時間がかかっており、食べ疲れしてしまうようです。

きちんと規定の給餌量を食べきってくれないと栄養不足になってしまいます。1日2回であったご飯の回数を3回に増やし、一回分を少量にすることでなんとか食べきってくれました。

賞味期限と保存方法

賞味期限はなんと一年後!!!いくらドライフードでもそんなに持つのはびっくりです…

開封しても1年大丈夫なのでしょうか?特に効果の強い化学添加物などは使用していないようであったので驚きです。

ヒルズドッグフードの選び方

たくさんあるヒルズのドッグフードの選び方を解説したいと思います。

総合栄養食

毎日規定量を与えれば、必要な栄養素は最低限満たしている!というのが総合栄養食の基準です。
ヒルズではサイエンスダイエットシリーズはすべて総合栄養食ですので、体重に合った規定量をきちんと食べきるように工夫して与えましょう。まず以下の点を確認していき、サイエンスダイエットシリーズから愛犬に合ったフードを選びましょう!

  1. 犬種(大きさ)
  2. 年齢
  3. 体型(肥満か、肥満でないか)
    (以下はサイエンスダイエットプロ)
  4. 気になる体調や、プラスして欲しい栄養素

療法食

公式サイトには、療法食の詳細な原材料や成分表記はありませんでした。

多く出る療法食は、

  • ストラバイト、シュウ酸カルシウム結石の犬に対する療法食「c/d」
  • 下痢や嘔吐が多い犬に対する「i/d」
  • 腎臓病の犬に対する「k/d」
  • 肝臓病の犬に対する「l/d」
  • 動物病院では、術後早い回復の為に「a/d」

などが多いように思います。

ドライフードだけではなく缶詰がある種類もあるので、食べやすく嗜好性が高い缶詰を混ぜながら与えるのも効果的です。

療法食は、獣医師が処方を行います。まだ指示はないがそろそろ療法食を食べさせたほうが良いのではないのか…

本当にこのフードを与えていても良いのか…など不安に感じる方は獣医師に是非相談してみて下さい。

おやつ

ヒルズは、

  • 療法食を食べている子でも食べられるよう成分調整したトリーツ(おやつ)
  • 食物アレルギーが多い子や皮膚炎が酷い子用の低アレルゲンのトリーツ(おやつ)

も販売しています。

ヒルズの口コミや評価

うちのこはなんでも食べるので質の良さとかはわかりませんが、行きつけの病院で「サイエンスダイエット食べさせている」って言ったら「悪くないね」って言われたのでずっとこれにしてます。
近くのスーパーやペットショップで買うよりも断然お得です。
Amazonレビューより

このドックフードにしてからは、よく食べるようになりました 価格もあまりたかくないので3匹いるので助かります
Amazonレビューより

ずっと、この商品を使ってきましたが、新商品になってから、おなかをこわすようになり、残念です。たくさんストックがあるのにあたえられなくて困っています。
Amazonレビューより

「100%満足保証」があるので、それがどういったものか調べてみようと思っているところです。うちのは体重約10kgの柴犬、メス4歳です。
サイエンスダイエット プロ パピー 幼犬・母犬用サイエンスダイエット プロ アダルト ラム&ライス 小粒と使ってきましたが、共に食いが悪く、他社の餌をメインに使っていました。

このたび、成分からBHAもなくなり(自然派成分で酸化防止)、「史上最高のおいしさ」という煽りに惹かれ、期待して試したのですが、以前より食いが悪いです。
うちの子には合わなかったようです。
Amazonレビューより

まとめ

ヒルズ社のサイエンスダイエットは、国内では有名メーカーのため飼い主さんは一度は試してみようと考えた方が多いようです。はじめは研究発表等もしっかり行っているので信用できる実績があると感じました。

しかし実際に原材料をみてみると、少し心配になる原材料がちらほら。更に口コミ評判を見てみると合う犬と合わない犬の差が激しいようです。

療法食もあるので試す価値はありますが、毎日の食事とするには少し不安かもしれません。

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