2017年7月11日更新

猫用グレインフリーフード5種を試して比較!食いつきや排泄物、毛づやの変化は?

ペット生活

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編集部

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猫のフードを探していると最近目につくのが「グレインフリー」という言葉。猫のフードに敏感な飼い主さんにとっては当たり前になってきた「グレインフリー」のキャットフードですが、まだまだ知らない人も多いようです。

「グレイン」とは英語で穀物のこと。「グレインフリーフード」とは穀物が入っていないフードのことを意味しますが、「そもそもなぜ、穀物が問題になるのか」と思う飼い主さんもいらっしゃるかもしれませんね。今回は「グレインフリーキャットフード」についてご紹介しましょう。

 

グレインフリーの意味は?

グレインフリーとは「穀物類(小麦、とうもろこし、米などの穀物全般)を完全不使用」という意味で使用されています。

*グルテンフリーは麦に含まれているタンパク質「グルテン」がはいっていないという意味なので、小麦など麦類が不使用の意味です。

グレインフリーキャットフードが猫に良い理由とは?

猫は肉食獣、本来穀物はほとんど食べませんので穀物の消化は苦手であると言われています。
その為、グレインフリーで穀物不使用フードの方が消化に良く、猫本来の食性に近い栄養バランスになっていて、猫の体に良い効果があると言われているのです。

穀物の消化が苦手!猫の身体の仕組み

猫は完全肉食動物に分類されますので、体に必要な栄養分の多くを肉類から摂取しています。
猫の健康に重要なのはタンパク質と脂質、ビタミン・ミネラルの適切な量です。

もちろん炭水化物も必要ですが、猫は炭水化物を口から摂取するのではなく、タンパク質を分解し体内で糖を生成することで補っています。

猫のだ液のなかには炭水化物を消化する酵素(アミラーゼ)がほんの少ししかない上、腸も雑食である人間などに比べて短くできています。そのため、大量の穀物類の消化しようとすると消化器官に大きな負担がかかり、猫によってはフードが原因で下痢や嘔吐を起こしてしまう子もいます。

そこで見直されているのが、猫本来の肉食に近い成分で作られたグレインフリーフード。
肉類などタンパク質をメインとし、穀物を含まないため、消化に良く、アレルギーが起きにくいというメリットが報告されています。

1、穀物不使用は猫にとって消化が良い

猫は穀物の主な栄養分であるデンプン、糖質の消化や吸収がやや苦手な生き物なのです。

ヒトと違い、猫は唾液にデンプン及び糖の消化酵素であるアミラーゼがありません。
その為、人間と違い口腔内での消化は行なえないのです。

また腸内のアミラーゼは膵臓から分泌されており、食べ物の中の炭水化物を消化するために最小限分泌されています。
野生猫の餌の中には炭水化物や糖は微量であったので、猫は少量の炭水化物を効率よく活用している動物なのです。

ですので、成猫のデンプン摂取量は1日に4g/kg程と言われており、あまり多量の炭水化物は必要ありません。

グレインフリーのキャットフードは穀物を使用しないことで猫にとって消化に負担の少ない食事になっています。

参考資料:小動物の臨床栄養学第4版、本好茂一監修、学窓社

2、食物アレルギーが起こりにくい食事になっている

米や麦などの穀物食物アレルギーの原因になりやすい食べ物です。
実際に、アレルギーがある猫の半数近くは食物が原因であると言われています。
(その他には花粉や環境中のダニやホコリ、タバコなど様々な原因があります。)

グレインフリーキャットフードは穀物を使用せず、原材料の種類を少なくしている事で食物アレルギーの発症リスクが減っているのです。

また万が一アレルギーを発症してしまったとしても、原材料品目が少ないのでアレルギーの原因特定がしやすくなります。

3、猫によってはダイエット効果もある?

元々最小限の炭水化物を有効活用する猫にとって、穀物は肥満になりやすい栄養素です。

ダイエット用キャットフードは低脂肪・高タンパク質というのが一般的ですが、猫によっては脂肪より糖質を減らすことでダイエットに成功するケースもあります。

国産でも注意!安いフードは穀物だらけ

キャットフードとして販売されているフードの多くには、材料のかさ増しのためにとうもろこしや小麦などの穀物(つまり炭水化物)が含まれています。
激安キャットフードの場合、本来一番多く必要なタンパク質よりもいらない穀物の方が多く含まれているという場合さえあるのです。

 

試したフードはこちら!


我が家の愛猫2匹(14歳と5歳のメス)に5種類のフードを5日間ずつ食べてもらい、それぞれのフードに対して

  • 粒の大きさ
  • フードの香り
  • 猫の食いつき具合
  • 排泄物の変化
  • 毛艶やその他体調の変化

を比較しました。

我が家の猫たちでの検証なので、すべての猫さんに当てはまるわけではありません。猫さんによって味の好みなどが異なる場合もありますので、ご注意ください!

カナガン キャットフードチキン

原産国はイギリスで、原料にはイギリス産平飼いチキンを60%以上使用しています。

よく広告などで見かけるグレインフリーフードの中ではかなり有名なフードではないでしょうか?Amazonでは「食べなかった」というレビューが多く、サイズも大きいものしかないので、挑戦するには少し勇気がいるかもしれません。

粒の大きさ


割と大粒で丸いので、老猫には少し食べにくそうでした。ごほうびのおやつ等に向いているかなーという印象の粒の大きさです。

フードの香り

そんなに香りは強くないようで、袋を顔の近くに持っていくとざわざわしていましたが猫さんたちの騒ぎ具合は控えめでした。

猫の食いつき具合



粒が大きいので若干食べにくそうでしたが、食いつきは抜群!!2匹とも一瞬で完食しました!

排泄物の変化

他のフードに引き続き、アンモニア臭がほぼありませんでした!しかし、便がコロコロっと小さめで量が減りました。便秘になりやすい猫さんには向いていないのかなーと思いました!

その他の変化

毛艶や体調には特に変化はなかったように思います。Amazonのレビューにあるような「食べない」「便がゆるい」ということは我が家の猫には起こりませんでした。

オリジン キャット&キティ

原産国はカナダで、放し飼い鶏肉と七面鳥肉、全卵、カナダ産天然魚を豊富に使用して猫の自然な食事を再現した全猫種・全年齢対応のキャットフードです。果物や野菜も含まれていて炭水化物の含有量を最小限に押さえています。

Amazonでの評価も高く、340gの小さいサイズがあるので、まずは少量からのお試しが出来るのも飼い主さんにとっては嬉しい点かもしれません。

粒の大きさ


一般的なフードの大きさと大差はありませんでした。少し平べったい形状で老猫さんも難なく食べていました。

フードの香り

香りは強めです。袋を空けた瞬間、猫達がざわつきました!!おいしそうな香りだったのか「早く食べさせろ!」と大騒ぎでした!

猫の食いつき具合


ものすごい勢いで食べました!!!14歳の老猫さんはまともな写真が撮れないほどの食いつき具合・・・休む間もなくガツガツ食べてあっという間に完食!!5歳の猫さんの分まで横取りしそうな勢いでした。


5歳の猫さんは最初は警戒していましたが、おいしそうな香りに負けたのか食べ始めるといつも以上にガツガツ食べていました!!

排泄物の変化

2匹ともに快便!!普段から快便ですが、いつもより少し便の量が減りました。反対におしっこの量は増えていたので、水分の摂取量が増えたのかなという印象。

フードを変えて一番の変化はトイレからアンモニア臭がしなくなったことです!!普段のフードならトイレも回収した排泄物を入れている袋も臭うのですが、ほぼ気にならないレベルになりました。

その他の変化

短期間での検証なので体調の変化は特に感じられませんでしたが、普段食べているものよりもよほど美味しかったのかごはんの時間に大騒ぎするレベルがあがりました(笑)猫を飼っている方ならお分かり頂けると思うのですが、足の周りをうろうろ、「ごあーーん」と鳴いて催促、フードをお皿に入れるそばから食べ始める・・・などがすべてレベルアップしました!!

アカナ パシフィカキャット

原産国はカナダで、カナダ北西太平洋産のサーモン、ニシン、カレイといった最高品質の魚類が使用されています。保存料を使用せずに加工されており、原材料の70%が魚で低炭水化物。人工的な防酸化剤は使用していないそうです。

Amazonでのレビューでは高い評価を得ているようです。こちらも340gの少量サイズがあり、試してみてから本格的に移行できます!

粒の大きさ


粒の大きさは普通で、形状はかなり平べったいです。食べやすそうな形状と大きさだなという印象。

フードの香り

袋を開けたら魚介の香りがふわっと広がります。我が家の猫さんたちはオリジンのフードに引き続き大騒ぎでした!!

猫の食いつき具合


ものすごい勢いで食べました!!平べったいので食べやすかったのか、いつもより噛んで食べていました。そして14歳の老猫さんはあっという間に完食!5歳の猫さんも老猫さんに取られまいと一生懸命食べていました!


食べ終わった後のお皿も舐めまくっていたので、相当美味しかったみたいです!!

排泄物の変化

オリジンのフードに引き続き、排泄物の臭いが気にならなくなりました。ほぼアンモニア臭はなくなったのですが、排泄物の量がぐっと減ったので便秘なのかな?と少し心配になりました。

その他の変化

このフードが良いのか、グレインフリーフードを続けているのが良いのか、14歳の老猫は少し毛艶が良くなりました!5歳の猫さんはあまりなでさせてくれないのですが、見た目の艶が少しよくなったように思います。

ナチュラルバランス グリーンピース&ダック

アレルギーの原因と言われている穀物類を一切使用していないので、アレルギーがある猫さんにも食べてもらえます。

チャック付きの袋でさらに小分けに包装されているので、酸化を気にせずごはんを与えられます。小分けなので、飼い主さん数人でシェアしてお試しができます!

粒の大きさ


粒の大きさは一般的なフードとほぼ変わりません。少し平べったい形状で老猫さんでも食べやすそうでした!

フードの香り

香りはあまりせず、猫さん達の騒ぎ具合も控えめでした。ほんのりグリンピースの香りがします。

猫の食いつき具合

他のフードに続きこちらも食いつきは抜群!!美味しそうに一瞬で完食し、お皿までキレイにしてくれました!!

排泄物の変化

他のグレインフリーフードと同様にアンモニア臭は気になりませんが、便の量もおしっこの量も減った印象。特に5歳の猫さんには合わなかったのか、便秘気味でした。

その他の変化

便秘気味になったこと以外は特に体調面での変化もなく、いつも通り元気な様子でした。

ニュートロ ナチュラルチョイスキャットフード

アレルゲンになりにくいとされている原料のみを使ったフードで、主原料は生のサーモン。穀物不使用で食物アレルギーのある猫さんにも与えられます。

500gの小さいサイズがあるので、まずは試してみたいという方も安心です!

粒の大きさ


大きさは普通で、少し細長い形状をしています。2匹とも難なく食べていました。

フードの香り

香りはあまりなく、猫さんたちの騒ぎ具合は控えめ。

猫の食いつき具合


香りにはあまり反応しませんでしたが、食いつきは抜群!!!他のフードと同様一瞬で完食しました。また、人間嫌いで普段は手からごはんを食べない5歳の猫さんが手から食べてくれたので、お気に召していただけたようです♪

排泄物の変化

便の量もおしっこの量もしっかりあり、アンモニア臭もほぼなく、便の固さも問題なしでした。

その他の変化

このフードが合っていたのか、グレインフリーフードを食べ続けたからなのか、14歳の老猫の毛艶が良くなり、触り心地がふわふわになったように感じました!

グレインフリーフードを続けた結果


約1ヶ月間グレインフリーフードを試してみましたが、一番の劇的な変化は「排泄物の臭い」です!!我が家では猫さんは猫専用部屋で過ごしているのですが、室内にトイレの臭いが気にならなくなりました。また、回収した排泄物をまとめた袋も臭いが気にならなくなり、トイレ掃除が楽になりました!

毛艶についても我が家の猫さん達はふわふわで柔らかくつやつやになったような気がします。

我が家の猫さんたちは特にアレルギーもなく、ごはんの好き嫌いもあまりしないので、どのごはんでも食いつきは抜群でした。残すこともなく、ぺろっと一瞬で完食しキレイにお皿をなめてくれました!!


猫さんにも好みがあり、体に合うもの、合わないものがあるのでフードを変えるときは食べた後の様子をよくよく観察してあげてください。そして体調が悪そうだったり、何かいつもと違う様子があればすぐに獣医さんの指示をあおってください。

まとめ

今回の結果はおおむね以下の表のとおりでした。あくまで我が家の猫さんたちとの相性ですので、ご参考までに!

粒の大きさ 香り 食いつき具合 排泄物の変化 毛艶やその他体調の変化
オリジン
アカナ
カナガン
ナチュラルバランス
ニュートロ
 
 

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