2017年7月11日更新

猫のしっぽは、猫のコミュニケーションツール【しっぽは語る!】

ペット生活

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編集部

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猫のしっぽにはいくつか役割がありますが、そのひとつが感情表現。猫自身が意識しているのかどうかは分かりませんが、猫はしっぽでさまざまな感情を雄弁に語っています。しっぽのサインの意味を知っていれば、猫の感情を読み解くことができ、猫とのコミュニケーションにとても役立つはず。今回は、しっぽが語る猫の気持ちを調べてみました。

 

しっぽで分かる猫の感情

猫が感情を表す場所、実はたくさんあります!

猫は言葉でコミュニケーションするわけではありませんが、その代わりに体のあらゆる場所で感情を表現しています。たとえば・・・

  • 目 → キッと見開く、瞳孔を開く
  • 耳 → 横に向けて平たくする
  • ヒゲ → 前方に向ける、下にだらんと下げる
  • 被毛 → 背中の毛を逆立てる

そして、忘れてはいけないのが、今回のテーマ「しっぽ」。しっぽには他のどこよりもたくさんの感情表現の方法があるのです。

しっぽで感情はどこまで分かる?

ところで、しっぽで感情はどの程度まで理解できるのでしょうか。これはしっぽの長さにもよると思いますが、しっぽが極端に短い猫でなければ、しっぽによる感情表現は比較的分かりやすいと思っていいでしょう。

猫のしっぽには6種類12つの筋肉がついていて、自由自在にしっぽを動かすことができます。上げたり、下げたり、横に振ったり・・・。そしてそれぞれにちゃんと意味があるのです。

しかしながら、しっぽでのコミュニケ―ションには弱点もあります。それは当然ですが、熟睡している時には動かさないということ。また、しっぽの短い猫の場合はしっぽの動き自体が分かりにくく、感情を読み取りにくい傾向があります。

しっぽでの感情表現、理解するのに注意点はあるの?

後でもご紹介するようにしっぽによるコミュニケーションにはさまざまな意味がありますが、動かし方には個体差があります。また、場合によっては同じような動きでも、まったく異なる意味をもつこともあるのです。

猫の気持ちを正確に推しはかるためには、しっぽの観察+αが必要。前後の状況や体の他の部位(目、耳、声など)も観察して、猫の気持ちを総合的に分析する必要があるのです。

しっぽの動きで読み取る猫の感情

ここでは、猫のしっぽの動きとその時の感情を具体的にご紹介しましょう。

しっぽの先をゆっくり上下させている

比較的、落ち着いた気持ちで平和な時のしっぽの動きです。寛いでいて、のんびりしています。

しっぽをピンと上に立てている

相手を歓迎し、挨拶している時のしっぽ。このしっぽの状態で飼い主さんにスリスリしてきたりしますね。相手に対する服従の意味もあるようです。

しっぽを根元から大きく左右にパタンパタンと振る

しっぽを根元から左右に大きく、激しく床面に叩きつけるように振っていたら、ご機嫌斜めの証拠。「構わないで」「触らないで」という気持ちが込められています。

しっぽを根元からゆっくり振っている

同じように根元からしっぽを振っていても、のんびり、ゆっくり振っている場合は、比較的リラックスしている時です。ちょうど、人間が座って足をぶらぶらさせている時のような感覚でしょうか。何となく考えことをしていることも多いようです。

しっぽを下げ、後ろ足の間に押し込んでいる

相手に対して不利な立場であることを認め、服従している時のしっぽです。こんな時の猫は恐れや屈辱を感じています。

しっぽを膨らませている

猫がさらに恐怖を感じ、相手を威嚇する戦闘態勢の時のしっぽのカタチです。しっぽだけでなく、全身の毛を逆立てていることも多いですね。しっぽや体の毛を逆立てるのは、体を大きく見せるという狙いもあります。

しっぽの先だけがピクピクしている

ちょっとイラッとしている時のしっぽの動作。こんな時に猫に構うと、噛まれたり、引っ掛かれたりすることがあります。

しっぽを立ててピリピリ震わせている

飼い主さんのそばに来た時や猫同士のあいさつの時にするしっぽの動作で、マーキングでオシッコをかける時の動作にちょっと似ています。自分の存在を相手に伝えたいという友好的な気持ちであることが多いようです。

しっぽを弓なりにしてトンネルを作っている

猫がしっぽを逆Uの字に曲げてトンネルを作っている時は「遊んでほしい」という気持ちと「相手に対する威嚇」の気持ちと言う両極端なパターンがあります。威嚇している時にはしっぽが太くなることが多いようです。どちらの感情をもっているかは前後関係や周囲の状況によって判断してください。

しっぽをだらんと下げている

ショックなことがあって元気がない時や体調が悪い時にこのしっぽになります。ちょっとネガティブな気持ちになっていることが多いようです。

丸まって寝転びながら、しっぽの先だけ動かす

飼い主さんなどに名前を呼ばれたけれど、起き上がるのは面倒・・・という気持ちの時のしっぽの動作です。ものぐさ猫のサインです。

 

猫のしっぽ、どんなカタチがあるの?

カギしっぽ

猫のしっぽは尾椎という骨がつながってできていますが、尾椎が変形するとカギしっぽになると言われています。これは、遺伝で起こる現象で東南アジアを始めとするアジア地区で多く、日本では長崎に多いと言われています。

ボブテイル

6~7㎝の短いしっぽのこと。ジャパニーズボブテイルという猫種で知られています。

マンクス

ランピーとも呼ばれ、しっぽがほとんどない状態を言います。マンクスという猫はこのしっぽですね。しっぽのない猫には特殊な遺伝子があり、しっぽのない猫同士を交配すると流産や死産する確率が高いと言われています。

ストレート

フルテイルとも呼ばれ、長さ30㎝近くある長いしっぽ。長いしっぽは猫を優雅に見せてくれます。

カールテイル

柴犬のように上にくるっと巻いたしっぽ。アメリカンリングテイルなどがこのしっぽをもっています。

しっぽのお手入れ

しっぽは猫にとって大切な体の一部ですので、触られるのを嫌うことが多いようですが、それでもお手入れは必要です。

ブラッシング

しっぽはゴミや汚れが付きやすい場所。だからこそ、ブラッシングしてあげる必要があります。背中をブラッシングする延長で根元から先に向かって毛の方向に軽くブラッシングしてあげましょう。

特に長毛種の場合は、しっぽは毛がからまりやすい場所です。万が一、絡んでしまったら、毛をほぐすように少しずつブラッシングしてあげてください。

また、しっぽの根元はノミが付きやすい場所でもあります。ノミ取りコームでノミを取る場合は、しっぽの根元も忘れずにとかしましょう。

猫のしっぽのケア、ここに注意

猫のしっぽの付け根には皮脂腺やアポクリン腺という分泌腺があります。猫は、ここから出る皮脂でマーキングのための匂いづけを行うのですが、皮脂の分泌が過剰になると皮膚や毛に絡んでベトベトになることがあります。

毛をかき分けて見ると黒や黄色おワックスのような油がこびりついていることもありますが、これはスタッドテイルと呼ばれる一種の病気で、放置すると細菌性毛包炎、猫にきびなど皮膚の感染症に罹ることがあります。

スタッドテイルは原因がはっきりしないため、治りにくい疾患ではありますが、シャンプーする、汚れた毛の部分をカットする、抗生物質を服用させるなどの方法で対処します。シャンプーなどで処置してもスタッドテイルの症状がなかなか治らないようなら、獣医さんに見てもらうと良いでしょう。

猫のしっぽは飾りじゃない!踏んだり、引っ張ったりは厳禁です

猫のしっぽは単なるアクセサリーではなく、さまざまな機能がある上に、感情を表現するツールでもあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。猫のしっぽにはいろいろと意味がありますが、個体差もありますので自分の猫のしっぽサインをしっかり把握することが大切。愛猫のしっぽの意味を覚えてコミュニケーションを取れば、きっと猫との関係がより一層深くなるはずです。

 
 

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