2017年8月21日更新

心の健康維持も大切に!老猫が快適に過ごせる生活環境の作り方

古川諭香



キャットケアスペシャリスト

キャットケアスペシャリストの資格を活かし、さまざまな猫メディアにて猫情報を分かりやすく配信中。自身も猫サイトを立ち上げ、愛猫と楽しく暮らしていくための秘訣や猫に関する知識などを分かりやすく解説。猫と一緒に暮らせる猫仕様の家も建設し、人と猫が快適に生活していくための方法も伝授している。

 

歳を取ると猫も人間と同じで、穏やかな毎日を過ごしたくなるものです。
老猫がくつろげる環境は、子猫や成猫の頃とは違ってきます。
そのため、飼い主さんは老猫の心に配慮した環境づくりをしてあげなければなりません。

では一体、老猫はどんな生活環境だと健康的にリラックスして過ごせるのかを、これから詳しくご説明いたしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

老猫と成猫では求める生活環境が違う


猫は、もともと狩りをしながら暮らしていた動物です。
そのため、子猫や成猫の頃は狩猟本能を満たせるような生活環境を好みます。
例えば、いつでもおもちゃで遊べるような工夫をしてあげたり、キャットウォークなどの高い場所から自分の存在をアピールできるようにしてあげれば、猫は満足するでしょう。

しかし、老猫になると狩猟本能を満たすことよりも、安心を感じられる生活環境を求めるようになります。
老猫期になると体の筋肉も衰えてくるので、若い頃のように俊敏な動きができなくなったり、寝ている時間が増えたりするものです。
そうなると、若かった頃とは違った生活環境を求めるようになります。

老猫にとって快適な生活環境とは?

身を隠せるような場所を与えてあげよう

老猫になると、人間や他の猫に構われず、ひとりになれる場所を求める猫も少なくありません。
だからこそ、飼い猫が年を取ったら、身を隠せるような場所を用意してあげましょう。

例えば、ドーム型の猫用ハウスを設置したり、他の猫が入ってこられないような部屋を使わせてあげたりするのもおすすめです。
多頭飼いのおうちの中には、同居猫がまだ若く、老猫にじゃれ合いを求めてくれることもあるでしょう。

しかし、若い猫からの構ってほしいアピールは老猫にとってストレスになることも多いのです。
ストレスは病気の原因になってしまう場合も多いので、猫用グッズを賢く利用しながら、老猫が安心できるようなスペースを準備してあげましょうね。

静かな居場所を作ってあげよう

人が集まるリビングが老猫の居場所になっているというおうちは、老猫が静かに過ごせるようなスペースも用意しましょう。
リビングは人の出入りが激しかったり、テレビなどの雑音が聞こえやすかったります。

こうした生活音は、老猫の睡眠を妨げてしまうことも少なくありません。
猫は9歳を過ぎると、今までよりも睡眠時間が長くなります。
十分な睡眠をとることは長寿の秘訣でもあるので、ぜひ人の出入りが少ない部屋を老猫に分け与えてあげてくださいね。

部屋数に限りがある場合は、猫用ベッドを人通りの少ない位置に置くのもおすすめです。

ほどよく刺激のあるおもちゃを設置しよう

老猫になると、若い頃のようにおもちゃで遊ばなくなる子も多いものです。
しかし、年を取ったからといって、まったくおもちゃで遊ばせないと猫も刺激を感じられなくなります。

刺激のない生活を送っていると、発症しやすくなるのが、「認知症」です。
認知症は、室内飼い猫が増えてきたために急増した現代病ともいえるでしょう。
好奇心も狩猟本能も刺激されない生活を送っていると、筋力だけでなく、脳も衰えていってしまいます。

ですから、ほどよく刺激のあるおもちゃをおうちの中に設置して、老猫の興味を惹きましょう。
例えば、トンネル型のおもちゃならアクティブに動き回らなくても、刺激を感じることができます。

また、手で転がすとキャットフードが出てくるような早食い防止のおもちゃは老猫の脳を鍛えてくれるので、認知症予防としても効果的です。

飼い猫が年を取ると飼い主さんは、穏やかな生活をさせてあげたいと思うかもしれませんが、老猫にとって刺激を与えてあげることは安心感を与えてあげるのと同じくらい大切なことだといえます。

 

快適な生活環境で老猫の心と体を守ろう


年齢に応じた生活環境を作ることができれば、猫の体だけでなく、心の健康の維持できるようになります。

長年連れ添った飼い猫には1日でも長く元気でいてほしいからこそ、年齢に合わせて生活スペースの在り方を見直していきましょうね。

 
 

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